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ノーコードで成功したサービス事例【海外記事メモ】

こちらの海外記事をもとにまとめてみたいと思います。

ノーコードとは、その名の通りプログラミングなどを使わず、グラフィカルなインターフェイスをもとにWebやサービスを開発できるプラットフォームで現在様々なサービスが運用されています。

この記事では実際にノーコード(ローコード)で開発されたサービスの事例を紹介していきたいと思います。


優れたノーコードサービスとは?

前回の記事でも説明しましたが、引用元の記事では優れたサービスとして以下のような定義を行っています。

・ユーザーが抱える課題を解決しているのか?
・様々なシーンに対応出来得る拡張性はあるのか?
・高度な学習の必要なく、簡単な操作性を実現しているか?
・高速かつ安定的で、ユーザーに最適化されているか?
・ユーザーに価値を提供し、十分な収益を上げているか?

こちらを念頭に、世の中のサービスについて見ていきたいと思います。


Nigerian Mockups

Nigerian Mockupsはナイジェリアのデザイナー向けにリアルな写真をもとにしたモックアップ素材を提供しているサービスです。

実際の写真の看板や広告に、デザイナー自身が制作しているデザインをはめ込むことで、クライアントへの提案の際の画像サンプルを作成することができます。

2021年に公開され、現在までに10,000ダウンロード以上されているそうです。なお、Nigerian MockupsはWebflowによって開発されました。


Dividend Finance

Dividend Financeはエネルギーの刷新やエネルギー効率の向上、一般家庭のエネルギー改善に対応するファイナンスのソリューションを提供しているサービスで、Bubbleによって開発されました。

2013年に設立され、年間4540万$もの業績をあげており、数々の国際的な賞も受賞しているサービスです。


Plato

Platoはキャリアアップを目指してメンターを探しているユーザーと専門家とのマッチングを仲介するサービスです。こちらもBubbleによって開発されました。

この技術によってPlatoは実際にエンジニアやチームと最も適合するメンターを短時間でマッチングさせることに成功しています。2017年のリリース以降、Platoは世界で最も急成長したエンジニアリングとプロダクトのメンタリングプラットフォームとなりました。年間で6240万$もの業績をあげています。


ノーコードのこれから

ここまで述べたようにノーコードの成功例は多岐にわたっており、ノーコード開発の可能性の広さがわかりました。

しかし、一方でノーコードは完璧なものではないということも理解して置かなければなりません。ノーコードの開発においては様々な挑戦が必要です。

まず、製品を開発するためにはノーコード開発を行うプラットフォーム(WebflowやBubbleなど)を扱うスキルが必要になります。コーディングのようにある程度のツールの習熟が求められます。

特にもともと全くコーディングのことを理解していない人にとっては、どうしてもノーコードとは言えスキル習得の難易度は上がってしまうのが実情です。

さらに、ノーコード技術はまだ発展段階であるということも認識しておかなくてはなりません。そのため、未だに様々な開発上の制限があることも事実です。

そのため、あらゆるサービスにおいて完璧にノーコード開発ができる状況ではありません。分野によって向き不向きがあることも理解しておく必要があります。

しかし、将来的には製品開発において大きな力を発揮することは確かです。ウェブを作ったり、ゼロからコーディングをすることは退屈で時間のかかる行為です。ノーコードやローコードのツールによって、私たちはより効率的に仕事ができるようになるでしょう。


感想:UXデザイナーに求められる幅がさらに広がりそう

このようなノーコード開発の発展によって、UXデザインにおいてもより明確なテストが可能になることは間違いないと思いました。

これまではモックアップの段階ではFigmaやAdobeXDで画面の紙芝居を作って操作を確認することが多かったUXデザイナーの仕事も、もう少し裏側の機能まで作り込んだ、より実際の製品に近く制度の高いモックアップでのテストも可能になるかもしれません。

言うまでもない月並みな言及ですが、やはり製品開発においてはスピードが大切で、このような技術発展の情報は素早くキャッチアップしつつ、開発のスピードをどれだけ上げられるかがデザイナーとしての生命線になってくるように改めて感じました。

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