ワンオペ海外出張の基本方針

急遽必要ができて、4泊6日のワンオペ海外出張をしてきた。

これまでも、児童相談所の第三者評価と関連してワンオペ出張をしたことは2回あったのだけれども、それは国内のこと。今回はインドで、しかも、デリーから飛行機で1時間&車で4時間かかる場所が目的地の一つ(同僚の家族の結婚式会場)。しかも急に決まったのでビザについてもかなり複雑なオペレーション。

結果としていうと、ほぼ問題なく出張を終えられて帰ってくることができたのだけれども、海外ワンオペ出張についてのnoteはほぼないみたいなので、記録として残しておく。


移動について

■ かなり重たいのがフライト費用。2歳以上になると、子どもであっても席を一つ取る必要があり、大人料金の75%がかかる(直前で買うJAL・ANAチケットは凄まじい値段だったので、Air Indiaのチケットを買った)。東大では子連れ出張に必要な交通費を研究費から出せる仕組みがあるらしいのだけれども、素晴らしいことだと思う。僕のはアドホックだったけれども、片親家庭における親が仕事をちゃんとしようとすると、同じような問題に直面するはずで、これは重要な制度だと思う。

■ 荷物は最小限に。パスポートがない僕はそもそも空港で足止めを食いやすいので、機内持ち込みできる荷物以上は持ち込まない。今回も機内持ち込みできるようにたためるベビーカー、自分の荷物が入ったバックパック、子どもの荷物(オムツが特に容量を取る)が入った手提げのみ。

■ ベビーカーは可能な限りフラットに倒せるものが有用。というのも、飛行機での移動時間が夜になったり昼寝時間と重なったりするので、ベビーカーで寝てもらっておくことで子どもが起きたりしにくくなる。なお、我が家で使っているベビーカーはYOYO。なお、インドの国内線でベビーカーを預けると、全てのチェックイン荷物が出てきてさらに10分くらい待つ必要があるので、搭乗前にはベビーカーを畳んで袋に入れてしまって、機内のキャビンに入れるべき。

■ フライト時間が長いと、子どもが飽きるのでおもちゃが必要。今回は粘土とiPad。あとは自分がそもそも持っているノートと筆記用具。それでもかなり大変だけど、なんとか頑張る。ちなみに、Air Indiaは日本の航空会社と較べてゆるいので、子どもがはしゃいでいても一緒に遊んでくれたりして助かった。

現地での過ごしかた

■ 医療が一番の懸念だと思うので、緊急時に連絡する医療機関は念のため確認しておく(インドはお金を払えばよい医療が受けられる)。また、解熱剤や抗生物質は常備。

■ 一番頭が痛いのがベビーシッター。国内出張だと、託児所となる認可外保育所などを見つけられるのだけれども、途上国だとそういうのがない場合がある。以前は同僚にベビーシッターを紹介してもらったことがあったのだけれども、今回は急だったのでそれも間に合わず、現地法人のアドミの人が遊んでくれる予定になっていた。

子どもが結局アドミの人を嫌がり、カオスになりそうになったが、ここで名案を思いつく。大変申し訳ないが、シーク教徒の経営陣の人を鬼役に仕立てあげて(確かにシーク教徒男性は人相もヒゲも鬼っぽい)、「騒いだら鬼に食べられちゃうよ」と言いながらやり過ごす(かなり効果的だったが、ちょっと罪悪感)。

もし次回があるのであれば、ベビーシッターを帯同して、現地オフィスの部屋を借りてそこで見てもらうのが最善手だろうな。今回は緊急だったのでしょうがないのだけれども、そもそも会社のアドミの人のリソースを費やすのは正しくない。それに、各国オフィスにはフリースペースがほぼ必ず存在するので、子どもをあやすことは可能だろう。初めて会うベビーシッターが子どもとホテルで二人きりでいるのは避けたい。

■ 時差ボケはかなり大変だった。大人と違って、子どもは正確に時差ボケをして、5日くらいでそれが解消されていくので、初日は2時、翌日は3時、その次は3時半、という時間帯で起きてくる。なので、こちらも可能な限り早めに就寝しておく。


とはいえとても大変なので、体力勝負的な側面は強いと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?