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シェムリアップ生活記

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クメール語/マイナー言語の日常語彙を習得する(Anki一括インポートなど)

クメール語/マイナー言語の日常語彙を習得する(Anki一括インポートなど)

カンボジア小2国語教科書で、ある程度クメール語の読み方に慣れたので、違った勉強方法を試してみました。

①身近な書類を読む最近、エアコンの修理をしました。クリーニングを先月行ったのですが、それでもエアコンの効きが良くない気がしたので、修理を頼みました。

そこで修理が終わった際に書類にサインをしたのですが、何と書いてあるんだろうと気になりました。

これを読みたい!
次の日のクメール語レッスンで先

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【往復300ドル台】 東京・シェムリアップ便がいつの間にか出来てた(LCCベトジェット、ハノイ経由)

【往復300ドル台】 東京・シェムリアップ便がいつの間にか出来てた(LCCベトジェット、ハノイ経由)

カンボジアに住んでからも、度々ベトナムLCCのベトジェットをチェックするのが習慣になっていました。ベトナム在住時代初期はバスで国内旅行(セミフラットで快適)していましたが、片道数十ドルでバス並みに気軽に使えるベトジェットが登場してからは、バスで行きにくいバンメトート、ハノイ、そして国際線開始後はヤンゴンとシンガポールに行ったのでした。

ベトジェット、これは航空会社と考えるとクセがあるのですが、そ

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パンデミックで、バイヨン遺跡の象はどこに消えたのか

パンデミックで、バイヨン遺跡の象はどこに消えたのか

東南アジア観光といえば、象に乗るアクティビティが定番だった時代がありました。タイで象使いの免許が取れるなんていう話も聞いたことがあります。

最初で最後の象体験私が人生で初めて(そして恐らく最後であろう)象に乗ったのは、2015年のベトナム・バンメトート近郊でした。高原バンメトートからさらに車で1時間くらいカンボジア方面に進んだ国境近くの森の中で象に乗れるということで、当時幼稚園生だった子供も親も

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最近読んだ、東南アジアの芸術・歴史の本(カンボジア王女、サイゴン建築300年、シンガポールの歴史)

最近読んだ、東南アジアの芸術・歴史の本(カンボジア王女、サイゴン建築300年、シンガポールの歴史)

引き続き、ダムナック寺院敷地内の図書館にお世話になり、東南アジアに関する大型本を楽しんでいます。5月になり気温も多少下がってきて、汗だくで図書館にへばりつくこともなく快適です。

The First Royal Apsara(舞踏家だった王女)2019年に亡くなったボパ・デヴィ王女の追悼本です。カンボジアの伝統舞踊を広めてユネスコの無形文化遺産に登録されるのに尽力した方であり、ご本人も人間国宝の称

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コスパ最強、カンボジア英語学校(インタラクティブ授業と、間違えても何ともないカンボジア人)

コスパ最強、カンボジア英語学校(インタラクティブ授業と、間違えても何ともないカンボジア人)

プノンペン時代からずっと気になっていた、オーストラリア系の英語学校ACE(Australian Centre for Education) のオープンキャンパスがあったので訪れてみました。

思ったよりもカンボジア人の親子ばかりで、大人の参加者は20代までのようでした。それもそのはず、カンボジアは平均年齢が非常に若いのと、「自分たちは教育を受けられなかったから次の世代に期待する」という考えが大きい

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【無ければ作る海外生活】 「みりん」を仕込んだ

【無ければ作る海外生活】 「みりん」を仕込んだ

米麹の作り方が分かった後、自作の麹で塩麹、醤油麹、味噌を仕込み、その後「みりん」に挑戦しました。これは自分ではできなかったので友人のzoomワークショップに参加させていただきました。(味噌編も近々書こうと思います!)

【1月の仕込】 気温 25°C 😀カンボジアで最高の季節は、12月と1月です。
特にシェムリアップはプノンペンより北部にあり、内陸に位置するからか、最低気温がプノンペンよりも低く

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クメール正月とハリラヤ祭が重なった2024年

クメール正月とハリラヤ祭が重なった2024年

4月13日(夜10時)カンボジアでは今年の神様が地上に降りてきて、新年を迎えました。

ムスリムの同僚ところで、4月に入った頃には、会社のSlackのHRグループでは、4月10日から3日間ハリラヤ祭で休むというメッセージが3人からありました。
カンボジア人スタッフはだいたい40人くらいいるので、単純計算で1割弱がハリラヤ祭を祝うイスラム教のチャム人なのでしょう。

