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アートディレクターのアート意外で大事な仕事

にも長々書いてしまいましたが、アート以外のお仕事をざっとまとめました。意外でって書いているものの、これも仕事の一つと思って貰えると嬉しいです。

アート意外のお仕事

■クライアントとの折衝

クライアントのプロデューサー、ディレクターとの折衝も当然やります。アート面の代表窓口なのでクライアントとお話しする場面はディレクター、PMに次いで多いかもしれません。大まかには、アートのコンセプトをプレゼンしたりプロトから本開発までの開発計画を話し合ったり。要所要所で、アートの方向性が間違っていないかコスト感含めクオリティー管理できているかをクライアントが確認する場ではアートの責任者として同席する場合もあります。クライアントの信頼を勝ち取り、絵作りのドライブを任せて貰うにはクライアントとの対話は必須です。仕事の話題だけで無く、場をほぐす、間をつなぐ雑談力など対人スキルを必要とします。

■エンジニアとの連携

作品ごと程度は異なりますが毎回デフォルトのエンジンでは実現できない特殊な絵作りが求められます。その際は、エンジニアに対しても実装上必要な新規機能、ツール開発を実装仕様として要件定義して提示、求めている機能が盛り込まれて実用的か実際に触って検証したりもします。イテレーション回数をかけて機能の精度を高めて行くのも大事です。

■採用、協力会社さんとの連携

人材の採用、書類選考や面接にも出ます。外部発注先の個人、会社の選定などチームビルディングの面でもADの目利きは必要になって来ます。ココ失敗するとスキル不足なのに辞めて貰うこともできないし、チームメンバーの負荷は逆に上がるし採用しなくて良かったのに‥って最悪の結果を招きます。数回、失敗した経験があるのですがコレは誰も幸せになりません。採用しない方がよっぽどマシです。まず、正しい手順を踏んでいたらそんな大事故は起こらないので、各チームリーダーとも連携して間違いの無い採用活動をしましょう。

■育成(お悩み相談、評価含む)

ADがやっていることを徐々に委譲して行くためにチームメンバーの育成も必要です。ADを任命される人は、おそらく出身セクションでのリーダー経験がある場合がほとんどでしょう。なので、プロジェクト意外に組織のマネージメントにも関与しているはず。したがって、仕事自体や進路、人間関係に悩めるメンバーからのお悩み相談も育成の面で大事な仕事になってきます。当然、チームメンバーの評価を決める際もAD視点で関与することになります。

良いアートのためでもある


アート意外のと書きましたが、結果的にアートとして返って来ることでもあります。アートの仕事ができない…とか嘆かないで、やるべきことです。
ディレクターやTA、採用担当とうまく連携して自身の負荷を下げることも可能です。が、まずはやってみることをお勧めします。
前の記事でも書きましたがADは絵作りの仕事ではありますが、絵を描くことそれ自体とは違います。
アートディレクターになってから思ってたんと違うって思わないで済むように頭の片隅に置いて頂けたら幸いです。


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