うまく、まとまらない

好きだったバンドマンが亡くなった。

好きだった、と言ってもアルバムが出たら聞いてみようかな、くらいのライトな層だ。有名どころの曲ならだいたい知っているが、コアな曲はあまり分からない。でも、中高生の頃から聴いていたバンドだったので、かなりショックは大きかった。今でも信じられない気持ちである。

こんな時、「推しは推せるときに推せ」という言葉が流行る。だが、私はこの言葉があまり好きではない。そもそも「推す」という言葉の定義が定まっていないし、「どうしても推せないとき」は誰しもあるものだ。
推すことを押し付けているように聞こえるし、彼が亡くなった今、そんなことは痛いほど分かっているし、追い打ちをかけないでくれ、と思った。
今ファン同士でそんなことを言っている場合ではない。
ただ、彼が安らかに眠れるよう、祈るしかない。

私はファンともいえないくらいの人間だが、本当にびっくりして、しばらくぼーっとしてしまった。仕事をしていても、何だか気が散るというか、落ち着かない。多感だった10代を、彼たちの音楽に救われながら生きてきたうちの一人だから。寂しい。悲しい。けど現実味はない。今でも、嘘なんじゃないか、と思う。

心がざわざわするので、noteを書いて気持ちを落ち着けることにした。けど、しばらくはまだざわざわしそう。
なんだかなあ。うーん。

私は著名人の訃報が出て、「残念です!」「寂しいです!」のように発信する人の気持ちがあまり理解できなかったのだが、いざ自分がそうなると分かる。気持ちを落ち着けるために書いているのだ。

自分が何か言って変わることではないなんて分かっている。でも、何か発信せざるを得ない、気持ちが落ち着かないから。
今の自分はまさにこれだと思う。

これを読んでくださっている方、どうか、どうか生きていてください。
悩んでいてもいいんです。かっこ悪くていいんです。
ただ、ただ生きていてほしいです。

まとまりがない文章だけど、それだけは伝えたいです。

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