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各派閥の特徴、セットアップ、できること等をまとめます。
今回は地底公領についてです。


◆特徴

拡張セット『そびえる山のいきもの乱記』に含まれている派閥です。
地底に住むもぐら達は高貴な存在であり、貴族達の力を借りることでアクション数が爆発的に増加していきます。しかし、建物を失うとその貴族達も離れていく、というシステムになっています。

ゲーム開始の段階では、角の広場とその隣接した箇所に満遍なく駒が配置されます。それと同時に配置される『トンネル』がこの派閥にとって重要な存在となります。
マップと隣接して別で配置される『巣穴』はトンネルのある広場と『隣接している』という扱いになる特殊な広場であり、他派閥にとって不可侵領域となります。募兵は手番が来る度に自動的に行われ、兵士駒はこの巣穴に配置される為、巣穴から出さない限りは募兵した瞬間に次の手番までに一掃されてしまう…という心配もないです。
手番毎に2アクション…と聞くと猫野侯国よりも1アクション少ない為、序盤にできることの少なさが気になってしまいますが、臣下カードの登用が進みだすと『確実に行えるアクションが明確になっている』という安定した強さはクセになります。

◆セットアップ

各派閥のセットアップ(ゲーム開始前の準備)に関しては、別のnoteでまとめています。

地底公領のセットアップは下記の通りです。

①巣穴をマップのそばに配置する

②マップの四隅の広場のうち、猫野侯国の城砦、鷲巣王朝の止り木、蜥蜴教団の庭園が存在せず、さらにれらと可能な限り対角に位置する広場1つを選び、そこに駒2つとトンネル1つを配置し、その広場と隣接する広場に駒を2つずつ配置する

③派閥ボードの建物エリアに堡塁と市場を配置する

④臣下カード9枚を未登用臣下カードボックスに配置し、冠9つをVPが記載された枠に配置する

◆特殊能力

①巣穴
巣穴はトンネルがある広場と隣接しているとみなす
巣穴は常に地底公領が支配する巣穴へ移動ができるのは地底公領のみ

②失敗の代償
地底公領の建物が1つ以上失われるたび、登用中の臣下の中で最高位のものを未登用臣下カードボックスに戻し、その冠駒はゲームから取り除く
そして手札1枚をランダムに捨てる

◆地底公領ができること

手番でできることは下記の通りです。

・鳥歌フェイズ

①駒を『ボード上の「建物エリア(堡塁)」に見えている駒マークの数分+1』の数の駒を巣穴に配置する

・昼光フェイズ

②下記アクションから2回まで実行

◆建設
手札1枚を場に出して公開し、そのカードの動物マークと一致し、かつ自分が支配(自分の駒と建物トークンの合計が一番多い状態)している広場に、ボード上の「建物エリア」から任意の配置物(専用トークン「堡塁」「市場」の内いずれか)を選び、その一番左の物を取って配置する(公開したカードが鳥カードの場合はどの動物マークの広場にでも配置できる)

◆募兵
駒1つを巣穴に配置する

◆移動
地底公領の移動は下記のうちいずれかを行う
【A】1つの広場の自分の駒を任意の数だけ、隣接する広場に動かせる
ただし、移動元or移動先の広場の内いずれかもしくは両方を支配(自分の駒と建物トークンの合計が一番多い状態)していること
【B】巣穴からトンネルがある広場へorトンネルがある広場から巣穴へ自分の駒を任意の数だけ動かせる
※巣穴はトンネルのある広場と隣接している扱いとなる

◆戦闘
自分の駒があり、かつ敵の駒or敵の専用トークンがある広場で戦闘が可能
1派閥に対して1アクションで1回戦闘
2個ダイスを振って大きい数字が自分のヒット数 小さい数字は相手のヒット数になる(相手が森林連合の場合は逆になる)
ただし、ヒット数の上限は駒の数が上限
(例:ダイスの出目は3と2 大きい方の3が自分のヒット数 でもその広場に自分の駒が2体ならヒット数は3ではなく2になる)
ヒット数分相手の駒を除去 受けたヒットは自分の駒を除去
敵の駒がその広場にたりない場合は専用トークンを除去 相手の専用トークンを除去した数だけVPを獲得
逆に相手のヒットにより自分の専用トークンを除去された場合は除去された数だけVPを相手が獲得
敵の駒が0で専用トークンしかない場合は「無防備状態」となり、ヒット数が+1になる
(例:自分の駒が2 敵の駒は0で専用トークンが2個の時に出目は1と1 地底公領のヒットは本来1だけど敵がいない為+1で2
敵のヒット数は本来1だけど駒が0なのでヒット数上限が0となるので自分の駒は除去されない)

◆穴掘り
手札からカード1枚を消費し、そのカードの動物マークと一致する動物マークでトンネルがない広場1つにトンネルを1つ配置する
(鳥カードの場合はどの動物マークの広場にでも配置できる)
※すでに3つともマップに配置済みの場合、選んだ1つを手元に戻してから配置する
その後そのトンネルを配置した広場に巣穴から最大4つまでの駒を移動させてもよい

②登用されている臣下のアクションを実行してもよい(臣下1枚につき1回まで)

③臣下カードの登用
臣下カードを下記の手順で1枚登用してもよい
・未登用ボックスにある臣下カードを1枚選ぶ(派閥ボードのその臣下カードの階級と一致する枠に冠駒が1個以上存在していること)
・選択した臣下カードの左上に記されたカードマークの枚数分だけ、手札からカードを場に出して公開する
※公開するカードの動物マークと一致する広場に自分の配置物が最低でも1つは存在していなくてはならない(鳥カードは例外)
※広場1つはカード1枚にのみ対応する
(例:ウサギマークのカードを2枚公開するには、配置物があるウサギの広場が2つ以上必要
・選んだ臣下カードを派閥ボードの上辺に配置する
・選択した臣下カードの階級と一致する枠から冠駒を1つ取って、その臣下カードに載せる
・冠を取った時に下に見えた数値分のVPを獲得

・夕闇フェイズ

①公開したカードの廃棄と回収
この手番で場に出して公開したカードの内  カードを全て捨札にする その他の残った公開カードは手札に戻す

②クラフトアクション
手札にクラフトできるカードがあれば場に出して効果発動
カード左下の動物マークと一致する広場にある堡塁及び市場を使用する
※クラフト枚数に制限はないけど、各建物は1手番1度までしか起動できない!

③山札からカードを引く
ボード上の「建物エリア(市場)」に見えているカードマークの数分+1枚山札からカードを引く
手札が5枚を超えた場合、5枚丁度になるように手札から捨てる

以上で1手番が終了します。
トンネルの建設のコストがかなり低いので、巣穴からの奇襲攻撃がかなり強いです。臣下カードが増えると鷲巣王朝に近いレベルでアクション数が爆増するので安定した強化が可能ですが、建物を破壊された時には冠駒をゲームから除外されてしまう点は注意が必要です。

◆『各派閥が手番でできること』のサマリーを作成しました

『地底公領が手番でできること』は、下記のPNG画像にまとめました。
派閥ボードより詳細な内容で記載しているので、サマリー的にゲーム中手元で確認できれば、慣れていない方も分かりやすくなっている…はずです。

また、現在(国内外で)販売されている計10派閥のサマリー全て作成しております。
こちらは印刷に適したPDFで作成しております。
よろしければぜひご活用ください。

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