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活き活きしたエンジニア組織をつくりたいマネージャーです

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最近の記事

組織変革は一歩一歩しか進めない

SpecteeでVPoEをしております、おーのAです。 エンジニアリング組織の組織マネジメントに携わり始めて2年が経過しました。組織を大きく変化させていきたい気持ちがありつつも、なかなか大きく進むことができずに、難しさを感じる2年間でした。 そんな中での学びをまとめていきたいと思います。 組織変革における課題:組織マネジメント観点でのマネージャー間の連携の難しさ各チームの状況の把握は必須です。ここにはいくつかの課題があります。 特に、各マネージャーが独自の方法で各チームの

    • スクラムフェス新潟2024 Day1に参加してきた

      こんにちは、おーのAです。 2024年5月10日に開催されたスクラムフェス新潟2024のDay1に参加してきました。参加ブログです。 なぜ参加したか今回、2023年に続き2回目の参加になります。 昨年、スクラムフェス新潟2023に参加して、非常に良い体験がありました。 いくおさんのOKRの話を聞き、チーム・組織にOKRの導入をしました。関係性や人と向き合う話を聞き、1on1の改善や現在システムコーチング®︎を学んでいたりします。昨年の私の活動に大きな影響を及ぼしたことは間

      • 遊び心を持ち込む難しさ

        こんにちは、おーのAです。 今日は表題の通り「遊び心」について書いていきます。 「遊び心」について書こうと思ったきっかけ無自覚な「遊び心」 先日、妻と話していて、妻からこんな話がありました。「ハラスメントとかあると、下品な話とかくだらない話しにくい」。確かにその通りだと思います。実際、妻の会社では飲み会の場であまり話さない上司が多いそうです。 ここまでの話は記事を書こうと思ったきっかけです。無自覚に周囲を不快な想いにさせてしまう。「遊び心」にはそんなパワーがあるという

        • 「私の正しさ」を振りかざしてはいけないということではない

          今朝、私の経験として表題の学びがあったので記録します。 「誰もが正しい、ただし全体からすると一部だけ正しい」この言葉はシステムコーチングで学んだ言葉です。 これを簡単に解釈すると、私から見ると正しいと思うことも、他人から見ると正しくない、ということです。 それぞれの人から見える事実はそれぞれの事実であり、また、そこからそれぞれが正しいと思う行いも発生しうるということです。これが起こるのはそれぞれが持っている情報の違い、歩んできた人生、そこから生まれる価値観の違いから発生し

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          ふりかえりカンファレンス2024に参加してきたのでふりかえる~午後編~

          こんにちは、おーのAです。 今日は2024年4月13日に開催されたふりかえりカンファレンス2024にオンライン参加してきたので、各セッションについてふりかえりたいと思います。 午前は私用で参加できなかったので、後日セッション動画を見てから別記事を書こうと思います。 個人的な感想のメモになっているので、読みにくいと思いますがご了承ください! 猫にコネクト・猫の身になってふりかえってみる(もちろん わんちゃんも)「福々亭ひろにゃんこ」さんのセッションです。 「猫にコネクト

          ふりかえりカンファレンス2024に参加してきたのでふりかえる~午後編~

          親しい仲でもあなどってはいけないテキストチャットの議論における「情報の非対称性」と「限定合理性」

          こんにちは。 SpecteeでVPoEをしております、おーのAです。 「情報の非対称性」と「限定合理性」について、Slackなどのテキストチャットでの発生しやすい状況に触れたので、こちらについてまとめます。 情報の非対称性や限定合理性については「エンジニアリング組織論への招待 」を参考にさせていただいています。詳細はそちらをご覧ください。 情報非対称性と限定合理性情報の非対称性による衝突 コミュニケーションの課題の一つに、情報の非対称性があります。情報非対称性は、チー

          親しい仲でもあなどってはいけないテキストチャットの議論における「情報の非対称性」と「限定合理性」

          スタートアップにおける2年間の新卒エンジニア育成のふりかえり

          こんにちは。 SpecteeでVPoEをしております、おーのAです。 2022年から、2度、そして今年度3回目の新卒メンバーを迎え入れたので、過去の経験をまとめたいと思いました。 私の経験談で書きますが、どなたかのご参考になれば幸いです。 前提弊社では新卒からの採用は長期インターンからの採用しか行っておりません。 会社の方針や働き方についてミスマッチが起こることは最低限に抑えられています。 新卒メンバーの熱量を持続する大事なのはこれだけと言っても過言では無いです。熱量

          スタートアップにおける2年間の新卒エンジニア育成のふりかえり

          組織のネコから組織のトラへのステージアップ~加減乗除の法則~

          こんにちは、おーのAです。 『「組織のネコ」という働き方』を読みました。 書籍の中に「組織のネコ」から「組織のトラ」へ『加減乗除の法則』の4段階で進化を遂げるという話があり、おもしろかったのでまとめておきます。 組織のネコ・トラ・イヌ・ライオンここでは、組織にいる動物の種類について簡単に紹介する イヌ派・ネコ派 イヌ派:組織の指示があった時、たとえ自由に転換できなくても甘んじて受け入れ、職務を遂行する ネコ派:どう考えても他由(本書の造語。他人がやれと言うからやる他人

