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白い服が着たい

子供の頃に、
「汚れるから白い服は着たらあかんよ」
と、母に言われていた。

だから、いつも買うのは黒色の服。
子供の頃は、それが当たり前だった。
嫌なんて微塵も思わなかった。

白い服は汚れが目立つ。
だから、着ない。
30代になった今でもそれは続いている。

白い服で、「かわいいな」と思うものがあっても、買わない。
同じ形の、黒色を買う。せめて、グレーにする。

だから、私のクローゼットは黒で埋め尽くされている。

頑張って白を買ってみたところで、結局着なくなる。無難な黒をチョイスしてしまうのだ。

けど、今は白い服が着たい。
真っ白なTシャツとか、着てみたい。
その上に黒の羽織ものを着るんじゃなくて、白だけで着てみたい。

もう私は放たれたのだから。
誰に文句を言われる筋合いはないのだ。

こんな風に、自分の意見だと思っていても、親の顔色を伺っていただけのことは多い。
自分の意見を自分が聞かなくてどうする。
自分軸で生きる、そう決めたのに、まだまだ私は親から離れられないのだ。

よし、もう暑くなってきたし、明日は白いTシャツを買おう。
ゆるっとしたデニムに合わせてみよう。
親ウケなんて気にしない。
自分がいいと思ったものを、身に着けよう。

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