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【ファンダメンタルズ】(5) キャッシュ・フロー計算書の基礎知識

<読了目安時間:20分>

この記事ではファンダメンタルズ解説の第5弾として「キャッシュ・フロー計算書(C/F)」を取り上げます。キャッシュ・フロー計算書はその名の通り、企業のキャッシュの流れ(フロー)を記した書類で、損益計算書を見ているだけでは分からない企業活動の実態を把握することが出来ます。

従業員に賃金を払うにしても、株主に配当を払うにしても、重要なのは損益計算書に書かれた利益ではなくキャッシュです。キャッシュがなければ何も出来ません。例えば高配当株の話題になると一株利益(EPS)の重要性がよく説かれますが、EPSと同じかそれ以上にキャッシュが重要です。

ベライゾンやAT&Tなど米国の高配当株において「EPSは市場予想をクリアしたけど、キャッシュ・フローが市場予想を下回ったから株価大幅下落」ということが度々起こるのも、キャッシュの重要性を物語っています。

では、キャッシュ・フロー計算書のどこを見ればいいのか?そもそもどういう書類なのか?早速、以下で説明していきます。記事の後半ではアステラス製薬のキャッシュ・フロー計算書を題材に、どこを見れば良いか解説していますので是非最後までご覧ください。

参考)損益計算書や貸借対照表などファンダメンタルズに関する解説シリーズはこちらから👇


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