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一歩目を踏み出す人の味方に【オーガナイザー 六笠さんインタビュー】

2024年6月に初開催されるStartup Weekend 熱海(SW熱海)。
週末を活用してアイデアをカタチにする「スタートアップ体験」を行う本イベントでは、ボランティアの「オーガナイザー」が企画運営を行っています。

今回は、オーガナイザーの六笠雄登さんにインタビューさせていただきました。
Startup Weekendへの思い、熱海への思いを熱く語っていただきました!ぜひ最後までお読みください!

プロフィール

■プロフィール:六笠雄登さん
1998年鹿児島生まれ鹿児島育ち。東京大学大学院在学中。専門は教育社会学で、現在は社会起業家支援を行う株式会社talikiでインターンをしている。
過去には、キャリア支援カフェを運営する株式会社エンリッションにて事業推進、スタートアップのマーケテイング支援を行うMarche株式会社にて主にLPOを担当。
2023年夏には、今回の宿泊会場guest house MARUYAにてフリーアコモデーションを経験した。

_まずは六笠さんのご経歴を教えてください。

現在は東京大学大学院教育学研究科の修士課程2年生で、貧困問題などの社会課題について研究しています。
ビジネスやスタートアップに関心を持ったのは、学部生のときに行ったNPOでのボランティアがきっかけです。
非営利組織であるNPOだとお金の問題が壁になっていることを知り、ビジネスで課題を解決できないかと考えるようになりました。
「福祉・教育領域はマーケティングが難しい」と聞いたことがあったので、マーケティングコンサルティング会社でインターンをさせてもらうことにしました。

その会社は、シリーズA・シリーズBで資金調達したベンチャー企業や大手企業の新規事業部のマーケティング支援をするコンサルティング会社で、自分が入ったタイミングで社長とCOOと社員1人、インターン生2人の5人しかいない状況でした。創業期だったので、SEOもLPOも営業リスト作成も人事も、本当になんでも仕事をやるというスタートアップみたいな感じの働き方をしていました。
現在はその会社を離れ、社会起業家を支援をする会社のメディア事業部でインターンしています。 

自分の専門が社会学なんですね。 
社会学の中で貧困問題とかを扱ってるところにいるので、学部生の時はそれこそNPOでボランティアをしていて。
その中で、 NPOとかそういう非営利の組織の中だとお金を回すのが難しいから持続させるのも難しいのかなと思うようになりました。
そこで、持続可能性を高めた企業を見てみると、福祉領域とか教育領域ってマーケティングが課題であるとすごく言われていて。そういう課題を自分でも解決できるようになりたくて、マーケティングコンサルの会社を選びました。

Startup Weekendから自身にも変化が

_SWについて参加前はどのような印象を持っていらっしゃいましたか?

昨年8月に開催されたSW静岡を見学して、幅広い年代の人たちが集まる空間なんだな、活気あるコミュニティになっていくんだなということを感じました。
僕が去年の夏頃熱海にいて、「若者の集まりって少ないよね」とか、「幅広い年代の関わりってあんまりないよね」みたいな話を現地の人から聞いていたので、これが熱海で開催されたら、人と人との繋がりみたいなのもできるし、活気ももっと出てくるんじゃないかなと思っていました。

2023年8月に行われたSW静岡5th(写真は最終発表の様子)

_その後2024年2月のSW浜松で初めて3日間通しての参加を経験されましたが、そこで作ったビジネスアイデアはどんなものですか?

旅先での保育っていうのかな。子供連れの親が旅行しにくい問題を解決しようっていうのをテーマにやってました。
熱海にいたので、自分と同い年ぐらいの人が「将来家族できたら旅行しにくくなりそうだよね」って言ってるのを聞いてたり、
50代、60代とか、ちょっと年上になった人たちが、「子供がいた時って旅行なかなかできなかったんだよね」って言ってるのを聞いてたので、 そこの熱海での体験とか自分の体験ってのが背景になったかなと思ってます。

_SW浜松で一番大変だったことは何でしたか?

やっぱ知らない人たちと集まってチームを組んでいたので、人とイメージを共有することとかが難しかったですね。

_逆に一番楽しかったことは何でしたか?

最後、終わった後の懇親会の時に、「今後こういうことしていきたいんだよね」という話をたくさんすることができて。
3日間で取り組んだ事業のこともそうですし、それ以外でも、「今こういう会社にいて、こういう新規事業やっていきたい」みたいな、前を向いてる人たちと喋るのが楽しかったなって思います。

_SW浜松のコミュニティはどんな雰囲気だと思いましたか?

浜松はもうStartup Weekendを14回もやってるので、すでに地域の中にコミュニティがあって、 若手社会人の集まりみたいなのがあるために、
「新しいアイデアを出す」とか、「会社を盛り上げていこう」みたいなことがすでに風土としてあるんだなとすごく感じました。

_新規事業にかかわる人たちの繋がりがとても強いなと自分も思います

そうですよね。それが熱海だと僕が知らないだけっていう可能性は大いにあるんですけど、 あんまりなんか1か所にぎゅっとしてる感覚はなくて、かつそれが開かれてるイメージがないので、そういうのができたら楽しいんだろうなって思いながら見てました。

_SWとは一言で言うと…

起業の一歩目だなと思ってます。
起業しようって思った時に、 情報もなければ何やっていいかわからないし、 誰とやっていいかわからないしって、なんかわからないことだらけだと思っていて。
それを自分で調べてやってもいいけど、なかなか自分一人でやるのってしんどいじゃないですか。 
そういう時に情報をもらえる場でもあるし、同じように自分で挑戦しようと思っている人がいる場に行くことで、 ようやく1歩目を踏み出せるんじゃないかなっていう気がしていて。
スムーズなスタートのためにすごくいい場所だなって感じてます。

