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『はじめてのマジカル・パンチライン』フィジカル版発行

 これまでずっとnoteにて展開していました、はじめての方向けのマジパン・ガイドですが、Zepp Shinjyukuへ向け「現場で配れるフィジカル版もあったほうがいいんじゃないか」ということで一念発起し、ガイドブックを製作しました。
 当初「コピペだから楽だろう」と高をくくっていたのですが、一からデザインをしたり、写真を選んだり、文章を刈り取ったり、新しいコラムを足したり、と思いのほか大変で(汗)しかし、そのおかげでとても素敵な(自画自賛!)ガイドブックができたかと思います。

 せっかくなので、ここに拘った!とか、ここ苦労したんだよなあ、というような裏話を、noteのほうでも書いておこうかな、と。
 よろしければ、お付き合いください。


☆デザイン

 まあまずそもそも「wordで作ってる」というのが無茶(苦笑)自宅のパソコンにイラストレーターが入っていたら楽だったんですが……。それでも、できるだけ「wordっぽさ」が出ないよう苦慮したつもりです。
 デザインをするとき、僕はまず「テーマカラー」を決めます。夏だし爽やかな色がいいだろうと青を選び、マジパンらしくポップになるよう、いろいろな色をのせました。かといってがちゃがちゃし過ぎずすっきりしたデザインに……したつもり、ですが、素人の仕事なんで温かい目で見てください(汗)
 いざ印刷してみると雰囲気がちがって、色味を微妙に調整したり(あとで語りますが、これ全部無駄になるんです涙)、字のポイントをすべて一つずつ落としたり。画像もひとつずつ枠線足したり、タイトルの字をメンバーカラーにしたり。いや、意外と手間かかってるんですよこれ……。

☆写真

 文中の写真をどうするか、悩みました。noteならともかく、印刷物で適当にネットで拾った写真は使えません。となると、公式やメンバー発信の写真から選ぶことになりますが、それでは公式と差がなくなってしまう。悩んだ末、表紙のアーティスト写真以外は、自分が撮った写真を使うことにしました。そのほうが、カメコさん向けに「こんな写真が撮れるよ」というアピールにもなりますし。
 いや、分かってるんです。本当は、知り合いのカメコさんから写真を提供してもらうほうがクオリティーが上がる、って。でも、考えてみてください。もしそうしたら僕は「いただいた写真からどれを使うか優劣をつけ」「内容やレイアウトに合わせてトリミングや画質調整をする」わけです。
 とてもじゃないが人様の写真にそんなことはできねえ、というわけで、自分が撮った写真を使うことになったのです。
 まずメンバーのページの写真を二枚選ぶわけですが、左上の写真はいわばプロフィール写真なので、写真の出来はもちろん「顔かたちがはっきり写っていること」を重視しました。笑顔で顔がくしゃっとなっていない、マイクで顔が隠れていない等々。余談ですが、沖口さんのそういう写真がまー少ない。いや、僕が撮ってないだけです。まじごめん。
 あと、メンバーページ以外にも写真は掲載されますが、バランスを考慮し各メンバー1枚ずつにしました(よって、ソロショットは3枚ずつ掲載されています)。なおかつ、せっかくなのでメンバーそれぞれちがう衣装の写真にしよう、と考えました。また、今の姿を届けるために、以前の髪型(益田さんの髪が長かったころ、宇佐美さんの前髪がなかったころ)は避けました。
 こうなってくるともう、パズルです。「いい写真があったぞ!」「いかん、衣装がかぶってる……」「じゃあこっちを別写真に」ってなもんです、ええ。
 いやほんと、写真のセレクトは、見ている人が思っている10倍ぐらいは苦労しましたよ(苦笑)

☆内容

 当初は全8ページで考えていましたが、メンバー紹介を1人1ページにすると決断したため、12ページにしました。表紙、概要、楽曲紹介、特典会(これは2ページになりそう)、メンバー紹介5ページ……と考えると、あと2ページ余ります。なんとか埋めねばなりません。
 はじめ考えていたのは「今後の予定」ページでした。一月ごとぐらいで印刷しなおしその時点での最新のスケジュールに更新する、というめちゃくちゃめんどくさいことを考えていたんですが、流石に断念。というわけで「カメコ向けページ」と「マジパンの歴史」のページにすることにしました(この新規2ページが、結構大変だった)。
 あと、全体的に配慮したのが「ドルオタ専門用語をできるだけ使わない」ことでした。マジパンの良さって、アイドルオタクじゃない人にも訴求できるところですからね。「オタク」というワードは1度も使ってないはず。「カメコ」も一か所だけ。
 「この曲おさえとけ」は、どの曲をチョイスするかで悩みましたね……。特に下部のジャンル分けは異論がある人もいると思います。すみません。
 特典会ページは、とにかく分かりやすく、を第一にしました。たくさんのレギュレーションがあって多様な楽しみ方ができるのは美点ですが、その分複雑になってしまうのは避けられない欠点ですからね。あと、新規向けのLINEのQRコードもちゃんと載せたし!
 メンバー紹介で地味にこだわったのは「それぞれの推しアイドル」を明記すること、でした。だって、新規のドルオタにとって、一番話しやすい話題でしょう、それって。「あ、同じアイドル推してる」みたいなことは絶対にあるはず。あのメンバー紹介のページは「特典会に行ってなにを話していいか分からない」という方向けの話題提供のページでもありますから。
 吉澤さんからつっこまれたのが「私とたまちゃんに対して辛らつだよね」という点。それぞれ「歌もダンスも不得手」「声がか細い」というところを指しているんですが、すぐに吉澤さんが言った通り「それだけ成長したってことが書きたいんだよね」と。まさに、その通り。
 今のマジパンのパフォーマンスを見た人は「みんなうまいな!」と思うはずなんです。でもそれが、もともとうまかったのか、努力の結果獲得したものなのかで、印象は全然ちがうはず。誰も今の益田さんの歌声を聞いて「昔はか細かった」なんて思わないでしょう。「昔はか細かったのに、努力してこんなに歌えるようになったんだ!」というほうが、絶対に好印象じゃないですか。
 実は2人だけでなく、5人全員「昔はここができていなかった」ポイントが記してあります。それは、否定的に書こうとか賢しらぶって評論しようとかそういうことではなくて「マジパンって努力のグループなんだよ」ということをアピールしたいという一点のみが理由です。
 あと、苦労したのが、最終ページのマジパンストーリー。なにが大変だったって? ただ一言「長い」これに尽きます。
 書きたい物語がありすぎて、一ページに収まらない。ほんと、めちゃくちゃ苦労して収めましたよ。ただそのせいもあって(これは全体的な話ですが)文字多めでちょっととっつきにくくなっちゃったかなー、というのは要反省(すみません、とにかく情報量はたくさんほしい人なんです、僕が)。
 ただやっぱり、Zepp Shinjukuでのライブが、ただのライブじゃなくて特別な物なんだよ、というのは、物語を知ったうえでないと伝わらないんじゃないかと思って。これまで「スタイリッシュに」と心がけていたデザイン性をあえてかなぐり捨て、ド派手に書いてやりましたよ。
 ガイドブックをもらった方は、それを棚の上にぽんと置き、マジパンの存在を忘れてしまうかもしれません。でもふと見つけ「ああ、そういえばマジパンのZepp、もうすぐじゃん」と気づいてくれるかもしれません。
 そういう風に人々の手元に届けられるのが、フィジカルの良さですから。

