Nekoja

京都が好きで移住してしまった会社員。お寺のサイトの編集・ライティングのお仕事。note…

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京都が好きで移住してしまった会社員。お寺のサイトの編集・ライティングのお仕事。noteでは京都、読書、観劇のことなど発信。休日は着物で神社仏閣・美術館巡り。表千家茶道もゆるりと。身の回りのものを少しずつ伝統工芸品にアップデート中。糺の森に住みたい。

マガジン

  • 書く部|みんなでつくるマガジン

    • 930本

    メンバー同士、もう少し交流というか「あ、どーも」があっていいのかなと。記事を書いたら(よければ)放り込んでください。ぜひ、あなたも読んでください。基本はその日の記事を、あと「これ読んで!」って過去記事も数本なら。みんなでいいマガジンにしましょ~🙌

  • ほどほどに丁寧な暮らし

    丁寧な暮らしをしたい。でも、無理はしないよ。少しずつ、心地よく。

  • 着物とか、伝統工芸とか。

    職人さんの想いが込められた手しごとは、使うたび、纏うたび、幸せな気持ちになるのです。

  • この本、オススメ!

    好きな作家さんは、森見登美彦氏、万城目学氏、三浦しをん氏、泉鏡花氏、今村翔吾氏。随筆なら、志村ふくみさん。

  • 京都さいこー。

    京都検定1級目指して勉強中。

最近の記事

立てば芍薬、座れば牡丹~、もとは美人の形容ではないらしい。

お寺の蓮池に一輪、華やかなお花が。 蓮が咲くにはまだ早いのに、狂い咲きかしら? 近くに寄ってみると、池ではなく、すぐそばの岸に生えていました。 まっすぐに伸びた茎の先に、鮮やかなピンクの花。 聞くと、芍薬だそうです。 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」 で有名な芍薬です。初めてみたー。 確かに、すっくと立っている様子は、凛と立つ女性のよう。 これを目指せばいいのか、と背筋を伸ばす。 この言葉、もとは生薬の使い方を言い表したものなんですって。それが江戸時代の

    • ずぼらでも丁寧な暮らしはできる。実は簡単3ステップな毎日のお茶習慣。

      今月の習慣化目標は「朝起きたら抹茶を飲む」こと。 月も半ばになりましたが、ちゃんと続いております。 毎朝、抹茶飲んでるなんて話すと、 「さすがお茶習ってる人はちがうな~」とか 「朝からよくそんな時間とれるね~」とか言っていただけるんですが、 実は抹茶飲むのってめちゃくちゃお手軽なんですよ。 茶道を習い始めた頃は、お稽古だけじゃなくてお家でも!なんて憧れがあったものの、道具はいろいろあるし、作法もいろいろあるしで、家で飲むのはとてもじゃないけどできないなぁと思ってた。 そ

      • ゆっくりやればいいってもんでもない。

        書道の先生に、早書きでごまかしていたのがバレました。 「練習の時はゆっくり書きましょう」と言われ悪戦苦闘していますNekojaです、皆さんご機嫌麗しゅう。 時間が倍以上かかるようになって集中力がもちませんー。集中力って、本当にプツンと切れるよね。脳みその何か前の方にある線が切れる感覚すらあるもの。 ところで。 ここで大事なのは、「練習の時は」ってとこだと思うわけです。 私の書道の先生はお茶の先生でもあるのですけれど、お茶の稽古の時に、「ゆっくり時間かけてお茶を点てるのは

        • 憧れの着物生活、どこ着ていく?

          着物に興味ある人は結構多いと思っている。私の周りにも、着てみたいー!って言ってくれる子は多い。 で、だいたい二言目にくるのが、 「でも着ていくとこないしな~」 なんですよね。 いやいや、服だよ!ただの服だよ! 皆いつも服着てるじゃない! と思ってしまうのですが、かく言う私も、かつては「友人の結婚式以外で着ることなんてあるのか?」と思っていた民なので、ちゃんとわかりますよ、その気持ち。 ということで、今日は私がどこに着て行っているかを書き連ねてみることにしました。 【

        立てば芍薬、座れば牡丹~、もとは美人の形容ではないらしい。

        • ずぼらでも丁寧な暮らしはできる。実は簡単3ステップな毎日のお茶習慣。

        • ゆっくりやればいいってもんでもない。

        • 憧れの着物生活、どこ着ていく?

