Nancy|Siem Reap សៀមរាប

ベトナム + カンボジア 在住12年目|美大建築→教育系→IT系 |東南アジア育ち中学…

Nancy|Siem Reap សៀមរាប

ベトナム + カンボジア 在住12年目|美大建築→教育系→IT系 |東南アジア育ち中学生の母|英語学校でカンボジア人と中国人に混じってIELTSコース受講中 |年パスでアンコールワット → 遺跡アカウントhttps://note.com/nancy_angkor/

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炎の影絵、スバエクトム(貧困の国がアートの国になった瞬間)

ベトナムに住んでいた2015年、連休に特に目的もなく、近い外国ということで初めてカンボジアに来ました。そこでロンリープラネット(ガイドブック)にmust seeと書かれてい…

最近のベトナム語学習(Duolingo 200日達成 & ベトナム語を話すオーストラリア人・韓国人の動画)

今はメインではないベトナム語は、テキストブックから離れてみました。主にDuolingoアプリと動画を使っています。 Duolingo 200日達成在ベトナムの友人と続けてます ホー…

【カンボジア格安英語学校レポ】ついて行くのに必死、IELTSコース(が、日常生活は楽勝に!)

先日、野本響子さんのVoicyにお邪魔させていただき、カンボジアの英語学校ACEについて話しました。(すみません、有料放送内です) (アラフィフの私、野本さんのこの本も…

クメール語/マイナー言語の日常語彙を習得する(Anki一括インポートなど)

カンボジア小2国語教科書で、ある程度クメール語の読み方に慣れたので、違った勉強方法を試してみました。 ①身近な書類を読む最近、エアコンの修理をしました。クリーニ…

【往復300ドル台】 東京・シェムリアップ便がいつの間にか出来てた(LCCベトジェット、ハノイ経由)

カンボジアに住んでからも、度々ベトナムLCCのベトジェットをチェックするのが習慣になっていました。ベトナム在住時代初期はバスで国内旅行(セミフラットで快適)してい…

パンデミックで、バイヨン遺跡の象はどこに消えたのか

東南アジア観光といえば、象に乗るアクティビティが定番だった時代がありました。タイで象使いの免許が取れるなんていう話も聞いたことがあります。 最初で最後の象体験私…

最近読んだ、東南アジアの芸術・歴史の本(カンボジア王女、サイゴン建築300年、シンガポールの歴史)

引き続き、ダムナック寺院敷地内の図書館にお世話になり、東南アジアに関する大型本を楽しんでいます。5月になり気温も多少下がってきて、汗だくで図書館にへばりつくこと…

コスパ最強、カンボジア英語学校(インタラクティブ授業と、間違えても何ともないカンボジア人)

プノンペン時代からずっと気になっていた、オーストラリア系の英語学校ACE(Australian Centre for Education) のオープンキャンパスがあったので訪れてみました。 思った…

【無ければ作る海外生活】 「みりん」を仕込んだ

米麹の作り方が分かった後、自作の麹で塩麹、醤油麹、味噌を仕込み、その後「みりん」に挑戦しました。これは自分ではできなかったので友人のzoomワークショップに参加させ…

【ベトナム南北統一49年】近藤紘一さんとサイゴン陥落

4月30日はベトナムでは「南部解放記念日(南北統一記念日)」で祝日でした。 今から49年前の1975年4月30日にベトナム戦争が終結しました。当時の北ベトナム(ハノイ)の戦…

【アラフィフ英語×IT 28ヶ月目】 ノーコードWebflow/英語圏高校生のCS・ICT

IT企業退職しました2022年から勤務していたIT企業を退職しました。生活の変化で個人的な理由でしたが、フルリモート、チームが全員外国人という環境でかなり鍛えられたと…