_SWを経験して変わったことは何ですか

顧客の意見を聞くっていうことがすごく大事なんだなってのを学びました。自分が参加する前は、 自分で「こういう事業がいいよね」とか、自分たちで考えて考えて考えてから出した出すものだっていうイメージだったんですけど、
とにかく早く作って早く聞いて修正していくっていうプロセスを踏むのが大事だと知って、結構意識は変わりましたね。
起業はしてないんですけど、 フリーランスとして働いてる中でのその働き方も変わってきた気がしていますし、そういうところは大事だったなって思います。
「この仕事やってね」って言われた時に、最近はとりあえず最初の10パーセントぐらいできた段階で持ってって、その後半分ぐらいできて、「合ってますかね」って確認して、最後もう1回出すみたいな、そういう手順を踏むようになって、 「これって大事だったんだ」って、一緒に働いてる人たちの反応とか見てて思います。

SW熱海から挑戦への一歩を

_六笠さんは、熱海という土地にはどのようにして関わっていらっしゃるのですか?

今は熱海にいるわけじゃないんですけど、最初に熱海に行ったのは、古いペンションを借りてリノベーションして新しくホテルを作るっていうところにお手伝いとして呼んでもらったことがきっかけです。
ちょうど1年前ぐらいですね。去年の5月のことです。
昨年の5月から8月に熱海に住んでたのと、今年の1月、熱海にいました。

_参加者として見るSWとオーガナイザーとして見るSWの違いは何ですか?

(参加していた時は)「自分がどうやったらいい事業になっていくんだろうか」ってのをずっと考えてたんですけど、 今オーガナイザーになって考えてるのは、
いろんな事業をSWの中で考えてもらうことが、街の価値にどう繋がっていくんだろうかとか、 街の中、熱海っていう街でやることにどんな意味を持たせられるのかなとかを考えるようになりました。

_SW熱海の開催によって熱海をどうしたいと思っていますか?

抽象的なんですけど、やっぱり活気があるといいよなと思っていて。 
すでにその数年前、熱海が廃れていってるって言われた時代に比べるとかなり活気はありますし、起業する人も増えてきている。 
そういう状況だけども、今回開催する熱海銀座商店街で働いてる若者たちからすると、「若者の繋がりってあんまりないな」「出勤して働いて帰るだけだな」みたいな意見があって。
一部では変わってるものを、まだ全体に波及しきれてない部分があるんだろうなと思ってるので、そこに対して何かしら貢献できたら嬉しいなって思ってます。

_どんな人が参加したら学びを得られそうですか

モヤモヤしてる人には参加してほしいかなと思います。「今後何かやってみたい」と思ってるけど踏み出せてない人とか、アイデアはあるけど、「このアイデアって本当にいいんだっけ」って悩んでる人とか。
起業したいと思ってるかどうかとか、なんかアイデアがあるかどうかとかはなんでもいいんですけど、とにかくなんか迷ってて、外からの刺激によって前に進めそうな人にはぜひ参加してもらいたいなと思ってます。

_SW熱海の魅力を教えてください!

ゲストハウスを貸し切ってるんですよ(※)。安いし、人とずっと喋れるっていう、 それは結構いいんじゃないかなって思ってますね。

※宿泊付きチケット(ドミトリーへのご宿泊の場合は12000円)のご購入が必要です。宿泊オプションなしの参加プランもございます。

_もう夜の時間をずっと起きて作業に費やしていただいても全然問題ない環境ですよね

そうですね。それもできるし、なんか単純に喋ってるだけでも楽しいでしょうし、人との繋がりが効果的になる空間だと思います。

鍵付きドミトリーのお部屋
※別途個室のプランもございます(20000円)
ごはんとお味噌汁の朝食のご用意がございます(有料/300円)。
市場でお好きな干物をお求めいただき、グリルで焼くことも可能です!

_熱海という街の魅力は

「観光地熱海」っていうことで言うと、 温泉がありますし。
会場が商店街の中なんですね。海まで徒歩3分とかですし、都会の人からすると結構非日常を味わってもらえるんじゃないかなと思ってます。それが観光地としてのいいところです。
もう1個いいところは、SWって街に出て顧客の意見を聞きましょうっていうフェーズがあるんです。
商店街で人がたくさんいるので、聞き放題だと思いますね。
街の人は忙しくてあんまり話聞けないと思うんですけどね。老若男女、 性別も多様だし、年齢も多様だし、いろんな人がいるから聞き取りには困らないというか、そういうところもいいんじゃないかなって思います。

_参加を検討している人にメッセージをお願いします!

「とりあえず参加してみたらいいんじゃないかな」って思います。こういうのって迷った上で参加しないってあるあるだと思うんですよ。 
僕自身「なんかこれ参加しようかな」って迷って参加しなかったものも結構あるので。
でも週末1回だけじゃないですか。金額的にも学生の方からすると高いかもしれないけど、宿泊付きで1万円とかなので。
その54時間をかける価値は大いにあるし、「54時間しかないんだから、 もし失敗したとしてもいいんじゃない」って思うので、とりあえず一歩踏み出してみてもらえたらと思ってます。

編集後記・SW熱海 お申し込みのご案内

Startup Weekendでの経験を通じて、日頃のお仕事の中にも変化があったという六笠さん。「起業の一歩目」としてSW熱海に参加することで、みなさんのマインドセットにも変化があること間違いなし!
ご参加を心よりお待ちしております。

Startup Weekend 熱海 申し込みページ▼

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