Eito

海外在住仕事人。20年以上7カ国目駐在中。主に書評エッセイ。 旅、アート、哲学、文学、…

Eito

海外在住仕事人。20年以上7カ国目駐在中。主に書評エッセイ。 旅、アート、哲学、文学、SF、歴史、音楽、コーヒー、ワイン、料理、スイーツ、ビジネス、海外生活、海外教育、俳句などを掛け合わせた「超散漫な世界」を表現しています。 お気軽にフォロー下さい。

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  • 今日の気分な俳句

    下手な俳句を作ります。

  • 今日の気分なエッセイ

    基本スカッとするエッセイを書いていきます。

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  • 今日の気分なオシ本

    読みまくってる本の中から、「オシ本」のみを選りすぐりご紹介します。

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    基本スカッとする写真を掲載します。

最近の記事

【旅掌編】急行の停まらない駅のカフェ

それはジャズがちょうどいい音量で流れている素敵なカフェだ。 急行の止まらない駅から歩いて5分ほどの場所にあり、素敵すぎて周りの風景からは浮いている笑。 私は日本に帰国すると、必ず数回は、家人と一緒にこのカフェで美味しいラテとケーキをいただく。 いつ行っても、これ以上でもこれ以下でもダメという、絶妙に調整されたちょうどいい音量でジャズが流れている。 若い男性バリスタはいつもカウンターの下に隠れるように座っていて、客が来ると「こんにちは〜」と腰を上げる。 接客、会計は年

    • 【旅掌編】グェン家の4人乗りバイク

      私はホーチミンの小さな不動産会社に勤めている。 大学ではビジネス・マネージメントを専攻していた。 大学時代にスティーブ・ジョブズの自伝を読んで衝撃を受け、ジョブズのようなビジネスマンになりたいと思った。 私は英語の勉強を始め、英語を話せるようになった。 英語を使って「宇宙に凹みを入れる」ような仕事をしようと決めた。 ♦︎ 就職のタイミングは悪く世界的な不景気の中、この国の経済も落ち込んでおり、完全な買い手市場だった。 それでも友人の中には大企業への就職を決めてい

      • 【掌編】バイバイ、モンステラ。

        イスタンブールから上海に引越ししてすぐにモンステラをタオバオで買った。 これまでずっと家族と海外の何カ国かで暮らして来たけれど、2回目の上海は自分史上初の単身赴任だった。 たぶん一緒に住む仲間が欲しかったのだろう。 ♦︎ 2回目の上海での生活はつまらないものになるだろうと思っていた。これまで私が家族と暮らして来た街はそれぞれにかなり刺激的な街だった。 それらの街に比べると私にとって上海はほとんど日本と変わらなかった。おまけに私は中国語を話せた。 敢えて言えば、コロ

        • 【旅掌編】リー・ウェンの物語

          こちら中国の某社オーナーとの商談に、オーナーの娘である彼女が、自分の仕事の休みをとって参加していた。 私とオーナーである母親の商談に興味があり、参加したかったらしい。 商談後、一緒にランチをした際に、彼女から大学時代、ボストン大学と慶應義塾大学に留学していて日本語も少し話せると聞き、少し日本語で会話したと記憶している。 ♦︎ その会社とビジネスをするには至らなかったが、しばらく経ったある日、彼女からwechatでメッセージが届いた。 「日本語をブラッシュアップしたい

        【旅掌編】急行の停まらない駅のカフェ

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        記事

          【旅掌編】ニューヨーク・ピッツァ

          「ニューヨーク・ピッツァを食べたか?」 とニューヨーク・オフィスの、キレッキレに仕事ができるM(チャイニーズ・アメリカン)に聞かれた。 「ニューヨークで食べるイタリアン・ピッツァがニューヨーク・ピッツァだろう?」 と上海からの出張者である私(ジャパニーズ)は答えた。 3日目の会議が終わる頃、一緒に上海から来たメンバーY(チャイニーズ)に聞いた。 「今夜、食事どうする?」 「今夜はニューヨーク・ピッツァ」 なるほど、Mとだな。 「ジョインしてもいいかな?」 「ダメ!」

