ゲームが変わったときの戦い方

代表のサルくんです。2月の終わりぐらいからほぼ全ての時間をLLMに投下しています。3月の中旬からは会社のメンバーも全員LLMに振り。ビジネス職は、AIのある世界の描画、開発はAIの組み込みに振っています。

大きなゲームチェンジ

LLMの特徴として、これまでのAI開発はたくさんのモデルと、機械学習の知識が必要でした。僕自身もNLPに挑戦しては、うーんよくわかんないと挫折してきました。前職で画像評価をAIでやり始めた時も、システムの結合などは行いましたがMLそのものはよくわからないイメージでした。
LLMはそんな僕でも簡単にAIを作れるのが特徴です。

またデータ分析の領域も崩壊しました。これまでは頑張ってSQLを書いていたところを、来店予測を出してと言えば、来店予測してくれる、昨日のDAUをだしてといえば、DAUが出てくるそんな夢の世界になりました。

これまでのインターフェースが大きく変わります。このハイプはまさにガラケーからスマートフォンに移行した時と似ています。

モバゲーの怪盗ロワイヤルを皮切りに、SAPが競ってポチポチ進むゲームを作っていたところに、ある日突然パズドラがやってきました。そしてモンストで一気に方向は変わりました。

各SAPは一瞬JavaScriptで少しリッチにしたゲームで凌ぎますが、コンソールゲームと同じようなゲームで一気にでてきたことで、これまでのコンテンツプロバイダーから、コンソールゲーム出身者が開発するように変わりました。

LLMの文脈でも、しゅんすけさんのようにこれまでAIをやっていなかった人がAIをやるようになり、一気にマーケットが広がっています。AIを組み込んだプロダクトも羽後の竹のように出てきて、どんどん世の中は便利になります。

ゲームチェンジしたときの戦い方

ゲームチェンジで新大陸が発見されたときの戦い方は、新大陸で商いを行うことです。この新大陸は既存の大陸と文化・ルールが違うため、従来の大陸で営業していた人は既存とのカニバリからすぐに攻めることは不可能です。

わかりやすい例では、勘定奉行、弥生会計があるところに、クラウド会計ソフトというマーケットが爆誕しました。投資サイドとしては、弥生はすぐには来ないそこにはウィンドウがある、そのウィンドウの中で、マーケットをとれば、一気に取れると判断し投資が行われていったそうです。

事実フリーランスの会計は、freee/マネフォを使って行うことがデファクトスタンダードになりました。

この戦略でもう1つ抑えなくてはいけないのが強力なディストリビューションチャネルを持った企業の存在です。チャットツールのSlackは当初は大きく、シェアを伸ばし、NASDAQに上場したものの、Teamsの登場で非公開化を余儀なくされました。MSは強力な販売チャネルを使って新製品をどんどん投入してきます。

MSの網の中で戦ってもいずれは塗り替えられる可能性が大きいです。MSの網の外で、GPTを使って新しいマーケットをつくる。それはLINEへのバンドルでもいいと思いますし、いろいろ考えられます。

まとめ

SaaSは大きく体験がアップデートし塗り変わります。ゲームチェンジによって、これまでSaaSが取れていなかったマーケットが爆誕します。新大陸でどんな商いをするのかが大事です!


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