たま の 文字ラジオ

ここは小さなラジオブース、あるいは寝る前の談話室。生活の悲喜や、ときめく音楽のことを話…

たま の 文字ラジオ

ここは小さなラジオブース、あるいは寝る前の談話室。生活の悲喜や、ときめく音楽のことを話します。今日もおつかれさまでした。あなたも、わたしも。

最近の記事

ep.42 金曜だし湖の夕陽見て帰らん?

早朝の飛行機は、眠たさと非日常を共有しているようなところがある。 機内の細い通路をカラカラと、自分の席へドリンクのカートが近づいてくるころ、あの席もこの席もうたた寝から起き始める。わたしは今日も温かいコンソメスープを。小さなカップに口をつけちびちびと飲むと、内臓がじんわりあったまって、ぼんやりからだが目覚めていく。あ、わたし今生きているやって直に感じるこの瞬間、嫌いじゃない。 こんばんは。たまです。旅に行ってきます。いつか思い出話、聴いてくれたらうれしいです。 今夜の1

    • ep.41 くたくた も、煮物界ではいい仕事

      白ネギは肩にかけられたビジネスバッグに差し込まれ、右手にはたまねぎ3玉とキャベツの入ったビニール袋。ボディに野菜を装備したサラリーマンに、帰りの駅ですれ違う。 う〜ん、白ネギ、たまねぎ、キャベツ…白ネギ、たまねぎ、キャベツ…。帰り道にこれらを調達する必要がある今日の夕飯っていったいなんだろう。お好み焼き?餃子…ポトフ……ん、やきそば…?やきそばなのか??! こんばんは。たまです。くたくたな晩とて、ちゃんと栄養とってえらいよ!人類! 生活の日記 小さなことに、もやもやぐ

      • ep.40 その心に気づいた時には頬に涙

        寝ぼけた頭で朝ごはんを食べながら『虎に翼』を見ていたら、急にぐわっと涙が込み上げて視界がぼやけた。悲しい、とあとから感情が追いついて、慌ててティッシュを取りに走る。 優三さん(仲野太賀)が泣き顔を笑顔に変えようと堪える、あの、ほんの5秒ほど。その入り混ざった感情が剥き出されるのを目の当たりにしてしまって、こちらまで心臓がぎゅーっと潰されるような、張り裂けてしまいそうな。朝からすごいものを見てしまった。それはもう感情の認識より先に、涙タンクが溢れてしまうほど。悲しくて、悔しく

        • ep.39 懐かしさのお薬だしときますね

          ひさしぶりに口内炎に悩まされています。悲しい、急にとっても生きづらい。笑かしてやろうっておもしろいことを思いついたときも、口を開くのが痛くて機を逃してしまいます。辛い調味料も沁みる。悲しい。口内炎がなかったあの頃に今すぐ戻りたい。 こんばんは。たまです。居場所であるラジオブースが文字でよかったなと今日ほど思った日はありません!(涙目) 生活の日記 5年会えていない友だちからLINEが送られてきて、ベッドから飛び起きる。上海で就職することになったよ、日本に出張に行くときは

        ep.42 金曜だし湖の夕陽見て帰らん?

          ep.38 愛しいたび号外だしたらキリないかも

          今日がんばれば休みだっ。金曜日だね〜がんばろう〜っ。 朝に掛け合ったそのシンプルなことばで、「よしっ」と励めてしまった1日でした。 侮れないなあ、励ましあうって。仕事中ことあるごとに、それらがぽっと浮かんできては、フレフレと心の応援団になってくれたのです。 こんばんは。たまです。言葉じゃない愛ももちろんあると思っているけれど、言葉にして渡しあう愛のあたたかさが、身にしみしみな金曜日でした。 今夜の1曲 Tom Misch の Insecure を。 新譜が出るぞーっ

          ep.38 愛しいたび号外だしたらキリないかも

          ep.37 SSもAWもハグマイセルフ

          念願だったお仕事に転職する、という方と、きょうは麻辣湯ランチでした。自分の道を選んで生きるぞ、というエネルギーに満ちていて、わたしまで熱い気持ちに。がんばってほしいな、新しい環境でいい人に恵まれますように。 それに、悔しがったりではなく、素直に応援できた自分がいたことにほっとしました。 そのときわたしにも投げかけられた「やりたいことはなんですか」の問いにはぼんやり答えてしまったけれど、その曖昧さが今の自分らしいな、と思える。「やりたいこと」の解像度を高めている道中だもの。

          ep.37 SSもAWもハグマイセルフ

          ep.36 昨日と今日を繋ぐために息を継ぐ

          こんばんは。たまです。 今日はわたしの生活にとって、節目のいちにちでした。なんでもない、いつも通りの金曜日を装って社会生活していたけど、朝も昼も夜もずっと心では特別だった。もちろん世界はきのうの延長線上のまま。 来年のきょうのことなんて、ちっとも想像できないけれど、想像もできなかったおもしろいことが、これからの1年にたくさん芽生えたらいいな。なんてちゃんと未来に思いを馳せたりもしています、う〜ん節目だね。 今夜の1曲 星野源 の 不思議 を。 そうなんだよね、そうな

          ep.36 昨日と今日を繋ぐために息を継ぐ

          ep.35 ぴかぴかに洗う 笑う 夏みたいだった

          連休明けちゃいましたね、調子はどうですか。平日モードになかなか整わないあなたにも、仕事がどたばた追ってくるあなたにも、朗報です。 もう今週、折り返していますよっ(小声) こんばんは。たまです。すでにわたしの目はギラギラと週末を捉えています…! 生活の日記 洗車へ行こう、と家族を誘う。晴れてるし連休だし、と続ける。ちょうどガソリンも少なかったからそうするか、と了承を得て、車を走らせる。 わたしは洗車がやけに好きである。この場合の「洗車」は、ガソリンスタンドのドライブス

