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歯列矯正|顎変形症の治療に至るまで

こんにちは。ももです 𖤣𖥧𖥣

今回は、歯列矯正についてお話しいたします。
専門家ではなくただの自分の治療記録になりますが、興味のある方はぜひ最後までお付き合いいただければと思います。


顎変形症とは

現在、歯列矯正を始めて約10ヶ月が経ちました。
歯列矯正といっても、わたしがしているのは『顎変形症』という治療の一環になります。みなさんは顎変形症という病気をご存知でしょうか?

顎変形症とは上あご(上顎骨)や下あご(下顎骨)の形や大きさの異常、両者のバランスによる咬み合わせの異常(咬合不正)と顔の変形などの症状を示すものです。
〜中略〜
代表的な顎変形症としては、下顎骨が突き出た下顎前突症、逆に下顎骨が小さい小下顎症、上顎骨が突き出た上顎前突症、前歯が噛み合わない開咬症、あるいは左右の顔の大きさが異なる顔面非対称などがあり、それぞれに特有の咬合不正と顔面変形を伴います。

一般社団法人 日本形成外科学会
https://jsprs.or.jp/general/disease/sonota/gakuhenkeisho/

簡単にいうと、顎の骨が変形しているということです。(簡単すぎ)
こういった顎変形症の場合、歯列矯正のみで噛み合わせの改善をすることは難しい場合が多く、歯の土台となっている顎を正常にする手術を伴うこともあります。
また、手術を伴う治療の場合、主に保険適応で治療を行います。
※なお、顎変形症の診断ができる医療機関は限られており、手術適応/保険適応かは個々の症状によります。

わたしの場合は、上顎が少し前に出ている上顎前突症、そして下顎が極端に小さく後方にある下顎後退症という病名がついており、保険適応で治療の上、数年後に手術を施す予定です。

自己肯定感の高かった時期

振り返ってみると、幼少期から自分の歯が人とは違うと認識していたなあと思います。いわゆる出っ歯でした。でもわたしはそれほど気にしておらず…。
よく”うさぎみたい”と言われていて、うさぎ可愛いから嬉しかったし(笑)小学生の時、憧れの上級生のお姉さんから、”ビーバーみたいで可愛いね”って言われて喜んでたし(笑)まさか自分が顎の病気なんて知らなかったから、下顎が小さいおかげで”顔小さくていいね〜”と言われることも多かったし。
なんならプロフィール帳(時代)のチャームポイントの設問に、「くち」とか「前歯♡」って書いていたくらいです(笑)
唯一怒りを覚えてるのは、中一のときクラスの男子に”あれお前の母親?”って聞かれたのが今思えば上顎前突であろう誰かのお母さんだったことかな。あれは確実にいじられたのわかって悲しくなったな。いや、悲しがる行為もそのお母さんに対して失礼なんだけども。すまん。

これを自己肯定感が高いというのかは不明だけど(見出しにしておいて)、子供の頃は今よりも全然ポジティブだったなあと思います。

歯並びよりも嫌だったこと

歯並びよりも気にしていたのが、歯の健康状態とガミースマイル。
わたしの両親は歯に無関心で、あまり口内環境が良い状態ではなかったと思います。そのせいか、わたしも小学生ですでに銀歯があったし、小さい虫歯は放置・痛くなってから治療に行く!なんてこともありました…。
幼いながらも自分が虫歯多いことは自覚していたから、口の中を見られることがすごく恥ずかしくて、話すときや笑うときはいつの間にか手で口元を隠すようになりました。残念ながら、大人になってからも歯に対する意識?癖?が抜けなくて虫歯で欠損してしまった歯もあります( ;  ; )
あまり悪く言いたくはないし、誰かのせいにしたいわけでもないんだけど、やっぱりこれまでの環境って少なからず今の歯の状態に影響していると思っていて…思い出すとちょっと悲しくなりますね。

そしてガミースマイルについてですが、これは笑った時に歯茎が見える状態のことを指します。わたしは上の歯茎が歯の長さと同じくらい見える状態です。
これがもう本当に本当に嫌で仕方なくて。自分の笑顔が気持ち悪く思えて…写真を撮る時は、ん!っと口を閉じるのがデフォルトでした。でもこれも顎が梅干しになって嫌なんですよね〜。歯茎をとるか梅干しをとるかの究極の選択。
今は、昔より気にせずに笑えるようになったけど、笑顔の写真を見るたびに”うわ歯茎すごいなあ”って思っています。これも治ると思うととても楽しみです。

コンプレックスが強くなる

歯並びにコンプレックスを強く感じるようになったのは、アパレルで働き始めて、身なりに一段と気を遣うようになってから。
容姿を見られる機会が格段に増え、自分の歯並びの悪さがみるみる気になってきました。けれど周りの環境のおかげか他人はあまり気にしていないのか、歯のことが原因で落ち込んだり嫌な気持ちになったりすることはなかったです。
それに、歯列矯正=高額という認識があったし、そんなお金はないので半ば諦めていて、歯のことは頭の片隅に置いて過ごしていました。

