見出し画像

カジュアルワイン試飲会20240420


今年の自分の中でのテーマの一つが、フランスのブルゴーニュとボルドー以外のさまざまな地域のワインに対して経験値を積み上げることとしているので、セパージュ株式会社さん秋元さんの南仏を中心とした試飲会開催の告知を見て、スケジュール的に可能だったので(忙しい人を演出する暇人)すぐに申し込みました。



当日の午前中に予習

以前から参考にしているWine Folly Magnum Editionの日本語版、それと年始頃に在庫処分で税抜き1k+送料で売り出された昨年度のJSAの教本なんかのラングドックルーションやスペインのセクションをペラペラめくって予習しておきました。

わかりやすい図解と主要な品種や地域の解説が楽しい一冊
自分のような資格を受験しない者にはやさしくないですが、分厚い資料集として辞書がわりにあると便利。

南仏のエリアと周辺の国や地域との位置関係
(ローヌ、スペインやイタリアとの位置関係とか)
主要な品種とAOCの生産上の制約
(基本的に単一品種での製品化は認めてないとか)

このあたりをざっくりと確認しておきました


いざ現地へ

おっお洒落過ぎて緊張するぞ、、、

第二部に申し込みましたので、ゆっくり目にお洒落な自由が丘の凄くお洒落なエリアを見物しながら、会場のこはくどきさんに到着、昨年秋の多摩川ワイン会以来の秋元さん、コラボ企画らしくますたやさんがにこやかに迎えて下さいました。

解説付きリストをいただき早速試飲開始、泡は2本、白は7本、赤が15本で全部で24本ありました。

ラングドックとルーションをひとまとめで紹介しているのは雑、地域は広いという認識。

細かい地域差があるので全てに当てはまるわけではないが、非常に大雑把にいうとラングドックは山タイプ、ルーションは海タイプの傾向が主流、ラングドックは近くのローヌ、ルーションはさらに南のカタルーニャの個性をイメージしやすい。

赤の品種はローヌブレンドに使われる、グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、カリニャン他をAOCの規定にそって複数使うことに拘り製品を深化させたい生産者さんが多いが、シラーやカリニャンを単一で使ったり、南仏版のスーパータスカンのような国際品種を使うチャレンジ精神が豊富な生産者さんがある。

小規模生産者さんは規定に拘らないスタイルで結構面白いボトルをつくっていて、とにかく美味しい魅力的、まだまだ価格面でも優位性があるので、現地スタッフも積極的にアプローチしていて、今後もそういったものを紹介したい。

秋元さんのコメントをまとめて、多少?いや、かなり脚色(笑


試飲したボトルの一部をご紹介


勝手に提供されたテイスティンググラスに注いで良いスタイルですが、とにかく本数が多いので目測で15〜20mlくらいずつで各1度だけ試しました。その中から気になったものの購入しなかったものを少しピックアップします。

エフェ パピヨン ブラン2022 ロック デ ザンジュ ルーション 

グルナッシュ ブラン主体、やや太めな口当たりも華やかな香りで人気があったよう。この生産者さんの赤も良かった。

ヴォークリューズ ブラン2021 ドメーヌ レ ゾンディーヌ ローヌ

クレレット、グルナッシュ ブラン、ロール、やさしい口当たりとレモン系のスッキリした香りが好みで、最後まで買うか迷ったボトル。

ラ トレメンダ ティント2019 ボデガス エンリケ メンドーサ バレンシア

モナストレル単一、濃すぎず、果実味のバランスが良くて好みだったボトル。

クリアンサ2020 ズアゾ ガストン リオハ

テンプラニーリョ単一、バランス良く飲みやすい、スペインのワインっていいよねーってついつい言いたくなる味わいでした。


好みと一致という点では特に赤はスペインが大健闘でしたが、一応、南仏2、スペイン2の購入で4本が届く予定、到着してから追記で紹介します。


買ったボトルの紹介(追記)

左からカタルーニャの泡、ラングドックの白、カタルーニャの赤、ルーションの赤

泡と白は番号順にいただいたので、トップの泡と白は後半に興味深いものが、赤は参加された方々の集中を避けるため、番号を逆順に辿っていきましたが果実味がわかりやすいものに惹かれました。

  • カヴァ マノス ブリュットNV ラベントス ロセル カタルーニャ リストの記載順にマカベオ、パレリャーダ、チャレッロ、そしてシャルドネも認められていて入っているとのこと、しっかり目な青リンゴ、華やかさ、泡も粗くない感じで、ちょっと上な雰囲気は「カヴァ=ただただ安い」の負なイメージを変えてもらえそう。

  • シャン ド ロルム コロンバール ロール2022 メゾン ヴァントナック ラングドック コロンバール主体は未体験、ロールはヴェルメンティーノのシノニムですから、軽やかで柑橘類や花のような華やかな香りにやられました、自分のメモは「軽やか 好き」とだけ書いてありました。

  • シクレット デル マール ティント2020 クロ ガレナ カタルーニャ カリニェナ、ガルナッチャにシラーがちょっとの配分、タンニンしっかりで強い感じも抜けのいい酸味が食事と合いそうに感じて決めました。Alc14.5%となっていましたがそこまであるように感じられず、スペインワインあるあるな後から酔いがまわるやつかも。

  • カヤ ルージュ2018 ドメーヌ デ スラヌ ルーション カリニャン単一はこの地域のAOCの規定から外れますが、スリムな口当たりにスッとハーブぽい良い香りが気に入りました、カリニャン単一というのも決めた要因の一つです。

先にあげたボトルも選んでもよかったものばかり、比較的手が出る価格帯で楽しくいただける、ラングドックとルーション、そして隣接するスペインやローヌのワインはそこそこお財布に優しく精神衛生上でも負担が少ない、深掘りがしやすい世界なのでは?


みんな違ってみんないい、ますたやさんの渾身のレポート、読み物としても面白いので是非に。


この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?