スタートアップ界の大谷翔平に、俺はなる
プロ野球選手の大谷翔平さんってすごくないですか?笑
二刀流。メジャーリーグでのMVP。ストイックさ。スター性……。
そのすごさを挙げていけばキリがないのですが、何がいちばんすごいって、「全員の目線を上げた」ことだと思うんです。
不可能だと思われていたことを可能にした。「可能なんだ」とみんなに気づかせた。
そもそも不可能だと思っていたら誰もチャレンジしません。そこを「可能なんだ」と認識を変えて、みんながそれを目指すようになったことがやっぱりいちばんすごい。
大谷選手のおかげで、おそらく日本のプロ野球界は変わり始めているはずです。
子供たちの夢が、プロ野球選手になることから、二刀流で活躍してメジャーリーグでMVPを獲ることに変わった。
もしくは日本のプロ野球選手も、昔は飲み歩いていても試合で活躍できれば「カッコいい」となっていたのが、いまはストイックな生活をして高みを目指していくことが「カッコいい」という価値観になった。
大谷選手の活躍で、野球界全体が変わったのです。
翻って、僕は、いまの日本のスタートアップシーンにこそ大谷翔平が必要だ、と思っています。
今回は「スタートアップ界の大谷翔平に俺はなるぞ!」という宣言のnoteです。バカっぽく聞こえるかもしれませんが大マジです。
その思いの根底には、つねづね感じてきた「日本全体への危機感」があるのですが、そんな話から始めてみます。
日本全体が「大企業病」にかかっている
いまの日本って大企業の末期症状みたいだなと思うんです。
大企業の末路というのは、だいたいこんな感じです。時代に合わなくなってメインの事業が衰退。次の儲けの柱は育っていない。それでも社員はたくさんいて、かつ高齢化している。しかも若手が新しいことをやろうとしたら、上からその芽を潰してしまう……。
これが日本全体で起きているように思うのです。
つまり「日本株式会社」が大企業病にかかっている。
日本は自動車を中心とした鉱工業で、戦後からとんでもない経済成長を成し遂げました。だけど今、そこは斜陽産業になってしまっています。豊かになって社員は増えたけれど、今では高齢化していて次の基幹産業は育っていない。元気のいい若手が出てきても、それを後押しする体制がない……。
僕は一人の経営者として、この日本全体に蔓延する「大企業病」をなんとかしたいな、と思ってきました。
「出る杭、求む!」というウソ
少しずつ状況は変わりつつあるのかもしれませんが、まだまだ日本の大企業の多くは、ひとりひとりの個性を大切にしたり能力ある若手を花開かせようという風潮は少ないように思います。
採用のときは「出る杭、求む!」などとキレイごとを言うのですが、おそらく実際にそういう人を求めているわけではない。
大企業は、基本的にビジネスモデルができあがっている状態です。社員にはとりあえず現状のビジネスモデルをうまく回してくれればいい、というのが本音でしょう。
だから「もっとこうしたほうがいい」などとガンガン意見を言ってくる若手よりも黙ってうまくやってくれる若手のほうがいいと思っていたりします。
そもそも若手が発言できる雰囲気がまったくない会社もまだまだ多くあります。そういう会社では上の人に意見するなんてことは考えられません。
若い人が萎縮している
イノベーションは「適切な競争環境」から生まれると思っています。
でも、いまの大企業で起きている「競争」は、どちらかと言えば「ものごとをつつがなく進める競争」であり「上司に気に入られる競争」です。これでは適切な競争環境とは言えませんし、こういう環境からはイノベーションは生まれません。
傾きかけている大企業がもう一度復活するためには、社内ベンチャーを興すなどして新たな事業を育てていく必要がある。そのためには若手を抜擢したり、若くて優秀な人材に入社してもらったりする必要があります。
それなのに今、若い人はものすごく萎縮しているように思うのです。
SNSの影響も大きいのか、みんな空気を読みあっています。自由にオープンに発言するどころか、むしろ逆。裏アカを作ってこっそり本音や愚痴を投稿したりしています。「出る杭」になると叩かれるから、多くの人が大人しくしているのが現状です。
僕はまず、上の世代の人たち、は「出る杭」になるような若手を邪魔してはいけないと思います。「応援して」とまでは言いません。でも、少なくとも温かく見守るのが上の世代の役目なんじゃないかと思うのです。
大企業病の日本は、どうすれば復活できるのか?