☆印刷

 で、ここまでやってもまだ大変な作業が残っているわけですよ。そう、印刷です。
 当初は、家庭用プリンターで印刷しようと思っていました。しかし、いざやってみると、まーかったるい。写真用の印刷にしているものだから時間もめっちゃかかるし、インクもすぐなくなる。おまけに、写真がかすれたり変な線が入ったりして、クオリティーも下がる。
 というわけで、いっそ印刷会社に頼んだほうが楽じゃね?となったのでした。
 ネットで検索して、口コミがよくて値段も安い印刷会社を探しました。コミケの自主製作本ってこんな感じで作るのか、と勉強になって、それはそれで楽しかった(笑)泣いたのが、wordのRGBで制作していたため、印刷用のCMYKに対応しておらず、色味がすべて褪せてしまったこと。あんなに苦労して色調整したのに……。かといって今さらイラストレーターで一から作り直すエネルギーと時間はないし(そもそもソフトないし)、字や図形の色はともかく、写真は問題なく鮮明に印刷されるからまあいいか、ということで、妥協しました。今でもちょっと後悔しているので、もし次の機会があれば今度はCMYKで作り直したい……。
 というわけで、無事にフィジカル版のガイドブックが完成したのです。
 いや、分かってます。一ファンが自主的にガイドブックを作るだけでも変なのに、印刷会社に頼んでハイクオリティーのものを作るなんてありえないって。
 でも、ありえないからこそ、人目を引くじゃないですか。
「いや、やりすぎっしょ」「どんだけ熱意あんねん」と思ってもらえば、もらった人の印象にもより残るはず。
 新規向けクーポンを使ったり、納品日程に余裕を持たせたりすることで、意外に安く上がりました。といっても、それなりにはかかりました。
 ただ不思議と、ちっとも惜しいと思わないんですよね。普段は特典会で「ここで買い足してもう一枚チェキを撮るか」でめちゃくちゃ悩むのに(笑)
 というわけで最後に「なぜこれ作ったの」という話を、少し。

☆思い

 先に結論から書いてしまうと「沖口さんがいるから」です。
 浅野さんが卒業して、もうドルオタはやめようと思っていて、それでもなぜこうして戻ってきたかといえば「沖口さんが歯を食いしばって頑張ってるから」です。なんかもう、同志みたいな感覚なんですよ。見捨てられない。そもそもこのnoteを始めたのだって、沖口さんの涙ながらの「ベイホールを埋めたい」という言葉を聞いたからですから。
 僕にとってマジパンメンバーは「娘」という感覚が一番近いと思います。頑張ってる姿を応援したいとか、笑顔を見ていると癒されるとか、水着仕事は複雑な気持ちになるとか(笑)
 チェキ撮ろうとか接触しようとかって、結局我欲なんですよ。自分が甘いものを食べるかどうか、なので、節約に対してシビア。でも、娘に食べさせる甘いものは、ケチらないじゃないですか(笑)おいしそうに食べる姿が見られるなら、お金なんて全然惜しくない。
 ガイドブックは300部刷りました。10人に一人でもZeppに来てくれれば、30人です。Zeppが一人でも多くのお客さんで埋まれば、彼女たちが喜んでくれる。そのための投資なら全然惜しくないなーって(と言いつつ、みなさんからの寄付の申し出があれば遠慮なく受けますが(笑))。
 ただ、僕一人にできることは、限界があります。今の自分では、どうあっても全通は難しい。なので、新規さんへの配布を、みなさんにご協力いただければ、とてもありがたいです。
「配り過ぎて足りなくなっちゃったよ!」「増版だ!」
 そんな風になるのが、今の僕の一番の願いです。

https://note.com/moony_uba/n/nf2a4dda17453

 



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