【最近読んだ建築本】50・60年代カンボジアのフレンチモダン建築 New Khmer Architecture

新クメール建築 プノンペンを初めて訪れた時に強いインパクトがあったのは、ガイドブックにあるような王宮や虐殺博物館ではなく、まさかここで出会うとは思わなかったフレ…

クメール正月とハリラヤ祭が重なった2024年

4月13日(夜10時)カンボジアでは今年の神様が地上に降りてきて、新年を迎えました。 ムスリムの同僚ところで、4月に入った頃には、会社のSlackのHRグループでは、4月10日…

米軍基地の街で育った私と英語

30年ぶりに地元の米軍基地を訪れたカンボジアがクメール正月の間、日本に一時帰国をしていました。 日本に戻る直前に、ベトナム時代の友人と久々にやり取りして近況を報告…

ここ最近読んだカンボジア美術・建築の本

東南アジアの美術 フィリップ・ローソンこの本を読むのは二回目です。寝る前に少しずつ読んでいます。この本は日本に住んでいた時から長らく家にあったものの、ベトナム…

カンボジア初の現代的な博物館にて、同僚からクメールルージュの話を聞いた

国立博物館でアンコール時代の彫像を堪能した後に、カンボジア人同僚2人と待ち合わせしてSosoro Museum(貨幣経済博物館)に行き、博物館をハシゴしました。国立博物館編は…

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炎の影絵、スバエクトム(貧困の国がアートの国になった瞬間)

ベトナムに住んでいた2015年、連休に特に目的もなく、近い外国ということで初めてカンボジアに来ました。そこでロンリープラネット(ガイドブック)にmust seeと書かれていた影絵スバエクトムを観に行ったのが事の始まりです。 日本でのイメージから、影絵は子供向けかなと思って、何の期待もなく気軽にシアターを訪れました。 中心部から離れた場所にある、正直シアターとも言えないテントのような仮設舞台で行われたものは、神がかったような伝統音楽の生演奏と、魂のこもった影絵(とダンスの融

最近のベトナム語学習(Duolingo 200日達成 & ベトナム語を話すオーストラリア人・韓国人の動画)

今はメインではないベトナム語は、テキストブックから離れてみました。主にDuolingoアプリと動画を使っています。 Duolingo 200日達成在ベトナムの友人と続けてます ホーチミンに住んでいる日本人の友人と励まし合いながら、スクリーンショットを撮って例文にツッコミ入れながら、お互い連続200日を超えました。2人ともイマイチわからなかった場合は、日・ベトナム語の通訳翻訳をしている友人に聞いています。 アプリは北部弁で、ホーチミンで話されているのは南部弁なので発音はち

【カンボジア格安英語学校レポ】ついて行くのに必死、IELTSコース(が、日常生活は楽勝に!)

先日、野本響子さんのVoicyにお邪魔させていただき、カンボジアの英語学校ACEについて話しました。(すみません、有料放送内です) (アラフィフの私、野本さんのこの本も何度も読みました!) 学校自体に日本人が一人ということから、今まで私の主観しかなく、こんなものかと思っていたのですが、野本さんとお話しさせて頂いた中で客観的にこのACEでの英語学校生活を見ることができ、実は相当恵まれた環境で英語を勉強しているということがわかりました。 また、この学校のIELTSコースが合

クメール語/マイナー言語の日常語彙を習得する(Anki一括インポートなど)

カンボジア小2国語教科書で、ある程度クメール語の読み方に慣れたので、違った勉強方法を試してみました。 ①身近な書類を読む最近、エアコンの修理をしました。クリーニングを先月行ったのですが、それでもエアコンの効きが良くない気がしたので、修理を頼みました。 そこで修理が終わった際に書類にサインをしたのですが、何と書いてあるんだろうと気になりました。 これを読みたい! 次の日のクメール語レッスンで先生と一緒に解読しました。 題名(エアコン・レポート) 題名さえ読もうとしなか

【往復300ドル台】 東京・シェムリアップ便がいつの間にか出来てた(LCCベトジェット、ハノイ経由)

