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最高!クラフト餃子!

クラフト餃子フェス開催中!という話題を福岡の全部のテレビ番組でやっていた。我々視聴者は大谷翔平と食べ物のイベントの情報を与えられなければ死んでしまうのでとてもありがたいのだが、「クラフト餃子」という言葉が耳慣れずに引っかかる。

クラフト餃子?普通の餃子と何が違うんだ?手作り」くらいのニュアンスだとしたら個人店で出してる餃子は基本全部そうだしな。クラフトビールとかクラフトコーラは小さい規模で手作りすることに珍しさがあるけど、餃子は全然手作りしてるから。家でも店でも。それは別に騒ぐことじゃないもんな。そこをわざわざ差別化する意図は何なんだろう?

そう思ってインターネットで「クラフト餃子 定義 どうせ雰囲気だけでたいした意味はないんだろ?」で検索してみたがうまくヒットしなかった。昨今ネットには無意味な情報や間違った情報が溢れ、検索ワードをうまく設定しないと目的の情報まで辿り着けないのだ。ならばと「クラフト餃子 定義」で再び検索する。すると今度はいくつかイベントを紹介するサイトがヒットした。そこにはこうあった。

「クラフト餃子」とは、餃子の食材選びや製造過程において、全国の餃子職人が皮、餡、タレなど、ひとつひとつにこだわり抜いて完成させた餃子のこと。

なるほど!そういうことだったのか!要するにクラフト餃子とは「こだわって作った餃子」ってことなんだな!そこに明確な定義なんてものはなく、出店側がクラフト餃子と言えばそれはもうクラフト餃子なんだ!クラフト餃子=餃子、クラフト餃子フェス=餃子フェスってことだ!なるほどなるほど!わかったぞ!

きっと「クラフト餃子」という言葉は、我々のようにろくに意味もわからずに響きの目新しさだけでほいほい引き寄せられてしまう思考停止人間どもを楽しませるために頭のいいビジネスパーソン様が考えてくださったものなのだろう。なんとありがたい話だろうか。「クラフト」の一語で、ただでさえ魅力的な餃子のイベントが、なんとなくオーガニックでおしゃれな印象に変化するのだ。内容は同じなのに。さすがである。

そんなことを考えていたら無性に餃子を食べたくなり、昨夜はコンビニで冷凍の餃子を買って帰って食べた。こだわり抜いて開封し、こだわり抜いてレンジに入れ、こだわり抜いた秒数温めたので、これも紛れもなくクラフト餃子である。

大変美味しかったです。

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