          組織のネコから組織のトラへのステージアップ~加減乗除の法則~

          認知バイアスに関する用語メモ ~「認知バイアス 心に潜むふしぎな働き」を読んで~

          おーのAです。 「認知バイアス 心に潜むふしぎな働き」を読んだのですが、言葉が色々出てきたのでまとめておきたいなと思いました。 注意:本に出てくる用語を網羅していません。また、用語は認知バイアスのことではありません。 第1章 注意と記憶のバイアスチェンジ・ブラインドネス 明白な変化(チェンジ)があるにもかかわらず、それに気づかない(ブラインドネスである)ということ。例えば、リンクの動画は非注意によるチェンジブラインドネスの例である。他にもスロー・チェンジによるチェンジ・

          認知バイアスに関する用語メモ ~「認知バイアス 心に潜むふしぎな働き」を読んで~

          ふりかえりの付箋は多いほうが良いに決まってる!という呪いから解き放たれた。

          SpecteeでVPoEをしてます、おーのAです。 最近、チームが色々なふりかえり手法にチャレンジする中で気づいたことをまとめておきたいと思います。 色々なふりかえり手法を試すようになったキッカケ前置きです。 チームが色々なふりかえり手法を試すようになったのは、RSGT2024での発表がキッカケだったように思います。 これを期に私が属しているチームでは様々なふりかえり手法を試すようになったと思います。それまでもスライド版のふりかえりカタログについては何度か紹介してきま

          ふりかえりの付箋は多いほうが良いに決まってる!という呪いから解き放たれた。

          目標設定・評価について考えた

          こんにちは、おーのAです。 以下のイベントに参加してきて目標設定・評価について考えてきました。 私にとっての目標設定・評価JTC時代の目標設定・評価 私は2018年までJTC(Japan Traditional Company)で働いていました。 もちろん、目標設定や評価はありました。が、その頃の目標設定は個人の目標・評価にばかりに意識が向いていて、それが会社にとってどんな意味があるのか、ということはあまり重要でなかったように思います。 いや、「JTCが」というのは主語

          目標設定・評価について考えた

          【雑記】頑張るってなんだろうな

          仕事について、少し考える機会があり、徒然なるままに書いていきたいと思います。 仕事は給料稼ぐ道具だった2年前の今頃、私にとって仕事は給料を稼ぐ道具でしかなかった。 特に楽しくなくても別に良いし、仕事と感情は切り離されていたと思う。 もちろん、仕事をしていて楽しいなと思うこともある。それはそれで、まぁ、時々楽しいって思える仕事できているなんて幸せなんじゃないか、そんな風に考えていた。仕事とはいえ、みんなが笑顔で仕事できてたら素敵なんじゃない?そういう風には考えていたし、それ

          【雑記】頑張るってなんだろうな

          メタスキルってみんな普通に使ってるけど何なの?

          SpecteeでVPoEをしております、おーのAです。 今回も前回に引き続き、SCRUMMASTER THE BOOKについて記事を書きます。今回のテーマは表題にある通り、メタスキルです。メタスキルの源流を辿って行ったので、それをまとめてみました。 前回の記事も一応おいておきます。 メタスキルって普通に使いすぎじゃない?この記事を読んでいる方は、私と繋がっている方も多いと思うので、アジャイル・スクラムの界隈の方が多いと思います。なぜかこの界隈でよく聞くのがメタスキルです

          メタスキルってみんな普通に使ってるけど何なの?

          ScrumMasterWayにおける私の現在地 - EM or スクラムマスター?-

          SpecteeでVPoEをしております、おーのAです。 スクラムでチーム化する活動を始めてそろそろ2年になります。 現在はスクラムチームのエンジニアリングマネージャー(以下、EM)も兼任しています。 今日は #ScrumMasterWay の観点からEMとしての私の現在地について述べていきます。#ScrumMasterWayについてはSCRUMMASTER THE BOOKより引用しています。 スクラムマスターとしてのスタート弊社でスクラム導入を開始したのは2022年で

          ScrumMasterWayにおける私の現在地 - EM or スクラムマスター?-

          Women in Agile Japan2024に参加して、私の認知バイアスに気付かされた

          こんにちわ、おーのAです。 2024/2/6にWomen In Agile Japan 2024に参加しました。 今回参加した理由は、2つあります。1つは昨年参加した男性の方々が口を揃えて、良い体験だったとおっしゃていたことです。もう1つは弊社の女性メンバーがあまり社外のイベントに参加していないことにふと気付いたので、良いきっかけかなと思い、女性メンバーに声をかけて参加しようと思ったことです。 以下、参加記録を残したいと思います。 個が輝く社会に向けて〜スポーツ界での

          Women in Agile Japan2024に参加して、私の認知バイアスに気付かされた

          やり抜くためには情熱が必要なのか?-GRIT やり抜く力を読んで-

          こんにちは、おーのAです。 「GRIT やり抜く力」を読みました。読書記録と整理のために書いていきます。本の内容で触れている用語等、説明を省きますがご了承ください。 やり抜く力で勝ち取った成功を才能で片付けるのは間違っている書籍の中で繰り返し語られているのが、才能とやり抜く力は明確に異なっているという話です。どれだけ才能があってもそれを活かせなければ成功することはできない。そのためにやり抜く力が必要だと語られています。 書籍で引用されているダーウィンの自伝の話はとても興

          やり抜くためには情熱が必要なのか?-GRIT やり抜く力を読んで-