カンボジアに住んでからも、度々ベトナムLCCのベトジェットをチェックするのが習慣になっていました。ベトナム在住時代初期はバスで国内旅行(セミフラットで快適)していましたが、片道数十ドルでバス並みに気軽に使えるベトジェットが登場してからは、バスで行きにくいバンメトート、ハノイ、そして国際線開始後はヤンゴンとシンガポールに行ったのでした。 ベトジェット、これは航空会社と考えるとクセがあるのですが、その前にバスや統一鉄道でベトナム交通機関には慣れていたので問題なしです(いや、国内

パンデミックで、バイヨン遺跡の象はどこに消えたのか

東南アジア観光といえば、象に乗るアクティビティが定番だった時代がありました。タイで象使いの免許が取れるなんていう話も聞いたことがあります。 最初で最後の象体験私が人生で初めて(そして恐らく最後であろう)象に乗ったのは、2015年のベトナム・バンメトート近郊でした。高原バンメトートからさらに車で1時間くらいカンボジア方面に進んだ国境近くの森の中で象に乗れるということで、当時幼稚園生だった子供も親も皆ワクワクしていました。 象乗り場で並び、私たち家族の順番が来ると、ワクワクは

最近読んだ、東南アジアの芸術・歴史の本(カンボジア王女、サイゴン建築300年、シンガポールの歴史)

引き続き、ダムナック寺院敷地内の図書館にお世話になり、東南アジアに関する大型本を楽しんでいます。5月になり気温も多少下がってきて、汗だくで図書館にへばりつくこともなく快適です。 The First Royal Apsara(舞踏家だった王女)2019年に亡くなったボパ・デヴィ王女の追悼本です。カンボジアの伝統舞踊を広めてユネスコの無形文化遺産に登録されるのに尽力した方であり、ご本人も人間国宝の称号を付与されました。 子供の頃からボパ・デヴィ王女は王立バレエ団の公演で世界の

コスパ最強、カンボジア英語学校(インタラクティブ授業と、間違えても何ともないカンボジア人)

プノンペン時代からずっと気になっていた、オーストラリア系の英語学校ACE(Australian Centre for Education) のオープンキャンパスがあったので訪れてみました。 思ったよりもカンボジア人の親子ばかりで、大人の参加者は20代までのようでした。それもそのはず、カンボジアは平均年齢が非常に若いのと、「自分たちは教育を受けられなかったから次の世代に期待する」という考えが大きいのだと思います。 一般英語コースの体験レッスンを受けてみました。一般英語コース

【無ければ作る海外生活】 「みりん」を仕込んだ

米麹の作り方が分かった後、自作の麹で塩麹、醤油麹、味噌を仕込み、その後「みりん」に挑戦しました。これは自分ではできなかったので友人のzoomワークショップに参加させていただきました。(味噌編も近々書こうと思います!) 【1月の仕込】 気温 25°C 😀カンボジアで最高の季節は、12月と1月です。 特にシェムリアップはプノンペンより北部にあり、内陸に位置するからか、最低気温がプノンペンよりも低く、20度を切ることも結構あります。日中も30度を超えず、楽園のような短い秋を楽しめ

【ベトナム南北統一49年】近藤紘一さんとサイゴン陥落

4月30日はベトナムでは「南部解放記念日(南北統一記念日)」で祝日でした。 今から49年前の1975年4月30日にベトナム戦争が終結しました。当時の北ベトナム(ハノイ)の戦車が南ベトナム(サイゴン、後にホーチミン市)の大統領官邸に突入し、南ベトナムの政権が終了しました。共産主義のハノイ側がベトナム全土の政権を握ることになったのです。 サイゴンから来た妻と娘日本からホーチミンに引っ越すことが決まった11年前に、当時の上司から頂いた本が「サイゴンから来た妻と娘」でした。 著者の

