西谷渉|鎌倉在住ライター

鎌倉在住のライター。Webや雑誌で、暮らしやものづくりのテーマで執筆中。ときどきデザイ…

西谷渉|鎌倉在住ライター

鎌倉在住のライター。Webや雑誌で、暮らしやものづくりのテーマで執筆中。ときどきデザインも。美味しいもの、心を豊かにしてくれる旅、映画・小説・アートなど物語のあるものが好き。noteは自由帳のように使っています。https://uzocoya.com/

マガジン

  • 5歳のわたしは、フランスに恋をした

    二度のパリ生活や、留学、家族旅行などでフランスを訪れては、第二の故郷のように感じてきた筆者の目にうつる「フランス」を言葉にしていくエッセイ集。家族とのゆかいな思い出や、フランスの友人たちに教わった楽しく生きるヒントなど。

  • 鎌倉の家づくりのはなし

    2021年に鎌倉の海の近くに、注文住宅の家を建てた家族の記録です。土地との出会い、工務店選びから、家の完成、実際に住み始めてみての感想も。

最近の記事

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代表的なライティングのお仕事まとめ【2023.12更新】

こんにちは。 神奈川・鎌倉在住で、 フリーランスでライターをしている 西谷 渉(にしたに・あゆみ)です。 私は早稲田大学の仏文科を卒業後(2010年)、 Web制作会社などで、Webのライティングやディレクションなどのコンテンツ制作に携わっていましたが、2016年よりフリーランスになり、 今はWebや雑誌で、インタビューなど幅広い取材記事を書いています。 主なテーマは、暮らし・ものづくり・アート・地域(とくに湘南)です。 とくに、女性や暮らしや働きかた、ライフストーリー

    • 本当に難産だった、宝物のようなエッセイが書けるまで。【『しくじり見本帖 〜16人の失敗談〜』編集後記】

      今年の3月。書き仕事をはじめてから、今まででいちばん、苦しみながら書きあげた一本の原稿がありました。大変だったぶんだけ、自分のなかで特別な、忘れられない体験になりました。 原稿には書けなかった、ちょっとした裏話をここに書き残しておきます。後半いい話なので、よかったらお付き合いください。 * 去年の春からゆるゆると参加している、 京都在住ライターの江角悠子さん主宰の書くことが好きな人たちが集まるオンラインサロン「京都くらしの編集室」で、5/19(日)の文学フリマ東京に向け

      • 【2024年1~4月の振り返り】

        目の前の仕事や生活に追われているうちに、あっという間に新年度…! noteもすっかり更新できていなかったので、せめて振り返りだけでも書いておきます。 ▼ 新年の目標 年の初めに、絵馬や願い事ノートにも書いた、 今年の大きな目標はたったふたつ。 ◎フランスに行く ◎収入を増やす とてもシンプルな願いでした。 ひとつ目のフランスは、 私にとって、心の故郷のような場所で、 ときどき自分をリセットしに行きたくなる場所。 親戚のようなフランス人の家族や友人たちがいるので、みん

        • フランス語資格 DELF B2 合格までの2か月間の勉強法

          2023年11月に、フランス教育省認定の語学資格 DELF B2を受験。先日結果発表があり、合格できました◎ 久しぶりにDELFを受けようと思ったとき、わたしがまず初めにやったことがずばり、DELF B2 合格者のブログを片っ端から読むことでした。笑 試験内容の特徴や傾向だったり、どんな対策をしたのか、そして自分だったら、どんな勉強法があっていそうか(今の生活スタイルの限られた時間の中でもできそうか)をイメージしていました。 合格された方々のブログはとても参考になっただ

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        代表的なライティングのお仕事まとめ【2023.12更新】