「大企業病」に陥った日本は、どうすれば復活できるのでしょうか?これはもう、おそらくひとつしかないと思っています。
それは、もう一度、基幹産業を作ることです。
新たな産業がかつてのメイン産業を超えるくらい大きな産業として成長していく。その選択肢しか復活の道はありません。
では、新たな基幹産業になりうるのは、どの産業か?
情報革命の真っ只中であるいま、爆発的な成長率が見込めるのが「IT産業」。僕は日本の次の基幹産業はIT産業しかありえないと思っています。
僕がマイベストという会社をやっているのも、そういう事業を作れると思っているからです。「選択」という領域でイノベーションを起こして、世界を席巻していきたい。そんな野望を持ってやっています。
一方で僕は、そういう基幹産業を作れるような「IT人材」をどんどん輩出していく体制を作るべきだとも思っています。
そこで昨年、実は僕個人で財団法人を作りました。
返済不要の奨学金を出すことにしたのですが、それは次世代を担う若いIT人材の育成に貢献したいと思っているからです。将来、エンジニアやデザイナーになることを目指す大学生に奨学金を出し、次の日本の基幹産業を育てることに少しでも貢献したいと思っています。
まず、100兆円企業を1社生み出す
IT産業を日本の基幹産業にするためには、まず突き抜けた会社を日本から1社出すことが重要だと思っています。
100兆円規模の会社が1社でも出れば、みんな「100兆円の会社を作ろう!」と思えるようになるはず。1社出れば、全員の視座が上がります。
今は日本のスタートアップシーンはみんな「1000億円の会社を目指そう」くらいの感じです。でも、世界を見渡すと、200兆、300兆円の会社がある。そんななか1社でも日本から100兆円企業が出れば、みんな100兆を目指すようになるんじゃないでしょうか。
冒頭でも言いましたが、大谷選手がメジャーリーグでMVPをとったら、日本人で野球をやっている人たち全員が「メジャーリーグでMVPをとろう!」というマインドになりました。もしかしたら何年後かに、大谷選手に続く、メジャーリーグでMVPを取る選手が出てくるかもしれません。
1人が突き抜けたことで全員の視座が上がったわけです。
まずは僕らの会社、マイベストがその1社になれるように頑張ります。僕らが突き抜けることができれば、みんな追随してくるはずです。
一方で、世界を目指す人材育成にも貢献していきたい。マイベストがロールモデルになりつつ、そういった「世界を目指せるような人材育成」の両軸をやっていきたいと思っています。
「4年間、酒飲んで遊ぶ」ではもったいない
僕は学生時代から、日本の教育システムにものすごく違和感がありました。「みんな手をつないで一緒にやろう」みたいな空気感が窮屈だったんです。
それにみんな、大学に入ることがゴールになってしまって、大学に入ってからは勉強しなくなります。まあ、僕もしなかったのですが(笑)、普通に考えてやっぱりおかしい。
若いうちは頭も柔らかいし、体力も気力もある。捨てるものはなにもない。本来はアイデアをバンバン出して、もっともっと行動して、活躍してもらわなくてはいけない。それが「まずは4年間、酒飲んで遊びます」みたいになってしまっています。
こんな状況ではなかなかイノベーションは生まれませんし、100兆円規模の会社も生まれません。
一方でアメリカは、若くて優秀な人たちが頭脳をフル回転させて、死ぬほどアグレッシブに行動し、挑戦しています。だから、イノベーションがどんどん起きるし、めちゃくちゃ伸びる会社がたくさん出てくる。
日本では、大学が「勉強する場所」ではなくて「遊ぶ場所」になってしまっている……。まずは「キャンパスライフ」という言葉を撲滅させたほうがいいのでは、と思ったりもします。
「ファーストペンギン」になれ
今後、世界がどうなっていくかはわかりません。そんななか若い人にはどんどんいろんなことに体当たりして挑戦していく「ファーストペンギン」になってほしいと思っています。
「ファーストペンギン」には誰だってなれます。
めちゃくちゃ優秀じゃないとなれないわけではない。あらゆることに対して心理的障壁を下げればいいだけです。
ハードルに見えることであっても、やってみたらそこまでハードルではなかったということは多くあります。実際にやってみたらできることって、意外と多い。