4月13日から16日はクメール正

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ここ最近読んだカンボジア美術・建築の本

ここ最近読んだカンボジア美術・建築の本


東南アジアの美術 フィリップ・ローソンこの本を読むのは二回目です。寝る前に少しずつ読んでいます。この本は日本に住んでいた時から長らく家にあったものの、ベトナム旅行前後にちょっと読んだくらいで、通して読んだのはシェムリアップに来てからでした。登場する地名や用語がかなり見慣れないものなので、とっつきにくかったのです。

遺跡が身近にある今、アンコール美術の章はどこを読んでも頷けます。ガイドブックには

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カンボジア初の現代的な博物館にて、同僚からクメールルージュの話を聞いた

カンボジア初の現代的な博物館にて、同僚からクメールルージュの話を聞いた

国立博物館でアンコール時代の彫像を堪能した後に、カンボジア人同僚2人と待ち合わせしてSosoro Museum(貨幣経済博物館)に行き、博物館をハシゴしました。国立博物館編はこちらです。

このSosoroミュージアムは訪れるのは2回目で、ピッタリ2年前の2022年4月に来ています。「貨幣経済博物館」という名前からはあまりその面白さが伝わらないのですが、実際行ってみるとその設立の経緯も展示方法も興

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ホーチミン「戦争博物館」、プノンペン「虐殺博物館」に子供を連れて行くか

ホーチミン「戦争博物館」、プノンペン「虐殺博物館」に子供を連れて行くか

こんにちは。かなり重たい内容ですが、子育て中のベトナム・カンボジア在住者は一度は悩んだことのあるトピックだと思います。

結論から言うと、我が家は
⚫︎ホーチミン「戦争証跡博物館」 → 連れて行った(小4)
⚫︎プノンペン 「トゥールスレン博物館」(S21, 虐殺博物館)→ 連れて行っていない

この違いを最近考えていました。

西洋人は連れて行く、アジア人は躊躇するプノンペンの虐殺博物館は、西洋

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飲み物を何でもゼリーにする(ミロ、牛乳、タイティー、絞ったスイカ)

飲み物を何でもゼリーにする(ミロ、牛乳、タイティー、絞ったスイカ)

この前、家族で「フルーチェ」の話をしていました。外国育ちの息子はフルーチェを知らなかったようです。

夫は「フルーチェ無いよね、シェムリアップには。なんかああいう、簡単なのに手作り感あるデザートいいよね…」と言っていました。

Jell-Oと板ゼラチン次の日スーパーに行った時に、なんとなーく粉の棚をみると、あったのはJell-Oという原色のゼリーができるゼリーの素でした。

確かベトナムで一度作り

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シェムリアップの図書館(と、プノンペンの日本語図書館)

シェムリアップの図書館(と、プノンペンの日本語図書館)

こんにちは。バンコクの古本屋の投稿でも少し触れたのですが、残念ながらシェムリアップには現在、国際書店がありません。IBC(International Book Center)はかろうじてありますが、クメール語の本と文房具がメインです。

シェムリアップの図書館(ワットダムナック内)以前オールドマーケット近くにあった洋書専門店Monument Booksは2020年にシェムリアップから撤退してしまい

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プロの写真家に、簡単で印象的な写真の撮り方を聞いた

プロの写真家に、簡単で印象的な写真の撮り方を聞いた

先日、私が密かにお気に入りだったシェムリアップ在住の女性アーティストの方とお話しする機会がありました。彼女はカンボジア系オーストラリア人で、「近々出身の美術大学に20年ぶりに戻り、1学期間だけファインアートを学びに行く」とおっしゃっていました。元々の専攻はメディアアートだったそうです。

「羨ましいです、私も美術大学出身ですが、もう一度勉強したい」という話をすると、「勉強するとしたら何の専攻がいい

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ここ最近読んだ本(東南アジア関連と小学生向け伝記)

ここ最近読んだ本(東南アジア関連と小学生向け伝記)

東南アジア史関連海の東南アジア史

昨年タイで買って(タイの紀伊國屋はやはり東南アジア関連の日本語の本が多い)ちょっと読んでみたものの、マレー半島の話が多く、インドシナが少なかったので途中で辞め、ふと年始に残りを読んでみようかなと思いついたのでした。

東南アジアそれぞれの国とその宗主国の物理的・精神的な距離を縮めるためニャイと呼ばれる現地女性が非常に大きな役割を果たしたという、興味深い本でした。

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