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お花見に行ってタイムスリップした話

今日は学生時代の友人たちと近くの公園にお花見に行きました。
中高時代を共に過ごしたメンバーです。各自お弁当を持って行こう、となったので私もお弁当を作ることにしました。

恥ずかしながら、今までお弁当を作った経験はありませんでした。
うむむ、どうしよう。まあ、自炊はほぼ毎日しているし、何とかなるか。

とりあえず、家にある残り物を使い切ろうと思い、
・卵焼き
・ちくわとピーマンのきんぴら
・ウインナー
・プチトマト
でしのぎました。

朝早めに起きて、15分くらいで作ってみました。
かわいいお弁当箱は持っていないので、タッパーに詰めました。

まあ、初めて作ったわりに悪くはないだろう、と思いました。
自分で食べるし、腐っていなければ大丈夫だ!

そしてお花見に行き、いざお弁当を食べてみるとびっくりしました。
そして、心の中でつぶやきました。

「あ、これ、お母さんの味だ…」

そうです。母のお弁当の味そのものだったのです。
自分で作ったのにも関わらず、母が作ってくれたっけ?と疑問に思ってしまうほど。

その瞬間、学生時代にタイムスリップしたような錯覚に陥りました。
自分で作ったのに、懐かしいような、とても不思議な感覚でした。

考えてみると、どれも母が私のお弁当に作ってくれていたおかずでした。
母は毎朝、早く起きて、私のためにお弁当を作ってくれていたのです。

ああ、こうやって知らず知らずのうちに味は継承されていくんだな。
母が私のために作ってくれていたお弁当の味を、私はしっかり覚えていたんだ。ありがたいな。

そして、その味を学生時代を一緒に過ごしていた友人たちと食べられることに、とてつもない幸せを感じました。
みんなそれぞれ生き方は違うけど、お花見をしようと言って集まれること、本当にありがたいことだと思います。
私は世界一幸せ者です。

お花見から帰るとき、母に改めて「ありがとう」と連絡しました。
母は少しびっくりしていたようでした。
うふふ、たまにはいいよね。
お母さん、ありがとう。

私の身体は、これからも母が作ってくれたごはんでできています。

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