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無印良品が教えてくれた、古き良き暮らしの道具

毎週真っ黒になり、家に帰ってくる子どもの上履きがある。子どもの上履を洗うことは、私にとって苦手な家事のひとつだ。トップ3に入るといっても過言ではない。

これまでいくつかの方法を試してきた。

歯ブラシや大きめのナイロンブラシを使ってゴシゴシ洗ってみたり、酸素系漂白剤につけおき洗いを試してみたり、洗濯機で洗ってみたりした。

しかし、どの方法も手間とキレイになるまでの時間を考えると、「これが一番!」という答えにたどり着けなかった。

そんな中、無印良品で、ある商品のタグに書かれていた言葉に目がとまった。

柄つきたわし
「力をいれやすい柄つき。上履きや鉄製フライパンを洗うのに便利です。たわしは交換できます。」

無印良品 柄つきたわし

そうか、たわしだ

昔、そういえば亀の子たわしで洗っていたではないか。そして、このひっそりと売られていた「たわし」単品を、私は迷わず購入した。



無印良品「たわし」



たわしで上履きを洗う

早速、たわしで上履きを洗ってみた。

なんということだろう。
これまでと同じ力加減で洗っているのに、みるみる汚れが落ちるではないか。

ごらんのとおり、短時間でキレイになった。

上履きを洗う前と洗った後


たわしがなぜ良いの?

まず、このサイズ感がよい。
握りやすいサイズのおかげで、ゴシゴシパワーも最大限に発揮できる。

手のひらにすっぽりだね 
無印良品のホームページより引用

そして、素材に着目する。
無印良品のたわしの素材は「ヤシ」だった。

亀の子たわしの生みの親である、亀の子束子西尾商店のホームページには、次のように書かれていた。

適度な硬さを持っているパームは、繊維の頭の部分で「掻きだす・こすり取る」洗浄が得意。

株式会社亀の子束子西尾商店ホームページより引用

この素材の良さは、上履きを洗って実感した。
この硬さが、上履きの汚れを掻きだすのにちょうどよかったのだ。


無印良品にあったから、気づけた


無印良品に売られていなかったら、私はたわしのすばらしさに気づけなかったし、思い出せなかった

次から次へ、便利で新しい商品が登場する変化の激しい時代の中にいると、もっともっと新しいモノや方法ばかりに目を向けがちだ。

しかし、時代をこえて「やっぱりいいよね」と思える道具が必ずある。今回、たわしの良さをあらためて教えてくれたのが、無印良品だった。

たわしと同様に、無印良品でみつけた古き良き道具の一つに、洗濯板がある。この商品も愛用している。


無印良品「洗濯板」



洗濯板で靴下を下洗いする

上履きと同様に汚れ落としが大変なのが、子どもの靴下だ。一日でこんなに汚れるのかというほど目立つ。かといって、黒っぽい靴下のみにしてほしいとも言えない。

とくに、中3の長女はテニス部で、テニス専用の白い靴下をよく履いている。

洗濯機まかせでは落としきれないのが、この靴下の汚れだ。

そのため、洗濯機で洗う前の下洗いが必須である。そのときに活躍しているのが「洗濯板」だ。

洗濯板を使う前は、手でゴシゴシと洗っていたが、正直あまりキレイに落ちていなかった。

それが、「洗濯板」を導入したら、なんと短時間できれいになることか。


コンパクトで柔らかい

「洗濯板」というとゴツゴツと硬いものを想像するが、無印良品の洗濯板はとてもコンパクトで柔らかい

柔らかいので、シンクのカーブに自然に沿うため洗いやすい。刻まれたラインがカーブしているのは、直線だと洗剤が落ちやすくなってしまうからだそうだ。

カーブしたラインが模様に見える
なんだか鯉のぼりみたい?
無印良品のオールインワンクリームと並べてみる
コンパクトでしょ

コンパクトだから、使用後にシンクにちょこんとおいても邪魔にならない。

ちょこんと立てかけておける
吊るしてもいいね

無印良品っぽい無機質なデザインが、「洗濯板」というどこか古いイメージを払拭してくれる。このデザインもステキだ。


無印良品 Found MUJI


「たわし」や「洗濯板」のような古き良き道具に無印良品で出会えたことが私はうれしかった。

調べていると、無印良品には「Found MUJI」という活動があることがわかった。

無印良品はもともと、ものをつくるというよりは、「探す、見つけ出す」という姿勢で生活を見つめてきました。永く、すたれることなく活かされてきた日用品を、世界中から探し出し、それを生活や文化、習慣の変化に合わせて少しだけ改良し、適正な価格で再生してきました。
2003年からは、この活動を「Found MUJI(見出されたMUJI)」と名付け、さらに世界の細部にまで入り込みながらよいものを探す旅をはじめました。

無印良品ホームページより引用

まさに、私が古き良き道具に出会えたのは、無印良品がこうしたコンセプトで活動していたからだった。

私が愛用している「たわし」や「洗濯板」はこのカテゴリ内の商品ではないが、通常の商品も同じコンセプトで商品開発を行っているのだろう。

この活動では、日本のものばかりではなく、世界中から探し出しているという。

ホームページには、「へぇー」と思うものがたくさんあった。

「日用品・掃除用品」のカテゴリをのぞいてみると、70点近くの商品が出てきた。

日用品70点のごく一部
ブラシやほうき類をピックアップ


「キルギス」というカテゴリには、こんなかわいい小物まで登場していた。

キルギスの特産物であるフェルト人形
ほっこりかわいいね


無印良品のこのコンセプトには大変共感している。日本の、いや世界の古き良き暮らしの道具を、もっと無印良品で見つけてみたい。


* * *


最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事を書くことで、またさらに無印良品がスキになりました。


「亀の子たわし」の生みの親である亀の子束子西尾商店さんの「柄つきたわし」もすてきですね。


こちらは、地元の本屋さんで見つけました。無印良品の社員さんが、「ナカ」から目線で無印商品を紹介しています。文章も面白いです。


私が愛用している日本の箒について、昨年記事を書きました。たくさんの方にお読みいただきとてもうれしいです。


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