【アラフィフ英語×IT 28ヶ月目】 ノーコードWebflow/英語圏高校生のCS・ICT

IT企業退職しました2022年から勤務していたIT企業を退職しました。生活の変化で個人的な理由でしたが、フルリモート、チームが全員外国人という環境でかなり鍛えられたと思います。働き始めて1年くらい経ってから、自分の職種は「ブリッジSE」なのだとお客さんとの会話の中で知りました。 社内のポジションは違う名前であり、自分の業務は翻訳が主でたまにエンジニアの通訳(というにはおこがましいレベル…)しかしまさかこれがSEとは思っていなかったので驚きました。 東南アジアのIT企業は

【最近読んだ建築本】50・60年代カンボジアのフレンチモダン建築 New Khmer Architecture

新クメール建築 プノンペンを初めて訪れた時に強いインパクトがあったのは、ガイドブックにあるような王宮や虐殺博物館ではなく、まさかここで出会うとは思わなかったフレンチモダン建築でした。 ベトナムにもフレンチモダン建築はありましたが、既に取り壊されているものが多かったです。プノンペンはフレンチモダン建築の宝庫でした。 建築学科の学生時代に教科書で学び、図書館の資料集で素敵だなあと眺めていたフレンチモダン建築が、普通に(というか、どちらかというと雑に扱われて)トゥクトゥクから見

クメール正月とハリラヤ祭が重なった2024年

4月13日(夜10時)カンボジアでは今年の神様が地上に降りてきて、新年を迎えました。 ムスリムの同僚ところで、4月に入った頃には、会社のSlackのHRグループでは、4月10日から3日間ハリラヤ祭で休むというメッセージが3人からありました。 カンボジア人スタッフはだいたい40人くらいいるので、単純計算で1割弱がハリラヤ祭を祝うイスラム教のチャム人なのでしょう。 4月13日から16日はクメール正月で公式に国の休日なので、チャム人の方はハリラヤ祭とクメール正月を繋げて今回は長

米軍基地の街で育った私と英語

30年ぶりに地元の米軍基地を訪れたカンボジアがクメール正月の間、日本に一時帰国をしていました。 日本に戻る直前に、ベトナム時代の友人と久々にやり取りして近況を報告していたところ、何と同じ日程で神奈川県の私の地元に来るというのです。 彼女は関西出身だし、私の地元は住宅街で観光で来るような場所ではないし、どうして?と思って理由を聞くと、彼女の友人が私の地元にある米軍基地で働いていて、友人に久々に会うのと同時にエスコートしてもらって基地を訪れるとのことでした。 エスコートしても

ここ最近読んだカンボジア美術・建築の本

東南アジアの美術 フィリップ・ローソンこの本を読むのは二回目です。寝る前に少しずつ読んでいます。この本は日本に住んでいた時から長らく家にあったものの、ベトナム旅行前後にちょっと読んだくらいで、通して読んだのはシェムリアップに来てからでした。登場する地名や用語がかなり見慣れないものなので、とっつきにくかったのです。 遺跡が身近にある今、アンコール美術の章はどこを読んでも頷けます。ガイドブックにはない遺跡をいくつか知ったのも、この本でした。また多くの人がアンコール美術の最高傑

カンボジア初の現代的な博物館にて、同僚からクメールルージュの話を聞いた

国立博物館でアンコール時代の彫像を堪能した後に、カンボジア人同僚2人と待ち合わせしてSosoro Museum(貨幣経済博物館)に行き、博物館をハシゴしました。国立博物館編はこちらです。 このSosoroミュージアムは訪れるのは2回目で、ピッタリ2年前の2022年4月に来ています。「貨幣経済博物館」という名前からはあまりその面白さが伝わらないのですが、実際行ってみるとその設立の経緯も展示方法も興味深く、今はプノンペンに住んでいるみなさんにお勧めしています。 7世紀の金貨が