        マガジン

        • 5歳のわたしは、フランスに恋をした
          16本
        • 鎌倉の家づくりのはなし
          13本

        記事

          ときどきやってくる、かぞくの荒波をのりこえるために。

          ひと月ほど前。かぞくかいぎを研究しているライターのたまいこやすこさんのzine「かぞくとうまく話せない」が届いた朝、夫と久しぶりに大げんかをして、ぺしゃんこな気持ちでzineを読み、ほろほろと涙をながした。 ちょうど雑誌の特集でも、夫婦の取材をしていた頃で、お互いへの思いやりや信頼あふれるカップルの話を聞く日々。自分には何かが足りないように感じていたのだ。 「違いにばかり目を向けていると、日常生活にも支障が出てしまう。ほうっておくと、二人の違いはどんどん大きくなって…」と

          ときどきやってくる、かぞくの荒波をのりこえるために。

          2023年は「感謝」の年でした。

          * 江角悠子さんのオンラインサロン「京都くらしの編集室」で、アドベントカレンダー企画(12月1日~25日まで、日替わりでメンバーが記事を書いて、みんなの投稿をたのしみにクリスマスを迎えるというもの)に参加しています。 二度目の育休から復帰した2023年は、私にとってフリーランス人生、第3章のはじまりの年でした。自分のなかの今年のハイライト5つを振り返ります。 1. 息子の保育園入園と、二回目の仕事復帰 4月からなんとか娘と同じ保育園にはいれて、慣らし保育もすんなりすすん

          2023年は「感謝」の年でした。

          15年ぶりのリベンジ。フランス語の試験 DELF B2を受けてきました。

          先週末、フランス語の資格試験 DELF B2の筆記試験を受けてきました。 DELF・DALFとは、読む・聞く・書く・話すの総合力が問われる、フランス語版のTOEICやTOFELのようなもので、フランスの大学入学やフランスの企業への就職に役立ったりするものです。 DELF・DALFは、A1~C2のレベルがあり、私の受けたDELF B2はだいたい仏検準1級くらいのレベルといわれています。 とくに留学や転職の予定もない私が、 なぜ、今のタイミングで受けようかと思ったのか。

          15年ぶりのリベンジ。フランス語の試験 DELF B2を受けてきました。

          だいたいのことは、「C'est pas grave!(なんとかなる)」

          念願のフランス留学生活がはじまり、運良くフランス人学生のコミュニティに混ぜてもらえたものの、思っていた以上にフランス語がちんぷんかんぷんだった私。毎日半べそをかきながら、ノートを持ち歩いては、分からない単語をメモするようにしていた。 フランス語の語学力以外にも、日本とは違う考え方や、フランス人のコミュニケーションに馴れないところもあって、いわゆるカルチャーショックの連続だった。 初めてのフランスではなかったし、現地のことはそれなりに知っているつもりだった(地下鉄が臭いとか

          だいたいのことは、「C'est pas grave!(なんとかなる)」

          大学交換留学で見つけた、一生の宝もの

          大学3年生だった頃、パリの16区にあるINALCO フランス国立東洋言語文化大学(通称ラングゾー)に一年間の交換留学をした。 本当は第一志望は、文学部が有名なソルボンヌ大学だったんだけど、当時は地方ではなくてパリに留学したいと思っていたので、募集人数が2人だったラングゾーを第二希望にしたら、案の定そっちに決まったのだ。 名前のとおり、アジアの言語や文化を学べる、いわゆる外国語大学なのだけど、フランスの外国語大学に日本人が行って何を学ぶのか? 外国人留学生向けのフランス語の

          大学交換留学で見つけた、一生の宝もの

          書くことを楽しむためのオンラインサロン「京都くらしの編集室」

          「ライター仲間がほしい」と切実に感じるようになったのは、とくにここ数年、子どもが生まれてからでした。 自分にしっくりくる暮らしや働き方を求めて、失敗を繰り返しているうちに、20代の終わりに、たどり着いたようにフリーランスのライターになった私。 雑誌やWEBなど様々な書き仕事をとおして、初めて仕事に心からのやりがいを感じられたし、取材で相手の話を聞く時間や、自分の書いた文章が、だれかの心を癒したり、だれかにものすごく感謝されるという経験が身に染みて、もっと書きたい、もっとだ