          【旅掌編】ニューヨーク・ピッツァ

          【旅掌編】セント・キルダの桟橋

          この記憶が正しいかどうか自信はないが、セント・キルダには桟橋があった。 夕暮れの気持ちのいい風が吹く時間には、男達が風に吹かれに桟橋に集った。もちろん女達も。 水は透き通っていて、魚影に手を伸ばすと、魚を掴めそうな気がした。 ここにいるとイーグルスみたいなバンドがなぜ生まれたかが良く分かる。 この男たちの一人が歌を口ずさみ、誰かがハモり、別の誰かが膝を叩けば、もうそれはイーグルスだった。 そこでイーグルスが流れてたわけではないが、流れているも同然だった。 「この桟橋

          【旅掌編】セント・キルダの桟橋

          【旅掌編】ワーガワーガの珈琲屋

          私は卒業旅行で飛行機事故に乗り合わせた。 何人かの乗客は亡くなったが、私は生還した。 事故の後、日本に戻るか、目的地まで行くかを航空会社から尋ねられ、目的地まで行くこと決め、事故の翌日再び機上の人となった。 目的地のシドニーに着いたのは、天気のいい日曜日で、教会の前では結婚式の写真撮影が行われていた。 新婦の白いウエディングドレスが眩しすぎて、私は少し泣いた。 マンリーのビーチで砂浜に座り、海を眺めながら、内定をもらっていた会社の内定を辞退する事を決めた。つまらない学歴

          【旅掌編】ワーガワーガの珈琲屋

          【上海掌編】温珈琲

          その日は車で往復する日帰り出張の予定だった。 メンバー(中国人)の一人は既に取引先に前乗りしていたので、行きは一人で車で行き、帰りはメンバーと一緒に帰って来る予定だった。 いつもなら車中でドライバーさんに中国語で話しかけ冗談を言いながらの道中になるのだが、その日の私はどうやら体調が良くないらしく、珍しく車酔いしたようだった。 日本に戻った時に買いだめしているミンティアをポケットから取り出し、一粒ずつ口に放り込みながら、酔いを誤魔化していた。 お取引先に着いておいしいコー

          【上海掌編】温珈琲

          【俳句エッセイ】Before NY/After NY

          こちらの春節明け(1月末から 2月にかけて)出張でニューヨークに行ってきました。 ニューヨークは2019年に当時長男が通っていたニューヨーク大学(NYU)に彼の様子を見に行って以来3年ぶりの訪問でした。 ◆ 未だ中国からの直行便の便数が限られているため、日本経由での渡航となりました。チケットを買った後に、日本が中国からの渡航者への水際対策を強化したため、結構大変な渡航になりました。 ◆ 日本に着いたその日、東京ではチラッとだけですが雪が舞いました。 東京の雪日本語で

          【俳句エッセイ】Before NY/After NY

          【エッセイ】日中年末年始雑記。

          今日は旧正月のお正月。 お正月なので、赤にこだわったスパゲティを食べました笑 クリスマス・イブ・イブにこちらの大流行に乗り遅れず、コロナ感染した私は、クリスマスをベッドの中で過ごし、年末になんとか復活しながらも、年始はイマイチ。1月4日の仕事初めになって、ようやくスイッチが入り、仕事がスイッチであることを再認識というする体たらく…。 ◆ 仕事に追われているうちにあっという間に、旧正月の年末。 日本の年末にコロナと闘いながらもなんとか大掃除したものの、また大掃除すべきだろ