          ep.35 ぴかぴかに洗う 笑う 夏みたいだった

          ep.34 あなたもわたしも 本日も人間

          週休4日というごほうびウィーク、いかがお過ごしですか!わたしが国を治めたりなんかした日には、熟慮もせずに、週休4日制をすぐさまほいっと取り入れちゃうだろうなあ、あぶないあぶない。国を与えないでください。 とにもかくにも「働いて生きる」は永遠の課題です、わたしの。 20代は働くことが好きだったからこそ、ゆえにブレーキも必須になって。30代になってからは、ワークとライフを両方手放したくない、を自分の人生で実験の身。 まだまだ道半ば。これからワークをどう選択していくべきか、ぐ

          ep.34 あなたもわたしも 本日も人間

          ep.33 どこまでも行く そこに君がいればなお

          胸が痛むできごとが夕方あって。泣き出してしまったそのひとを、その場で慰めてあげたいのに、咄嗟になんと声をかければいいかわからなくて。かと言って、気づかないふりも無理があるし、気を遣われていると思ったらきっと負担になってしまうだろうし……不甲斐なくおろおろするので精一杯だった。 せめてチョコの一粒でも渡してあげたかったな。力になれない先輩でごめんね。どうか今夜はあったかくしていい夢見て眠ってほしい、と祈るばかりです。 こんばんは。たまです。世の中の邪気はわたしが追い払ってお

          ep.33 どこまでも行く そこに君がいればなお

          ep.32 わたしによるわたしのための讃歌だ

          チェロ弾きをときどき再開しています。2時間250円で公民館の練習室を借りて、気の向くままに鳴らすだけではありますが。 思い返せば、身も心も削がれるほどにチェロに打ち込んだ青春。いまは、弾いているあいだ難しい考え事や悩みと離れることができて、瞑想のような時間。心もふくふく。いっこうに弾けるようにならないのもおもしろい。旧友と過ごしているみたいなところすらちょっとある。 こうやってかねてよりお付き合いをさせていただいているチェロとは、今後とも健康的な関係を築いていきたいなあと

          ep.32 わたしによるわたしのための讃歌だ

          ep.31 思い出して、書いて、かみしめるために

          口に含んですぐのガリガリっから、シャリシャリシャリで一気に懐かしい気持ち。ほのかに透き通る緑、薄黄色、桃色、白。ころころ、いがいがっとした特有の形もまた愛おしい。 こんばんは。たまです。もういつぶりに手にとったんでしょう。文字ラジオのおともにすべく、こんぺいとうを買ってきたのでした。 生活の日記 4月というものが毎年不得手で、たいがい気が沈んでいる。些細なことを棘に感じ、ちっちゃな段差に勝手につまずいてしまう。 だけど、せっかく美しい季節なのに、しょんぼりな月だったと

          ep.31 思い出して、書いて、かみしめるために

          ep.30 枕元で甘い記憶を並べて

          低気圧による偏頭痛にも負けず、けっきょく毎年春服って持ちあわせてないやん…な朝にも負けず、増えない貯金にも負けず、永遠に落選し続けるライブチケットにも負けず。 書ききれないほどうまくいかないことで生活は溢れていて、思わぬところで傷つきもして、ときどきめげそうになるけれど、ちゃんと金曜日までたどりついた自分のこと、讃えてあげたい、あげよう、讃える! こんばんは。たまです。そうして今年も春服はゲットできないまま、夏に突入する未来まで見えています。 今夜の1曲 Bruno

          ep.30 枕元で甘い記憶を並べて

          ep.29 いつだって心踊るるステージを

          父が60歳になったとき、好きなことをする時間も持ちたい、と市のシェア畑を借りてちっちゃな農園をはじめた。 在宅勤務を定時で上がると、いつも自転車で水やりに出かけるという。オフィス勤務が当たり前だった父からしたら、きっとオンライン会議もいまだ慣れないことも多いだろうけど、この暮らしの楽しみを見つけていて安心してます。 こんばんは。たまです。収穫のおすそわけだと実家から箱いっぱいの玉ねぎが送られてきて、うきうき台所に向かう娘です。 生活の日記 いつぶりだろう?最後はコロナ

          ep.29 いつだって心踊るるステージを

          ep.28 ランデブーの準備は万端だからさ

          まだ陽のある時間に帰宅できて、それにこのところぐずぐず続きだった天気もきょうに限って快晴で。ベランダからは満開の桜が見える。くぅ〜100点。こんな春の日、ご機嫌になってしまうに決まっている! 急いでコーヒーを淹れて、98円で買ってきたハーベストを準備する。アウトドアチェアをベランダに引っ張り出して、あとは読みかけの本も持ってこよう。最高の夕方をつくるべく火のついたわたしは、家のなかをせかせかすばしこく動き回る。 満を時して、どでんとチェアに座り、さあはじめようと夕風を浴び

          ep.28 ランデブーの準備は万端だからさ

          ep.27 キューティクルと心の整いは比例ゆえ

          満開の桜特有のあのふんわり感。ちょっとでも風が吹けばはらはら散りゆく儚さ。とどめたくてカメラに撮るもどうしても綺麗には収まってくれなくて、この目に焼き付けるのがいちばん美しいという魔性っぷり! だけど「桜見に行こう」って今しか叶えられない約束を誰かと結べたり、いつもなら億劫な朝も桜を眺めてから出勤してみたり。ちゃんと今年も虜です。 こんばんは。たまです。週末、傘を差してのお花見だったけれど、みずみずしい桜も美しいのだと知れました。 生活の日記 まったく、髪のぱさぱさと

          ep.27 キューティクルと心の整いは比例ゆえ