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自然体で、等身大–シンガー系Vtuber叶望ゆゆさん–

しばらくの間更新が出来ていなかったnote。ようやくプライベートの問題が落ち着いたので、久しぶりに投稿してみたいと思います。

今回紹介するのはハコネクト4期生の叶望かなみゆゆさん。弾き語りやゲーム配信等を中心にマルチに活動するVtuberさんです。チャンネル登録者数は3000人を少し超えたくらいと、規模としてはそんなに大きな存在ではありませんが、歌枠リレー企画やリアルイベントへの出演等、徐々にハコネクト外への露出も増え、にわかに注目を集めています。今回は、そんな彼女の魅力について語っていければと思います。雰囲気のある歌声と、信頼できる地に足のついたキャラクターでハコリス(=ハコネクトリスナーの総称)にも愛される叶望ゆゆさんのことを知るきっかけになれば幸いです。


どこにでもいるような女の子

叶望ゆゆさんの魅力を語る上でキーとなる言葉が“自然体で等身大”ということ。まさに今回の記事タイトルにもなっているワードです。

叶望ゆゆさんには、自分を大きく見せよう、実際よりも立派に見せようという気持ちが無く、謙虚に自己評価が出来ています。かといって卑屈になりすぎることもなく、正しく自分を見ることが出来ている印象。

それは配信の節々にある雑談から感じることができ、彼女の言葉は必要以上の装飾が無く、リスナーに真っ直ぐに届きます。言葉を変えればリアリストであるとも言え、常にややシビアに現実を見つめていると言えるでしょう。

そんな、いい意味で浮世離れせず、私たちリスナーに近い価値観で語られる言葉は共感を覚えるもので、聴いていて、つい「あるある!」と頷きたくなる内容。バーチャルな存在でありながら実際に身近にいるような親近感を感じさせるところに、叶望ゆゆさんの魅力はあると言えそうです。着飾ることなく、自然体で等身大。それこそがリスナーに好かれるポイントです。

等身大な姿は歌声にも

トークやゲーム配信など、たくさんの魅力がある叶望ゆゆさんですが、最大の魅力はやはり歌声。毎週月曜日17時より開催されている定期弾き語り配信はデビューから10か月で30回を超える回数をこなしていますが、それほど続いているのも、その歌声がリスナーの心を掴んで離さないから。月曜日の夕方という何かと憂鬱になりやすい時間帯に聴く彼女の歌声は、心を解きほぐしてくれるような、そんな力があります。

叶望ゆゆさんの歌声の特徴は、等身大であること。ここでもタイトルの言葉を持ってきましたが、これは無理やり繋げたわけではなく、しっかりと意味のあるものです。

歌声を特徴づけるものとして、強烈な癖でインパクトを与える方も多いですが、叶望ゆゆさんの場合は、むしろ余計な装飾はせず、ありのままに表現することを意識している印象を受けます。それはまるで彼女の性格がそのまま出たようでもあり、その真っ直ぐで癖のない歌声は、多くの人に受け入れられるものであると言えるでしょう。

ここで叶望ゆゆさんが投稿しているカバー動画をいくつか紹介したいと思います。

まずはフルとして初めて投稿された「ツギハギスタッカート」。

別記事でも紹介していますが、絵画のような美しいイラストにフッと吹けば崩れてしまいそうなほど儚い叶望ゆゆさんの歌声が合わさり、耽美な世界観を形成しています。まるで芸術作品のようなカバーとなっているのでぜひ聴いてみてほしい。

次に紹介するのが「レトロポリス」。

こちらも別記事でも紹介しています。ネオ・シティポップとも言えるような、どこか懐かしさを感じる曲調のこの曲。「ツギハギスタッカート」が叶望ゆゆさんのイメージ通りの選曲であるならば、こちらは新境地であると言えるでしょう。ただ、そこにも“叶望ゆゆらしさ”はしっかりとあって、さらりと歌い上げた歌声は、曲の世界観にハマると共に、これまでたくさんその歌声を聴いてきたリスナーにも受け入れられるものでした。新たな世界観を提示したカバーと言えそうです。

そして最後に紹介するのが「8.32」。

こちらについては今回初めて触れることになりますが、個人的に一番のお気に入りの作品です。

元々、歌枠でも何度か歌っていた曲でもありますが、「歌ってみた」として出すことでMIXがされて、聴きやすさが抜群に上がりました。きれいな高音を響かせていますが、キンキンとすることはなく、逆に丸みを帯びて感じさせるその歌声は、ぜひとも多くの人に聴いていただきたいです。歌詞にもあるように“もやもやも全部吹き飛ばしてくれる”ような包容力があります。たとえ嫌なことがあったとしても、この歌声を聴いている間だけはそれを忘れられる、そんなカバーであると言っていいでしょう。まさに“シンガー叶望ゆゆ”の真骨頂であると言えます。

芯は変わらず、進化の跡も

真っ直ぐな歌声という特徴はあるものの、最近はさらに奥深い表現力を身につけた感もある叶望ゆゆさん。特に、息づかいにおいてはよりその魅力を増幅させていて、持ち味を失わないままにさらに進化をしています。

曲の始まりに息を混ぜて歌ってみたり、逆にフレーズ終わりに息をスッと抜くように歌ってみたりと、もちろん曲の世界観に合わせてですが、巧みに息を活用して歌い上げることが増えた気がします。それもまた“叶望ゆゆの歌声”を形成する一部分となっており、らしさであると言えます。今後も更なる進化を見せてくれそうで楽しみです。

より音楽に特化したVtuberへ

最後に今後の叶望ゆゆさんについても触れておきましょう。3000人記念配信でちらっと「今後は音楽活動に力を入れるかもしれない」という話をしていましたが、事実として最近は歌配信の回数が目に見えて増えてきています(これまでが週に1、2回だったのが3回、週によっては4回になることも)。

ゲーム配信や企画配信にも定評がある叶望ゆゆさんだけに、色々な配信を見たいという気持ちもあるものの、やはり歌配信が増えるのはシンプルに嬉しい。より叶望ゆゆというVtuberを輪郭づけることにも繋がりますし、進む方向性は間違っていないように思います。未だ模索中ではあると思いますが、ぜひ自分のなりのスタイルを身に着けてほしいですね。

最後に

今回は、新進気鋭のシンガー系Vtuber叶望ゆゆさんについて語ってきました。まだまだ世間に見つかっていない存在ですが、少しずつ知名度は広がっており、その歌声はたくさんの人に癒しを届けています。歌だけでなく、MIXや動画作成もこなすマルチな才能を持っており、そういった意味でも注目です。

アーティストのような遠い存在でなく、身近にいる女の子のような自然体で等身大な叶望ゆゆさん。自分をより良く見せようとセルフプロデュースする方も多い中、気取らず、いつでも会いに行けるような気安さを感じさせる彼女には、何とも言えない奥ゆかしさがあります。そんな叶望ゆゆさんのことを、ぜひチェックしてみてください。


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