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        • 着物とか、伝統工芸とか。
          11本
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          7本

        記事

          ゆっくりの方が難しい。書道5か月目の壁。

          「きれいに書けるようになってきたね。でもさっさと筆を運んでいるでしょう。もっとゆっくり書いてみなさい」 そう言われたのが先月のお稽古の時。 書道を始めて5か月。 大きくてふにゃふにゃな制御不能文字しか書けなかった私も、それっぽい字が書けるようになってきた。 力んで太すぎる線にならないように、 かといって力が抜けすぎて線がガタガタしないように、 変に止まらず、流れのある文字を書けるように。 素早く書くことで、これらの課題を解決できることに気づいて、最近はさっさっと書いて

          ゆっくりの方が難しい。書道5か月目の壁。

          迷惑をかけてはいけないと思っていたあの頃の自分へ―河野太通『ありがとう すみません お元気で』

          新入社員の頃、人に何かを頼むことがすこぶる苦手で、抱え込みがちだった。 今話しかけたら迷惑かな、 忙しいのに仕事お願いしたら迷惑だよね、 泣き言聞かされても迷惑なだけだろう、、、 そう、相手に迷惑をかけてしまうことが何よりも怖かった。 迷惑をかける=嫌なやつだと思われる=人間関係悪くなる=仕事が円滑に進まなくなる=会社にとって邪魔者になってしまう そんな図式が頭をぐるぐるとしていたっけ。 新卒で入社した会社で、迷惑をかけるのが申し訳ないと思ってしまう、という話を社長

          迷惑をかけてはいけないと思っていたあの頃の自分へ―河野太通『ありがとう すみません お元気で』

          ずっと相棒だと思っていたモチベーションは敵だったようだ。

          ここ5年ほど、ヨガを習慣にしたいと思って奮闘している。 3か月続いてはやめ、6か月続いてはやめ、今度こそと思えば3日坊主で挫折し、、、 一度途切れると、3か月くらいは空いてしまう。 もともと身体がバリ固なので、 ちょっとやればすぐ効果が出る。 効果が出ると、やる気が出る。 でも、ちょっと休むとすぐできなくなる。 そんな3歩進んで4歩退がる感じが嫌で、もういいやーってなっちゃう。 ヨガをすれば身体の調子が段違いで良くなることは経験済みなので、しばらくすると再挑戦しよ

          ずっと相棒だと思っていたモチベーションは敵だったようだ。

          畳が聖域と化しましたが防虫効果ってあるんでしょうか。

          私の職場は街中から少し離れている。 山に近い、自然豊かな場所だ。 窓を開ければ小鳥たちの囀り、川のせせらぎが聞こえてくる。 時々、サルの声も聞こえてくる。 なんて贅沢な環境なんだ! しかし。 自然豊かな環境には当然、虫も多い。 秋から冬にかけてはカメムシパラダイスだった。 最近ちょっと落ち着いてきたかなぁ。 で、昼休みにお昼寝でもしようと思って職場の2階(ふだんほとんど使っていない)に上がったら、カメムシの亡骸がそこかしこに散らばっていた。つらい。 ところがどっこ

          畳が聖域と化しましたが防虫効果ってあるんでしょうか。

          死んだら棺に何を入れようか。

          昨日、清凉寺のお身拭い式に行ったときの話をnoteに書いた。 釈迦如来像を拭った白布で着物を仕立てて亡くなった人に着せれば、浄土往生できますよ、といわれている。で、こんなことを書いた。 私はライブに行くことがないので、わからないくせにテキトーにたとえを出してしまったわけだけれど、たとえば坂東玉三郎さんが公演中に使った手ぬぐいをヒラヒラ~って客席に投げてくれて、それをゲットできたとしたら、もう家宝のように大切にするし、自分が死んだら棺桶に入れてほしい。 ほらね、やっぱり、

          死んだら棺に何を入れようか。

          御身を拭うは何のため?清凉寺のお身拭い式に行ってきた。

          4月19日、京都は嵐山にある清凉寺にて、お身拭い式がありました。 別名・嵯峨釈迦堂。本尊の釈迦如来は日本三如来の一つ。そんなお釈迦様の御身を拭うのが、このお身拭い式です。 仏像のサイズは手のひらサイズから東大寺のようなビッグサイズまでいろいろですが、こちらはお釈迦様が37歳の時の生き姿をそのまま写したと言われています(正確には、「生き姿を写した仏像」を写した仏像です)。 そうか、じゃあ私たちと同じサイズか。 と思って「お釈迦様 身長」とググってみました。 経典によると

