経済的合理性だけでひとの幸せは決まらない

最近、断捨離というものが流行っている。今の自分に必要のないものを捨ててもっとミニマルに生きていこうというものだ。起きて半畳寝て一畳という言葉もあるが、人間生きていく上でそんなに必要なものはない。現代人は宣伝費を大量に投入した広告などの刷り込みによって、本当は自分にとって必要のないものを買わされ続けている。本当に必要なもの以外買わない、ものを置けるような広い部屋に住まない、使っていないものはどんどん処分するといった断捨離、ミニマリズムはそういった現代社会の洗脳から自由になる手段のひとつと言えるのだろう。とても経済合理主義的だ。しかし、ぼくは数日前にこんなツイートをした。

そう。オタクというのは過去のものを捨てられずに、いつまでもとっておく種類の人たちだ。別にこれは物質的なものだけではなく、思い出なども含まれる。今の自分に必要のないものであっても、過去自分が辿った足跡を見返しては現在の自分を振り返る。そんな生き方に合理性はないが、合理性を追求することだけがひとの幸せではない。アニヲタの部屋がアニメグッズやフィギュアで埋まっていたり、ドルヲタの部屋がアイドルのポスターやイベントグッズなどで埋まっていたりするが、彼らはそういった過去の思い出の品という無駄なものに囲まれて幸せなのだ。

そしてぼくも絶対に捨てられないものがある。それはゼロ年代、ぼくが20代の頃に自分の時間やお金といった全リソースを注いで活動していたアイドルヲタク活動で得たものや思い出だ。だからこそあれから約20年の月日が経っているというのにも関わらず、こんな1万文字以上のnoteを情熱的に書いたりしてしまった。今、不倫問題で少し話題になっている後藤真希の話だ。元ファンとしてどう思うのかと聞かれるが、不倫問題とファンを大事にしていた事とはまったく関係ないので、ぼくの後藤真希の評価は一切変わらない。そもそも夫婦間の極めてプライベートな話を好んでほじくり返す文春のやり方が下衆くて嫌いだ。

それはそうとして、捨てられない物質として今でも読み返してはニヤニヤできてしまうものがある。それは14年前に道重さゆみからもらった手紙だ。ぼくが後藤真希から道重さゆみに流れた経緯は上記の記事に書いたのでここでは書かないが、2005年冬のハロコンでさゆを見て以来、ぼくのハートは鷲掴みされた。

キモい？ああ、キモくて上等！

そもそも当時15歳の女の子にガチで恋しちゃった26歳だぞ。キモくて当然だろ！しかし、そんなキモい過去もぼくは切り捨てない！

これを書いている本日は、大森靖子さんのニューシングル「絶対彼女 feat. 道重さゆみ」の発売日で、ずーっと繰り返し聴いていたら、さゆとの思い出を振り返ってみたくなった。なので、そんな初めてさゆからお手紙をもらった時のことを書いていこうと思う。

※noteで書く以上、どこでも読めるようなありきたりなヲタ活動の話をしてもしょうがない。ぼくにしか書けないぼく自身の表裏あわせた嘘偽りない気持ちと行動を書いていく。

※もらった手紙の画像や当時のチケット画像を載せてみました。

※あと今回は初めて道重からお手紙をもらったことにフォーカスして書いていますが、全体的な追っかけの流れは2018年5月16日に敬愛する漫画家の山田玲司先生の『山田玲司のヤングサンデー』（ヤンサン）というニコ生番組にゲストとして出演した時に語りました。平成のグループアイドルの歴史と自分の道重追っかけについて熱弁しました。その冒頭部分はこんな感じです。

もしこの先を視聴してみたいなと思っていただいたら、下記リンクから飛んでみてください（これもアーカイブは有料ですが、ヤンサン自体とても面白いのでアニメ、漫画、絵画、アート、音楽、人生哲学、恋愛論などに興味があればぜひオススメの番組です）

14年前の道重ガチヲタ時代

ぼくが本格的にさゆの追っかけを始めたのは、「モーニング娘。コンサートツアー2005春　～第六感 ヒット満開～」からだ。このツアーの途中でその時のリーダーだった矢口真里が男問題で脱退。今はなき八王子市民会館公演で本人不在の後輩たちによる謝罪がライブ前に行われた。しかもその公演、ぼくはさゆヲタになって初めての最前列だった。

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https://note.com/nerina0116/m/m1671843d232d

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