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ゲーム開発会社のアートディレクター。 映像業界 → Web業界 → ゲーム業界に流れ着…

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ゲーム開発会社のアートディレクター。 映像業界 → Web業界 → ゲーム業界に流れ着く。 開発のアートディレクターを認知して貰って、後進が育って欲しいな~という気持ちでたまにNOTEを書く。

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いつ、どうやってアートディレクターになるの?【ゲーム業界】

いつ?それは突然やってくる必要になったその時、準備できてそうな人が急に任される。 って感覚が一番近い。 そう感じるのは筆者がそうだったから。 アートディレクターって職自体が所属不明で独立して見える。 故に明確なキャリアパスがステルス化してるから余計に 「え?今っ!?」って感じになりやすい。 アートディレクション部みたいなのも聞いたこと無いし。 アシスタントアートディレクターって職もまた無い。と思う。 順番待ちで「そろそろ出番ですよ。」って背中を叩かれて 「待ってました!

    • デザインコンセプト作り

      動機と意匠とコンセプトコンセプトってよく言うけど分かりやすく言うと結局何なの?って言われると実は困る。 当たり前に使い過ぎているから余計、改めて説明を求められると言葉に詰まる類い。 まずは「デザイン」という言葉を考えてみよう。 日本語で「意匠」って言ってしまうと一昔前は、「意匠もデザインの構成要素の一つだから的確では無い」となっていた。 数年前、オリピックのロゴ問題で注目が集まった知財保護の観点から商標権、意匠権などデザインを差す日本語として法的な観点から「意匠」として取り扱

      • 自画自賛じゃなくて自画自”省”が大事

        「自画自賛」ではないのでご注意。ちなみに「自画自省(じがじせい)」はコレ、自分で勝手に作った造語です。 内容的には、絵を作る人向けの話しに見えるかもしれない。でも、絵作りに関わらずこの思考サイクルは役に立つはずなのでデザイナーさん以外にも読んで頂きたい内容。 筆者はゲーム業界で絵作りのディレクションする仕事をしている。 要は、目の前にある絵が「いいのか?」「そうでないのか?」を判断する仕事。ずっと「イイネ!」って言って済めば楽なんだが…物事そんなうまく運ぶわけない。 前も

        • キャリアのドアノブ

          これから社会に出る人、悩める現役社会人にも効く"薬"のような文章。 内田樹さんの「内田樹の研究室」をご紹介。 筆者にとっては、何かモヤモヤした時に手を伸ばす常備薬的な存在。 今日は内田さんの文章のを拝借しつつ「職業」について考えてみる。 ■キャリアのドア内田さんの「仕事力について」より 記事は2012年…もうそんな昔の記事だったのか。そりゃ自分も歳とるわけだ…アーカイブ自体、1999年から続いてるってのもスゴい。 映像業界からゲーム業界に転職して数年、 「これで良かっ

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        いつ、どうやってアートディレクターになるの?【ゲーム業界】

          誰かの欲しいものを一緒に探す〜ゲームディベロッパーの処方箋〜

          デザインの仕事って処方箋に似ているような気がする。 まず問診で病状を聞いて、診断して最後に処方箋出してっていう一連の流れ。我々は開発会社だから自分で出した処方箋を元に開発するから患者さんは処方箋薬局行かなくていいヤツ。 ■我々の仕事ウチは自分達オリジナルの作品(自社IPとも言う)を作らない開発会社。 別にリスクを避けたいのではなく、前々から技術力勝負で存在価値を高めたいと思っている会社。 パブリッシャーさんから開発の依頼を受けて一本まとめて開発するスタイル。決められた開発

          誰かの欲しいものを一緒に探す〜ゲームディベロッパーの処方箋〜

          デザイナーのスタートライン

          前回の記事の続きの内容になる。自画自賛じゃなく自画自省しようというお話しだった。自分の記事を振り返ってみて、イヤ待てよ?本来そのレベルがスタートラインじゃなかったっけ?と思い、少し前回の続きを書こうと思う。 ■前回のお話し前回は、チェックバックする際に思うことが多い自分の絵の良し悪しを他者に委ねてる人に対して思うこと。それがきっかけで思い出した美大受験の時の体験を通して得た知見について書いてみた。 今回はそれを踏まえ、そもそもデザイナーのスタートラインってもう少し高いはず

          デザイナーのスタートライン

          ミッション、ビジョン、バリューの優しい説明

          この3つの単語。 経営用語なので分かって無い人も多いと思う。もちろん単語の意味は分かるとして、経営において何故必要なのか?そもそも何なのかは説明できる人は少ないだろう。 自分もこれを考える機会がなかったら何も知らずにノホホ~ンっとやってたことだろう。 これを考えた当時、そのきっかけとして分かりやすい記事を教えて貰った。この記事がないとピンと来て無かったかもしれない。 今日は、このミッション、ビジョン、バリューを考える場に立ち会えなかった人向けに噛み砕いた内容を書いてみる。

