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革命家・西野アキ廣の象徴界サロン
寝る前、ふと西野は自分が最近始めたクラウドファンディングについて思った。西野のクラウドファンディングには様々な特典があるが、今日から選べるようになった新しい特典は今までの物とは少し趣向を変えた革新的でクリエイティブな特典だった。それは以下のようなものだ。
①【態度悪く御礼】このリターンをしたことを西野アキ廣と会った時に行っていただけると、西野がぶっきら棒に「ああ。ありがとう」と御礼をします。50
第四回阿波しらさぎ文学賞一次通過作品『言語的慣性ドリフト』幸村燕
その時ようやく水門は開き始める。すると次第に水中に流れが生まれ…小説が形作られていく。
突然どこからか言葉がやってきて、ものすごい速さで僕の前を通り過ぎていった。水面ギリギリを飛んでいったその言葉の影響で、水の上には波紋が生まれ、やがてそれが波となった。飛んできた言葉に弾かれた僕の言葉は同じように速度を持ち、滑り出す。
僕の言葉はどれだけ速く走れるのだろうか。
僕は言葉だけでどれほど遠くまで
その言葉には速度制限というものがなく、
文章を書くのがとても気だるくて、最近文章をかけずにいる。スランプということではない。小説の構想は六本ほどあるし、書こうと思えば今からでも書くことができる。ただしそれは書こうと思えばの話だ。もちろん僕は小説を書きたいとは思っている。だって、僕は小説家志望だし、小説を書き続けたいと思っている。でも、いざ文章を書こうとすると、気だるくて気だるくて溜まらなくなる。というか、正確には僕には「いざ」ができない
もっとみる『あまりにも平面的な私小説』
✳︎授業で提出したものを編集&若干変更等を加えたものです。
画面上で肉体が揺れている。ベッドの上に投げ出された裸体。スマートフォンの上の出来事。イアホンを伝って彼女の声が耳に届く。現代的なエロスの構造。その構造は次の3つで成立する。開かれたヴァギナ、閉ざされた空間、隔離された僕。これが僕の唯一の性行為。空虚さと快楽を同時に引き受ける手立て。死の欲動と生の欲動は同時に僕の元に訪れる。しかし、決