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息子が保育園で新型コロナ陽性になりました。親もかかりました。

先々週の土曜日、2歳目前の息子が咳と鼻水の症状を出すようになったので、自宅にあったRAT(抗原検査)キットで検査してみたら

ばっちり

CとTの両方にばっちりと線が見えてしまった。あちゃー。とはいえ、時間の問題かなと思っていたところだ。

NZの現在のCOVID-対策

ウイルスが到着した当初から、ロックダウンの強行など、諸外国に比べて強い隔離措置を実施してきたニュージーランドだが、現在は状況が一変している。一言で言えば、ワクチンの2回接種率が国民の9割を超えたので、まん延を黙認している

政府は、国民へのワクチン接種を強力に推奨してきた。その結果、短期間に接種率が九割を超え、国民全体で見た場合の重症化リスクが大幅に減ったのだとすれば、医療崩壊による死者数の爆発的発生のリスクもまた減ったことになる。つまり、新型コロナウイルス対策の目的を達成したことになる。

https://covid19.govt.nz/news-and-data/covid-19-data-and-statistics/

ロックダウンの指標である「アラートシステム」から「トラフィックライトシステム」にまん延度合いの指標を移したのは遥か昔。それ以降、措置を緩和する方向にどんどんルールが変わっていて、正直自分でも追いきれていない。

ただ、はっきりしているのは、そもそもロックダウンは籠城戦略であり、ワクチンという援軍が辿り着くまでの時間稼ぎでしかない。私自身もそう考えてきたので、国民のほとんどがワクチンを接種した以上、もう「ただの風邪」でいいと思っている。

感染経路は保育園

さて、冒頭で感染は時間の問題だ、と言ったのは、息子が通う保育園に、ほぼ毎週のように陽性者が出たとの知らせが届いていたからだ。

「子供に陽性者」というとドキッとするかもしれないが、幼児はワクチンを打てないのだから、感染しやすいのは当たり前だ。しかし、保育園は陽性者が出ても通常営業を続け、子供を預けるか否かは保護者の判断とされた。私は妻と話し合い、保育園を利用し続ける理由を以下のように整理した。

  1. この保育園は、息子が6ヶ月の時からお世話になっていて、息子の成長にとてつもなく大きなベネフィットをもたらしてくれた。

  2. 現在の国の政策からいって、誰もが新型コロナウイルスに遅かれ早かれ感染する可能性が高い。ワクチンを打てない幼児はなおさらだ。息子がワクチンを打つ年齢になるまで、保育園にも行かせず、友達にも合わせず、学校に行かせずにいることができるか。そんなことはできない。

  3. 子供は重症化するリスクが少ないという情報があり、私と妻は3回のワクチン接種を完了している。最悪の場合でも「死ぬ」リスクは極めて低い判断した。

以上のことから、今、新型コロナウイルス に感染した場合の現段階での我々の生活における影響と、保育園に行かせることで得られるベネフィット(息子の情操面、運動機能面、における成長支援と親の負担の軽減)を比べて、感染するリスクをとってでも保育園に行かせ続けることが合理的だと判断した。

で、めでたく感染したわけだ。

2日後に、親も感染した

息子がRAT陽性になったので、自宅隔離となった。現在のニュージランドのルールでは、家族が陽性になった場合、RATの結果が出た日の次の日から起算して7日間の自宅隔離となる。息子の場合、RATが出たのが土曜日だったので、次の土曜日が隔離の最終日となる。

息子は、日曜日、月曜日に熱が38度付近まで上がり、鼻づまりによって眠るのが困難になっていたので、夜は小児用のパラセタモルを飲ませた。それ以降は熱は下がり、咳と鼻水は続いたが、徐々に回復に向かった。

家族のメンバーは、隔離3日目と7日目にRATをして、陽性反応が出ず、症状がなければ隔離が終了する。感染者自身も隔離期間中に症状がなくなれば隔離は終了する。

ところが、月曜日になって私と妻にも喉の痛みと咳、鼻水の症状が出てきた。うすうす気が付いていたが、検査結果は

そりゃあそうだよね

自宅隔離といっても、息子だけ部屋に閉じ込めて置くわけには行かない。そのまま普通に生活していた。至近距離で息子のくしゃみと咳を浴びながら過ごしていたので、感染するのは当たり前だ。こうなると、自宅隔離の起算日が更新されるので、我々一家の自宅隔離終了は月曜日ということになった。

大人の感染と隔離終了まで

感染してみると、これがまぁまぁ辛い。一年に一度引くヘビーな風邪という感じ。私の場合は喉の痛みが鼻の奥の方まできて、呼吸をするたびにヒリヒリと痛んだ。特に、就寝前は鼻づまりで入眠がしづらく、寝て起きると喉がカラカラに乾いていた。

鼻腔拡張テープと布マスク、湯たんぽで体を温めて寝た。保育園にはいけないので、育児もしなければならないが、必要最小限にとどめた。息子は不満そうな顔をして大暴れしていたが、背に腹はかえられない。

せいぜいパズルくらい。3秒で飽きる。

水曜日までそんな感じで過ごし、木曜日からだんだん良くなってきて、週末までにはほぼ回復した。月曜日は問題なく、散歩にも行けた。

フラストレーションが現代アートになる瞬間

いざ保育園へ

隔離が明けた火曜日、つまり本日、息子の鼻水も止まっていたので保育園へ連れていった。やっと遊び場に戻ることができたのがよほど嬉しかったのか、こちらを見向きもせずに先生に手を引かれていちもくさんに消えていった息子。

三輪車を満喫

本日も、保育園から以下のような連絡が届いている。

「児童の中に一名、陽性者が確認されました。この児童の最後の出席日は火曜日で、現在、自宅隔離中です。保育園は、通常通り営業します」

みんな順番に感染して、そのまま収束に向かえばいい。

たくさんの方々からサポートをいただいています、この場を借りて、御礼申し上げます!いただいたサポートは、今まではコーヒー代になっていましたが、今後はオムツ代として使わせていただきます。息子のケツのサラサラ感維持にご協力をいただければ光栄です。