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【TRAVEL】台湾~高雄・台南4DAYS②~南部の空気感も最高だった件

前回に引き続き、台湾旅行話になります。前回は周遊券を買うまででもたついたというところで話が終わりましたが、今回は高雄と台南をそれぞれわずか2日間ずつですが、廻ってみた体験談をご紹介したいと思います。結論はタイトル通り「最高」でした!(笑)。


THSR(台湾高速鉄道)は噂通り「新幹線」だった!

詳しくはウィキペディアをご覧頂きたいのですが、日本の新幹線技術を導入した初の案件とのことで、本当に「のぞみ」にでも乗っているような感覚でした。とても静かでしたし、もちろん快適。車内販売が廻ってくるところが懐かしい感じでしたね。ただ、日本との違いは、この高速鉄道の駅がほとんどが郊外に作られているようで、実際に高雄でもメインの高雄駅までは市内の地下鉄(TMRT)か台鉄に乗らなければいけませんし、台南においても台鉄に乗り換えなければいけないという若干の不便はありました。この点、日本の場合は主要駅においては、頑張って市街地を通して接続させてしまうのだから、これって相当ハードルが高いことなんだよな、と改めて実感しました。

ちなみに高速鉄道の駅と台鉄の駅は隣接していますし、1時間に2本程度(台南の場合)ありますので、明らかな不便はありませんでした。そしてまだまだ周囲は今後の開発が期待できそうですし、駅構内やホームも綺麗。あまり広告の看板等もなくてビジュアル的にも色味が統一されていて、非常にスタイリッシュ(左営駅、台南駅、台北駅)でした。ま、ほとんどが郊外を走り抜けるので、車窓の景色を堪能しようと思っていたのですが、あまり変化がなく気づいた時には左営駅寸前だった・・・という(笑)。

高雄のウォーターフロントエリアがカッコ良すぎる!

まず大通りが日本の通りよりも断然広い!車道だけでなく、自転車専用道路も歩道もあり、特に歩道に関してはアーケード状になっていて雨をしのげるところも非常に機能的だなと感じました。やっぱり通りが広いと開放感がありますよね。普段、都心の狭ーい歩道をラッシュアワーに移動していることもあり、本当に羨ましく感じましたね。(ま、あとは台湾名物、スクーターの多さは日本とは段違いに多かったですね)

ウォーターフロントから「高雄85大樓」ビル方面

さて、タイトルのウォーターフロントですが、再開発地域になっているようで、古い工場跡地のようなところをリノベーションしているエリアもありましたし、それ以外にも新しいビルが建てられていました。しかも非常に斬新なスタイルになっており、それによってランドマークとしても機能しているようでした。ちなみに近くをライトレール(路面電車)が走っているので、それに乗りながら観光っていうのもできます(私は歩きましたが・・・暑かった!汗)。

コンサートホール「高雄流行音楽中心」

台南はディープサウスな雰囲気

ディープサウスって何だ?って話ですが、なんとなくアメリカ南部同様、「濃い」イメージ。高雄は市街地を中心に廻ったのですが、通りも広く開放的な雰囲気だったのとは対照的に、台南市街はもっと「ぎゅっと」濃密にコンパクトに詰まった印象。バスも走っていますが、概ね市内を歩いていると、台湾らしい中華風の寺院もたくさんあり、古い建物等も残っていて、巡るだけで楽しかったです。さらに飲食店もあちこちに点在し、麺類、ご飯物、海鮮ものもありますし、台湾かき氷(やっぱりマンゴーでしょう!笑)もあります。そんな食べ歩き&街歩きが楽しめる町並みでした。


ただ、一方で高雄との違いを感じたのが、駅前や通りに物乞いが多かったこと。麺類のカップを置いてお金を求めている光景が見られました。また駅前も高雄に比べると現在絶賛改装中なこともあり、一昔前の地方主要駅という感じ。ちょっと雑多で少し「近寄ったら危なそうかな?」というグループもいたりしたのが印象的でした。ま、近寄らなければ問題ないですし、駅構内には駅員さんも多くいますので、それほど恐れなくても大丈夫だとは思います。

台南から一駅で西洋気分に!~奇美博物館

台南駅から鉄道で一駅、保安駅から徒歩5~10分の場所にあるのが「奇美(チーメイ)博物館」です。この「奇美」というのは台湾では大手企業グループだそうで、そのオーナーが収集した美術品を展示している博物館です。
西洋絵画コレクションも素晴らしかったですし、それ以外にも動物の剥製、世界の古代から近代までの兵器や楽器、時計など、とにかく盛りだくさん。当日は土曜日だったので、親子連れや複数の家族や親族なのでしょうか、とにかく老若男女が食い入るように見学されていました。

奇美博物館正面

そしてちょうど開催していたのがロンドンナショナルギャラリー展。なんと台湾でロンドンナショナルギャラリーの作品が観られるとは!という奇遇。モネやゴッホといった印象派の作品もありましたし、彼ら以前の時代の作品も多数展示。特にイギリスと言えばターナーやコンスタンブルらの風景がなども来日ならぬ来台(そんな言葉、あるのかな?笑)。面白かったのが台湾の方々も一枚一枚、スマホに収めていた点。ちなみに本家ロンドンでもスマホOK(というか、私が訪れたときはカメラでしたが)でした。

奇美博物館周辺の台南都会公園も素晴らしい!

実は、この奇美博物館周辺は、台南都会公園として整備されていて、ここがまた素晴らしいんです。まず、博物館だけでも非常に広いのですが、さらに公園がものすごく広大。イメージですが新宿御苑とか代々木公園くらい、いやそれ以上でしょうか。とにかく広々としていて、芝生のエリアもあるので、ピクニック風にファミリーがシートを広げてのんびり過ごす・・・なんて光景も。この時期の台湾は暑いんですが、まだそれほど湿気が多くないようで、木陰に入ると涼しいんです。ですから、芝生エリアも木々で覆われていることもあり、過ごしやすいんだと思います。いいですよね、こういう休日の過ごし方も。

今回のまとめ「ただの台湾にわかファンの戯れ言ですが・・・」

今回、高雄と台南という南部二都市を巡ってみたわけですが、これまで訪れたことのある台北とは違った魅力のある二都市でした。また、これは私が勝手に感じているだけだと思いますが、台湾という国からは穏やかで温かい空気を感じています。これは親日国イメージも大きいと思うのですが、とにかく「人が温かく優しい」印象を受けました。これは前回の周遊券引き換えでバタバタしている時も、丁寧におしえてくれたり、台鉄に乗る際も互いに片言でのやりとりでしたが、わざわざ電子掲示板の前まで来て下さって、「この列車に乗るといいよ!」と教えてくれたり。なんだか、古き良き日本、つまりは日本の地方都市なんかで味わう空気に近いものを感じることができました。このあたりも台湾が人気の観光地である理由の一つかもしれませんね。




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