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史上最高の景色

あんなにも感情が渦巻いた日が未だかつてあっただろうかと思う。

思い返せばいくつかは思いつきますが、
間違いなく最高の景色のひとつとしてこの先も刻まれていくであろう二日間。

『Official髭男dism SHOCKING NUTS TOUR』

昨日無事に完走。

セミファイナルとファイナルの二日間、
サポートメンバーとして武道館に立たせていただきました。

ちょっとこの二日間の話をしようと思います。


まずはセミファイナル。

もしかしたら個人的にこの話をするのは適切ではないのかもしれませんが、
本心で思ったことなので書かせていただきます。

来れた人はもちろん、
来れなかった人もTwitterなどのSNSで周知の事実かとは思いますが、
さとっちゃんの声の調子が良くなく。

本人もステージ上やステージを降りても不甲斐ないと何度も言ってしまうほど。

改めてボーカリストというのは本当に大変なパートなんだなぁと。自分の身体が楽器だからね。

キーボードやギターはたとえ喉が枯れてようが足が折れていようが、
自分の腕と手さえ無事であれば何とか弾けます。

でもボーカリストというのは、
自分のコントロール外の色んなところで不備が出たりします。

一緒にするのもおかしいしおこがましいですが、
僕もシンガーソングライターをしていたので、
ほんの少しだけ気持ちがわかりました。

そんな姿を後ろから見ていたら、
今まで歌っていた自分と重なって見えて、
涙が自然と出てきました。

でもああやって感情を爆発させてるのを見て、
彼の音楽に対する誠実さが凄く伝わってきて。

個人的なトラブルでイヤモニが聴こえなくなるという事態が何度も起きて、
不安なども相まってとにかく感情がぐちゃぐちゃでした。


そして神様に祈るように迎えたファイナル。

「もうこれで最後、最後なんだ。
どうか笑顔で終わらせてくれ」

覚悟と勇気を持って挑んだファイナルは、
想像以上の景色でした。

とにかく楽しい歌も悲しい歌も関係なく、
終始胸を鷲掴みされているような感情。

最高に楽しいのに最高に泣けてくる一瞬一瞬。

でもやっぱり最後は最高の笑顔が待ってました。

Official髭男dismはやっぱり凄いわ。
ホントに凄い。いいバンドだ。

そのバンドを選んだあなた達も最高だ。


今回のツアーもレフティの代わりに何公演か出演させていただきました。

今でも毎回思います。
レフティ目当てで来てくれた人には本当に申し訳ないと。

SNSを見ればレフティがいないと寂しいという言葉も目にします。

でもね、それは正しいよ。
だってあの場所には今までずっと彼がいたんだから。
もちろんこれからだってね。

自分だってある外タレのライブを観に行った時に、
お目当てのミュージシャンがいなくて残念に思ったことあったもん。

それと同じなんだよね。

でもこの役を引き受けた時から、
この役を続けてる以上はそういう言葉も全部受け止めて、
あのステージに立ち続けると誓ったので。

必要とされる限りは、いつだって全力であの場所に立ち続けます。

僕もいなくて寂しいと思ってもらえるように頑張らんとね。


何にせよ素晴らしい瞬間を本当にどうもありがとうございました。
この日、関わってくれた全ての人に感謝。

またいつか、笑顔で会えるように。
それでは。

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