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#226 ラーメンのように触れなさい

 ラーメンが嫌いな人はあまりいない。それは、ラーメンには様々な種類があるということが認知されているからだ。たまたま食べたラーメンがあまり美味しくなかったとしても「この店のラーメンは好みじゃない」と思いはするが、「ラーメンという食べ物はマズいんだな」とまでは思わない。

 まだ食したことが無い味も含めて、ラーメンには多様性があることが知れ渡っているが故である。そのため、ラーメンそのものが嫌われるということは、極めて稀なのだ。

「なんつッ亭」の黒マー油豚骨

 もしこれが、南米ブッチャロ王国の名物料理「マビュエターヌ」であればどうだろうか。かの料理にも多様な味付けがあり、美味しいお店もあればハズレの店もあるだろう。しかし、初めて食べたそれをもし「美味しくない」と感じたなら、きっと「マビュエターヌは日本人の口に合わない」とか「まずい」と言うだろう。たった一度の体験で、二度と食べようとは思うまい。

 ラーメンと同じく、多様性が認知された料理はそう簡単には嫌われない。まずいトンカツに出会っても、トンカツという料理を嫌いになることはない。むしろ、どうやってトンカツをまずくできるのかに興味を持つ可能性だってありうる。

 昨日に引き続き、わたしは疲れている。ここから世界が平和になる方法までを論じておきたかったのだが、限界だ。まあ、これだけでも伝わるだろう。ラーメンなんだ。わたし達は、ラーメンと同じように世界と触れ合えば良い。ちなみに、南米ブッチャロ王国も「マビュエターヌ」も適当に考えた架空の存在だ。それくらいわたしはとにかく、疲れているということだ。

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