その後、医療事務で働くことになりますが、実は歯科で働いていました。
(突然のカミングアウト。まじここでの経験をまた活かすことになるとは思わなかった。歯に関する知識が少しでもある分、カウンセリングや治療段階でわたしの理解が早くて助かる。わっしょい。わっしょい?)
一般歯科のため矯正はやっていなかったのですが、ここで自分の口内環境がいかに悪いか気付かされました。知識がついたおかげで、虫歯の怖さや歯並びの悪さが健康を脅かすことも知りました。小さなお子さんが予防のために連れてきてもらってるのを見て、普通の家庭はこうなの?ってびっくりした&すごく羨ましかったなあ、、。
この頃から、治療や予防のためのクリーニングなどは本当にきちんとやるようになりましたが、なぜか矯正をやろうとまでは決意せず…。いつかはできたらいいなあ〜くらいにふわっと思いながら数年が経っていきます。

顎変形症を知ったきっかけ

これまでたくさん歯科に通った&歯科で働いていたにも関わらず、顎変形症という病気を知ったのは、5年前のことでした。
上京して初めて受診した歯科にて矯正を勧められます。
もちろん矯正を勧められたことはこれまで何回もあったのですが、現実的にきちんと考えたのはこれが初めてで。そこでは矯正をやっていなかったため、先生の知り合いの矯正歯科を紹介していただきました。その際に、「矯正だけじゃ難しいかも…」のようなことを言われたような記憶があります。

後日、矯正歯科で精密検査を受け、診断結果を聞きに行きました。
上顎前突・下顎後退の顎変形症
ここで初めて『顎変形症』という言葉を知りました。そして治療するには手術が必要なこと、健康保険が適応になることも。
診断結果を聞いたわたしは、ふと安心したような気持ちになったのを覚えています。”あーだからか”と妙に納得できたんですよね。

うーん、保険適応になるならもっとはやく知りたかった!お金の面で諦めてた部分あったのに!!しかし、このときは手術をすぐに受け入れられず、結局は”それならこのままでも良いかな”という判断になりました。

このとき言われた「下顎が5歳の平均値と同じくらいの大きさです」はその後、わたしの鉄板ネタになります。笑

意を決してカウンセリング巡り

顎変形症と初めて診断を受けてから約3年後のこと。
引っ越しを機に、また新たな歯科へ受診した際に「矯正とか考えてる?」と言われました(笑)まあ、誰が見ても矯正したほうがいいんでしょうね(笑)

そこからまた真剣に考えるようになり、色々と調べるようになりました。
調べれば調べるほどメリットもデメリットも見えてきて怖かったりもしたんですが、ふとした瞬間に”3年前に始めてたら今は綺麗になってたのかも”と考えてしまうので、この先ずっとそう思い出し続けるなら今やるべきなのかも!と思い、意を決してカウンセリングを受け始めました。

カウンセリングを受けたのは計6ヶ所。
先生によって治療方針が異なりますし、医院の雰囲気などの相性もあると思うので、複数行ったことは正解だったと思います。
(前回診断受けた矯正歯科は、交通の便が悪くなってしまったので除外しました。)

もうね、カウンセリングに行く病院を選ぶまでも大変でした。
でも1つだけ絶対的な基準があって、それは「顎口腔機能診断施設」であること。
これに該当する医療機関でないと、顎変形症の保険適応の治療ができません。
ただ、顎口腔機能診断施設だからといって必ずしも保険適応と診断されるとは限らず、個々の症状によりますのでその点はご注意ください。
詳しくはこちらのHPをどうぞ。

運命の矯正歯科との出会い

そんな中、5件目に行った矯正歯科で治療を進めることになりました。
まだ治療始まったばかりなのに運命は言い過ぎたかも(笑)
でも、本当に毎回丁寧に向き合ってくれるし、説明もきちんとしてくれるので、今のところ安心してお任せすることができています。

まだまだ先は長いし、手術も不安なことは変わらないし、最終的にどうなるかわからないけれど、10ヶ月前の歯並びと比べるとすごく綺麗になってきていて、決意して良かったなあと思う毎日です。
子供の頃に親が矯正してくれてたらなあと思うことももちろんあるけど、今自分でちゃんと調べた上で、信頼できる歯科に診てもらえてるので、結果としてこれで良かったのかなと思います。

なぜこの矯正歯科に決めたのか、また治療経過などはXに記載してますので、よろしければ見ていただければと思います!>https://twitter.com/mumemochi

なお、矯正歯科・執刀医などは公にしていませんし、今後も公開するつもりはありません。ですが、過去ツイ見ていただければイニシャルや場所等は記載しているので、調べていただければなんとなくわかるのではないかなと思います。


以上、顎変形症の治療に至るまでのお話でした。
最後になりますが、この記事は決して治療を勧めるために書いたわけではなく、あくまでもわたし自身の記録と、誰かの共感・参考になればと思ったのが目的です。

だって顎変形症の手術って本当に壮絶なので…。
手術だけではなく、矯正そのものだって痛いし上手に食べられないし歯磨きは面倒だし…ものすごくストレス溜まる。歯並びに悩んでいる方や、顎変形症の治療を考えている方は、きちんと調べて自分と向き合って治療を受けるか判断してほしいなと思っています。どの状態が最適かは何事も人それぞれだから。偉そうにすみません。

また後ほど、治療経過についても書いていけたらと思います!
では今回はこのへんで(。・・。)


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