          書くことを楽しむためのオンラインサロン「京都くらしの編集室」

          お茶菓子とカセットテープとフランス語

          自分の人生に、大きな影響を与えてくれた3人との出会いをあげるとしたら・・ 家族をのぞいて、最初のふたりはパッと思いつく。 この人との出会いがあったから、今の自分がある。 出会ってなかったら、きっと今、全然ちがう趣味とか、暮らしとか、働き方をしているかもしれない。おおげさではなくて、そんな風に思う人がいる。 わたしにとって、それは、一人目は中学の友人だ。映画日記を何冊も持っているほど大の映画好きで、出会った12歳の頃には、すでにずいぶんと映画を見ていた。彼女と仲良くなって、

          お茶菓子とカセットテープとフランス語

          南フランスのアプリコット畑のある家で

          夏の盛りになると、甘酸っぱい香りとともに、蘇ってくる光景がある。 フランスに留学していた大学3年の夏、帰国する前の最後の一週間を、南フランスのマルセイユの郊外にある、友人の実家で過ごした。 マルセイユのあるプロヴァンス地方といえば、オリーブ畑やラベンダー畑がたくさんあって、地中海に面したおだやかな気候がきもちいい観光でも人気のエリアだ。アヴィニョンやアルルなど、印象派の画家たちも親しんだ素敵な古い町や、おいしい塩で有名なカマルグ湿原なども、この地域にある。 マルセイユ育

          南フランスのアプリコット畑のある家で

          パリの音楽一家の3姉妹

          中学一年の冬休みに、家族でパリに行ったときのことをよく覚えている。 パリのレアール(かつて大きなパリの中央市場があった場所で、今では東京でいう渋谷のような繁華街)のすぐ近くにある、父の友人家族の家に食事に招待されて行った。 昔ながらのパリらしい古い建物なのだけど、アパルトマンというにはずいぶんと天井が高くて立派な、お屋敷のような家だった。 そして、その家に住んでいるのがまた、とても上品で育ちのよさを感じる音楽一家だった。オーストリア人の旦那さんと、フランス人の奥さん、わ

          パリの音楽一家の3姉妹

          わたしのヌテラ人生

          子どもの頃から好きな、フランスの思い出の味といえば、ヌテラ(Nutella)とオランジーナ(Orangina)は欠かせない。 「ma vie de nutella(わたしのヌテラ人生)」というメールアドレスにしていたことがあるくらい、ヨーロッパの家庭でおなじみの、ヘーゼルナッツのチョコレートペースト「Nutella」が大好きだった。 パリの町のあちこちには、小さなクレープ屋さんがたくさんあって、子どもの頃からよくクレープを買ってもらって食べ歩きをしていた思い出がある。

          チュニジアで過ごした10歳の夏

          10歳の夏休みに、久しぶりに飛行機に乗ることになった。行き先は、フランスではなくて、アフリカのチュニジア。両親の友人のフェティ一家が毎年夏のバカンスを、フェティの故郷であるチュニジアの別荘で過ごしているというので、いつか一緒に行かせてほしいと話していたのだ。 ヨーロッパ大陸の次に行ったのが、アジアでもアメリカでもなく、アフリカだったことは、わたしの小さな自慢である。ちょうど小学校の夏休みにあわせて、3週間ほど、チュニジア旅行にいった。(チュニジアもフランス語圏なので、わたし

          チュニジアで過ごした10歳の夏

          「年齢なんて、ただの数字」

          わたしがフランスに惹かれる理由のひとつが、何歳になっても人生を謳歌しようとするフランス人の心持ちだ。もちろんフランス人にもいろんな人がいるわけだけど、これまでにさまざまなシーンで、「年齢にとらわれない人たちなんだな」と感じてきた。 大学3年の秋から4年の夏にかけて、パリの大学に一年間の交換留学をしたとき、留学先の大学でたまたま親しくなったのは、学部の一年生の子たちだったのだが、クラスメイトには18歳から25歳くらいまでがいた。 日本だと、飛び級なんてめったに聞かないし、大

          「年齢なんて、ただの数字」