ショートショート【我がままでごめんね…】
「やっぱり一緒にいない方が良かったんだよ…」
泣きながら言う君はソファーから立ち上がり「サヨナラ…」と呟き出て行った。
それから数日後。
チャイムが鳴り、ドアを開けるとうつろな顔をした君がいた。
喧嘩してから久しぶりに見る君は大人っぽくて変わって無いのは僕だけなのかな…。
「あのね…」と、切り出し呟く君の声が懐かしくて何故か嬉しかった。
いくら好きで一緒にいても、いつかは別れがやってくるってこんな状況の事を言うんだろうな…って、息のつまりそうなこの雰囲気にいる