日本人は「人に迷惑をかけちゃいけない」とか「協調性を重視しなきゃいけない」といった教育で育ってきています。だから心理的障壁を感じやすい傾向にあるのかもしれません。
だからこそ「まずやってみる」ということを大切にしてほしい。
僕自身、会社を創業してここまで来られたのは、行動力のおかげ。「挑戦」を選ぶことができたからです。
(……と言うと、僕がチャレンジ精神溢れる感じに見えると思うのですが、もともとは僕もぜんぜん「ファーストペンギン気質」ではありません。ベンチャーに転職するときも、起業するときも、感情的には「飛び込みたくない」と思っていました。
でも、左脳で考えて、論理的に考えて、リスクは限定的だと判断して、飛び込んできたんです。
孫さんみたいな、もともと心理的障壁を感じないタイプがいちばん強いとは思いますが、もしここを読んでいるあなたが心理的障壁を感じてしまうタイプだとしたら、僕のように左脳で考えて、リスクを客観的に捉えて飛び込んでいく方法をオススメします。本当の意味でのリスクなんて、世の中にはほとんどありませんから。)
失敗したら「失敗した人」になれる
「挑戦しろ」なんて言われても、なかなか踏み出せない気持ちはわかります。
特に今の20代は、大量の情報に囲まれています。SNSもあるし、就活に関する情報だけでも20年前の100倍くらいあるでしょう。情報があふれているからこそ、失敗した前例とかもなんとなく見えてしまう。
失敗すると、Twitterで笑い者にされたりもします。
そういうのを見まくっていると「笑われたくない」「バカにされたくない」と自然に思うようになってしまいます。
でも、長い目で見れば、むしろ失敗はしたほうがいいんです。
笑われたって、ぜんぜんいい。それが「見返してやる」という原動力にもなります。何もしないと、何もない人のままです。何もしないと、何者でもない人になってしまう。それってつまらないことだと思うんです。
失敗したら「失敗した人」になれます。
次に成功しようと行動すれば、今度は「チャレンジする人」になれます。考えてるだけでは、何の勲章ももらえません。だから迷わずどんどんチャレンジしていってほしい。やってやれないことは、ほんとにひとつもないんです。
「失敗しなくてよかった」と思いながら死にたいか
失敗した人を見て笑う人は「自分も失敗したら笑われてしまう」と思うようになります。そういう人は、笑われたくないから失敗できなくなる。
失敗したくないから動けなくなります。
だから、まず「人の失敗を笑うような人間」になってはいけません。
人の失敗を笑うのは、一瞬だけ楽しいかもしれません。だけど、死ぬ瞬間に「あの人あんな無謀な挑戦してバカだったな」「俺は失敗しなくてよかったな」と思いながら死んでいきたいでしょうか? それって、すごくさみしいことだと思うんです。
皮肉なことを言ったり、揚げ足取りをして、うれしいのか?それよりは、揚げ足を取られるほうが面白いし、充実した楽しい人生になるはずです。
感情的であれ
若い人たちを見ていると「感情を揺れ動かしたくない」という人も多いようにも感じます。感情を揺れ動かすことを避けてる。人を好きになっても傷つくから恋愛したくないとか、告白してもフラれたらイヤだからしないとか……。
平穏に過ごしたい、という思いは否定しませんし、僕だってそう思うことはよくあります。
でも、やっぱり「感情」は原動力なんです。
失敗して「悔しいな」と思うから頑張れるし「見返してやりたい」と思うから頑張れる。笑われたり、失敗したりすると、原動力になる。成功したら成功したで「うれしい」という気持ちがまた原動力になります。
まず動いてみる。すると失敗か成功か、結果が出ます。そうすると感情が生まれます。失敗したら失敗したで「悔しい」とか「次は頑張ろう」とか、そういう「マグマ」みたいなエネルギーがあるから、次につながるんです。
でもまったく動かなければ、なんのエネルギーもない状態がずっと続くだけ。そういうつまらない人生を選ぶか、それとも一度きりの人生なんだし、どんどん挑戦して、感情をどんどん揺さぶって、最後に面白かったと思える人生を選ぶか。ぜひこれを読んでる人には、後者の人生を選んで欲しいです。
ここを読んで少しでも心が動いてくれたら、ぜひ小さなことからでいいのでチャレンジしてみてください!!
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