          御身を拭うは何のため?清凉寺のお身拭い式に行ってきた。

          着物を着たい。でも草履は歩きにくいし痛いから…という人へ。

          着物のハードルは悲しいかな山ほどあるけれど、足元の問題は切実だと思う。歩くのがしんどかったらどこにも行けないもの。 小学生の頃、夏祭りに浴衣を着ていくのがものすごく楽しみだった。けれど同じくらい下駄を履くのが嫌だった。 かならずマメできるし、絆創膏くらいではとうてい守り切れない。せっかくの楽しいお祭り。屋台もたくさんまわりたいのに、歩くのが痛くて痛くて…かといって洋服のサンダルを履くのは負けた気がする。いつか合う下駄が見つかるのではと買い替えてみるけれど全敗。だから和装は

          着物を着たい。でも草履は歩きにくいし痛いから…という人へ。

          常照皇寺で心静かに桜を愛でる

          京都市内中心部から車で1時間ほど。 京北に常照皇寺というお寺がある。 1362年に光厳法皇によって開かれ、歴代天皇の帰依を得た皇室ゆかりの寺で、天龍寺派の臨済宗寺院だ。 国の天然記念物である「九重桜」、御所から株分けしたといわれる「左近の桜」、そして「御車返しの桜」といった桜の名木がある、知る人ぞ知る桜スポット。 御車返しの桜は、一枝に一重と八重の花が咲いている。ピザのハーフアンドハーフみたい… 畳に座りながらゆっくり眺められるのも嬉しい。一日中過ごしていられるような穏

          常照皇寺で心静かに桜を愛でる

          あの小銭をピンってした彼は今何をしているのだろう

          就活生のとき、ある会社の面接で知り合った男の子がいた。 その会社はなんだかイケイケな雰囲気の会社で、担当者として出てきた人たちは、ことごとくみんな日サロに通ってそうな黒い肌をしていた。飲食店のプロデュースとかその他いろいろやってる会社だった気がする。 で、そこで知り合ったわけだけれど、グループワークをしたのか、集団面接だったのか、そういえば何でその子と話すようになったんだっけ。 とにかく、連絡先を交換したいと言われ、ごはん食べに行こうと言われた。異性としての興味は全くな

          あの小銭をピンってした彼は今何をしているのだろう

          悩みの答えは、いつだって本の中にある。私設図書室オーナーの江角さんに聞く、言葉のお守りに出会う読書法。

          慌ただしい日々の中、悩みや疑問が尽きることはありません。時には大きな壁にぶつかり、乗り越えられずに苦しむことも。そんなとき、解決の糸口を見つけるにはどうすれば良いのでしょうか。「答えはすでに本の中にある」と話すのはフリーライターとして活躍する江角悠子さん。本好きが高じて始めた私設図書室「わたしの居場所」での“ある読書法”は、「こわいほどに今必要としている言葉に出会える」と評判です。その秘密をお聞きしました。 お話を伺ったのは…私設図書室「わたしの居場所」オーナー 江角悠子さ

          悩みの答えは、いつだって本の中にある。私設図書室オーナーの江角さんに聞く、言葉のお守りに出会う読書法。

          楽しさをとるか、ストイックをとるか。さくら剛『君たちはどの主義で生きるか』

          大学生の頃、ビッグバンドジャズのサークルに入っていた。 …ビッグバンドってわかりますかね。20人くらいでジャズ演奏するやつです。ちょっと前ですが映画「スウィングガールズ」の世界です。 そこで私はコンミス(演奏代表的なやつ)をしていたのだけれど、バンドの方向性に激しく悩んで、悩みながら走って、つまずいて、結局最後まで答えが見つけられなかった。 要は、「サークルなんだから楽しくやろうぜ~」なのか、「せっかくやるなら上を目指して真剣勝負だ!」なのか。 年に一回の大会もあった

          楽しさをとるか、ストイックをとるか。さくら剛『君たちはどの主義で生きるか』

          ちいさな夢。

          京都高島屋で開催されていた「文化勲章三代の系譜―上村松園・松篁・淳之」を見に行ってきた。 上村松園さんの描く女性がとても好き。 女性らしい柔らかさもありながら、強い意思がある。 外面的な“女の美しさ”ではなくて、一人の人間としての美しさがあるというか。芯があって、絵の中で生きている感じがするのです。 あと、着物の組み合わせが素敵。 画集を見ていると、ファッション雑誌を見ている気分になってくる。 こういう恰好したいー! ということで、わたしの小さな夢。 上村松園コーデ

          ちいさな夢。