          【エッセイ】日中年末年始雑記。

          【俳句エッセイ】2022年を見送る。

          クリスマス・イブ・イブにコロナ陽性を確認しました。みなさんニュースでご存知の通り、いきなりゼロコロナ政策をゼロにしてしまったため、文字通り「爆発的に」感染が広がりました。 12月19日の1週間で、私の周りのほぼ全員が感染しました。とてつもない瞬間最大風速でした。 ◆ 12月21日に作った俳句があります。 ☞咳みっつ抗原キット線ひとつまだ陽性にはなっていませんでしたが、この俳句を作った日にはすでに感染していたのかも知れません。 前日、N95のマスクをして、スーパーで買

          【俳句エッセイ】2022年を見送る。

          【出張俳句エッセイ】セーターと唐辛子とクリスマス・プレゼント。

          ◆ ☞ セーターのふくらみうれし長蕩湖 中国 江蘇省にて マイナス2℃ ◆ ひょっとしたら先週の出張は、一旦最後の出張になるかも知れません。 みなさんご存知の通り、こちらゼロコロナ政策を、突然ゼロにしてしまったため、大変なことになりつつあります。 ◆ 今週江蘇省のお取引先様を訪問しました。 仕事のことはさておき…、 昼食に、社内の調理場で作っていただいた美味しい料理をご馳走になりました。出張で行く先々でその地方色豊かな料理をご馳走になれるのは最高の幸せですね。 庭

          【出張俳句エッセイ】セーターと唐辛子とクリスマス・プレゼント。

          【エッセイ】中国的なるもの。

          今日は気温がマイナス5℃まで下がるとのこと。上海ってこんな寒い都市でしたっけ? みなさんもニュースでご存知の通り、ゼロコロナ政策を突然止めてしまったこともあり、こちらはまたまた大変なことになってきました。 上海に再び住む決まった時は、正直「またあの刺激のない生活に戻るんだな」と思っていましたが、これほど刺激的とは! ◆ 前回の中国語のレッスンで、通常はビジネスに関する話を台本もなしにベラベラ2時間話続けるのですが、珍しく先生から「なぜあなたは大学時代に中国語を学んだの

          【エッセイ】中国的なるもの。

          【出張俳句】心づかい@ハートのしっぽ。

          ☞初氷ラテアートの向き合っており【中国 上海にて】 ◆ 当地ではまだまだコロナの影響があり、なかなか出張に行けません。超現場主義者ゆえ、出張したくてうずうずしているのですが…。 ということで、「出張俳句」と言いながら、今回は地元上海編です。 ◆ 日曜日の上級ビジネス中国語レッスン。いつもの時間になっても先生が現れずWeChatしたところ「今日ありましたっけ〜?」と予想通りの返事。 (先生はリアルなビジネスの話もバリバリ通じる大変優秀な先生ですが、こいうところたまにあ

          【出張俳句】心づかい@ハートのしっぽ。

          【出張俳句】青島の友、そしてビール。

          ◆ 青島の友朗らかに酢大根中国 山東省 青島にて ◆ 山東省青島に出張するのは何年振りだろう? 15年振りくらいか? お取引先の大社長と初めてご挨拶をし、商談をさせていただいた。 夜は美味しい山東省の料理をご一緒させていただいた。 美味しい料理ばかりだったが、中でも大根を細めのうどんぐらいの麺状にして酢で食べる料理は素朴で懐かしい味がした。 「このあたりの素朴な家庭料理です」と大社長。 「数ある中でこんな質素な料理がお気に入りとは」と大笑い。 中国語と英語を混ぜ

          【出張俳句】青島の友、そしてビール。

          今日の気分な中国語(9)

          コロナの封鎖などで中断はありましたが、上級ビジネス中国語(笑)のマンツーマンレッスン、続けています。 レッスンとは言え、カフェで美味しいカフェラテを飲みながら、2時間ぶっ通しで、ただただ先生としゃべりまくり、重要な単語は先生がどんどんノートに書き出してくれて、最後にノートの写真を撮って終わりというものです。 言葉を学んでいると、言葉との出会いによるプチ感動のようなものがあり、そんなプチ感動した言葉をご紹介したいと思います。 ◆ アウトドア: 户外 hu4wai4 「

          今日の気分な中国語(9)