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「つたえる」「普及」の部

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ワークショップやレッスン、芸術の普及等に関する内容
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アトリエ公開(2018年1月)終了

アトリエ公開(2018年1月)終了

あの寒かった日々が幻のように感じる時期になりました。今年の始めに開催した「アトリエ公開」について報告したいと思います。

持参した画材の一部です。「とりあえずこれがあれば描ける」という基準で選んできました。それでも結果的に、レンガ、大きいサイズのジップ袋、養生テープ等を忘れてきてしまいました。画材をアトリエの外へ持ち出すことがかなり久し振りでした。これだけでも勉強になります。

反対側の壁には、過

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初の試み「アトリエ公開」

初の試み「アトリエ公開」

私が現場に行って普段の制作環境を再現し制作する催しを行います。作品の制作よりも来場者との対話をメインにするつもりです。作家が制作しないで喋ってばかりいても怒らないでください。今回はそういうイベントです。ぜひお気軽にご来場ください。寒さ対策もお忘れなく。

2018年1月19日(金)13:30~16:30 きらり倉庫(茨城県久慈郡大子町大子841メンタルサポートステーションきらり内)

2016個展のお知らせ

2016個展のお知らせ

菊池まり子展

2016年10月24日(月)~29日(土)

11:30~19:00(最終日は18:00まで)

藍画廊

東京都中央区銀座1-5-2西勢ビル2階

http://igallery.sakura.ne.jp/

2人の大人

2人の大人

「個性」という言葉がまだ新鮮だったあの頃。

高校生の頃に同級生Aと2人で受講した、都内のある美術予備校での話。教育の一場面として印象に残る出来事に出会った。

地方ののんびりした高校で受験に対する危機感も大して抱かず、週末だけの絵画教室に通い、高3の2学期でありながら油絵を数えるほどしか描かないままで、都内の美術予備校の冬期講習会に私達は突入した。これは戦場に丸腰で臨むに等しい。

その時の選択

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ワークショップに参加

ワークショップに参加

【日立市博のワークショップに参加】

先日、日立市郷土博物館で行われた増田聡子氏のワークショップ「冬のリズム」に参加してきた。

事前に言われていた「手のひらにのる冬のもの」を数点用意して。

参加者の皆さんは手袋や落ち葉、どんぐりや羽根つきの羽根など風情のあるものを持参していた。私はというと、ゆず、みかん、柿、使い捨てカイロ、白色ワセリン、ジャックダニエルの小瓶(増田さんに「夏でも飲みますよね~

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さあ、いっしょに。

さあ、いっしょに。

ちょっとした片付けを行いました。

それで出て来たのが、過去に勤めていた小学生対象のアートスタジオでの自作資料。「今日はこういうものを作りますよ~。」と最初にみせる参考作品。お題は私の心の師匠で美術家であり美術教育の専門家でもあるN教授から賜ったものを自分なりにアレンジしたものと、そのスタジオで前任の講師から引き継いだものなど色々。様々な題材を状況に合わせてよく組み合わせたものです。

「夕暮れの

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マイルドときどき、鬼。

マイルドときどき、鬼。

実は連休中、見事にマイルド化していました。

しかし身内の子どもたちが地元で拾った石に絵を描くのだと息巻き出したところから私にも火が点いてしまいました。

反射的に床にビニールを敷きバケツに水を汲み、雑巾とティッシュを準備した。さあ、描くぞ!お子たち!

「筆は穂先を引っぱる!」「水は少な目にね!」「この絵の具は服に付いたら落ちないから注意して!」「畳に絵の具を付けるな!」…始まってみると私からは

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おしえることは、学ぶこと。

おしえることは、学ぶこと。

相手に教えることによって、自分の中で知識を整理できることがある。

私は油絵をごく自然に描いてきたが、初めて油絵を描きたいという方から「最初に何を用意すればいいですか?」と訊かれた。慌ただしい場面でのことだったので、ひとことで説明できないと思った。私は「必要なものをまとめて次回プリントを印刷してきます。」と答えた。

…さて。油絵って何があれば描けるんだ?

普段何の書物も見ずに画材を扱っている私

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楽しむこと前提で

誰が楽しむか。それは「おしえる側」のこと。

おしえる側が義務感や使命感に押しつぶされそうになりながら戦々恐々としていたら、おしえてもらう側まで不安で恐くなってしまう。

まず私が大切にしたいことは、自分自身がアートや楽器を「楽しむ」こと。「楽しさ」を伝えたいならまず自分が楽しむことだと思うのだ。