          ミッション、ビジョン、バリューの優しい説明

          「そんなものあったっけ?」なチュートリアル作り 〜無視する人から学ぶ〜

          ゲーム開発でよく思うことがある。そんなに説明しなきゃダメ?っていう憤り。コレ、ゲームの説明書が消えた時からのジレンマなのかもしれない。 説明書からチュートリアルへ今はチュートリアルって言葉が一般的になった。 当たり前だがゲーム初回プレイ時にチュートリアル表示はつきもの。でも実は、このチュートリアルってUIデザインとしては、あまり面白い作業ではないクセに意外と大変な作業なのだ。 ゲーマー視点で見てしまうとコレ、過保護じゃない?と思えるようなバカ丁寧な表現も多い。でも必要だか

          「そんなものあったっけ?」なチュートリアル作り 〜無視する人から学ぶ〜

          チェックバックのルール

          ディレクションする人にとって大事な仕事。というか、中心になって来るし仕事。それかチェックバック。 なかなか大変な作業だし、量と時間との戦いでもある。 今回は自分で決めているチェックバックルールをご紹介したい。 ルール1 : 修正依頼は2回まで(1工程につき)今回は3Dのゲーム開発、モデリング関連のチェックを例に挙げる。 3Dの場合チェックにはいくつかの段階がある。 ↑のように、1体のモデルができるまでに何段階かの工程がある。 1工程で完結しないので、それなりに長いお付き

          チェックバックのルール

          アートディレクターの1日

          ゲーム開発のアートディレクションとは実際どんな仕事なのか? 調べても求人情報が圧倒的に多く、実務を想像できる記事は少ない。 なので、筆者の1日を例としてご紹介。 この実務内容は開発会社のアートディレクションなのでご了承下さい。 上記のように毎日ルーチンという訳ではない。 バリエーションに富んでいて飽きる暇はないのでご安心を。 上記のようなパターンに加えて、開発フェーズや採用シーズンなどシーズナルな変化も加わってくる。 ここでは、アートディレクションの代表的な実務に焦点を

          アートディレクターの1日

          別にエラくない

          今回は自己紹介で触れていたアートディレクター(ゲーム業界)についてまだ書いて無かったこと アートディレクターってエラいの?がテーマ。 結論、残念ながら全然エラく無い。 アートディレクターってつおい?そもそもエラいかどうかなんて、アラレちゃん(古い…)の 「〜って、つおい?」くらいに特段意味は無い。 なのにわざわざ書く理由は、ココで勘違いすると痛い目に合うからです。 今回は、自分の失敗談も混じえてその理由を説明して行きますね。 私個人のスペック筆者はモデリング、アニメー

          別にエラくない

          アートディレクターのアート意外で大事な仕事

          にも長々書いてしまいましたが、アート以外のお仕事をざっとまとめました。意外でって書いているものの、これも仕事の一つと思って貰えると嬉しいです。 アート意外のお仕事■クライアントとの折衝 ■エンジニアとの連携 ■採用、協力会社さんとの連携 ■育成(お悩み相談、評価含む) 良いアートのためでもある アート意外のと書きましたが、結果的にアートとして返って来ることでもあります。アートの仕事ができない…とか嘆かないで、やるべきことです。 ディレクターやTA、採用担当とうまく連

          アートディレクターのアート意外で大事な仕事

          ゲーム業界でアートディレクターになりたい人へ【なるはやで】

          というタイトルですが、本音を言うと「ゲーム業界でアートディレクターやりたいと思って欲しい」が正しいのかもしれない。 ※コンシューマーゲームが対象の内容になっていますのでご注意 アートディレクターへの近道ランキング(私見)アートディレクターと言えばアートチームでキャリアを積むもの。 だってアートのディレクションだから。 と自分でも思っていた。 でも自分のキャリアを振り返ると実はそうでも無かった… 私見なので客観的な根拠は無いのですが、実体験と今の開発環境から感じたものです。

          ゲーム業界でアートディレクターになりたい人へ【なるはやで】

          【なぜ必要?】ゲーム業界のアートディレクター

          意外と知られていないアートディレクターの仕事アートディレクター(以下AD)の仕事を凄くシンプルに言うと です。 ただ開発の現場ではアートをまとめ上げるために、それアート?っていう仕事も多いのです。 ネットで調べてもイラスト作成だったりコンセプトアートがどうこうみたいな話しばかり出てきます。間違いじゃないけど、ちとピンポイント過ぎるかな… 開発のAD業務は、もっと俯瞰で動くタイプもいて業務内容は?って聞かれてもサクッとは答えにくかったりする。 ここではゲーム開発の現場で

          【なぜ必要?】ゲーム業界のアートディレクター