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許せる不機嫌

母が少し不機嫌だった。

心の底から不機嫌というよりかは、原因がはっきりしていて、 "その事に関して不機嫌" というものだ。









先日家族でたこ焼きパーティーをした。
父はあと1時間くらいで仕事から帰ってくる という状況の中始まった。
下準備はすでに済んでいるので、後は、焼くだけ。

母が鉄板を熱し始めた。生地を入れる。
どうやら一発目はなかなかうまく焼けず、ひっくり返せないらしい。不機嫌になった。

30分くらい格闘して、やっと焼けた…
そろそろ食べ頃だな、という頃に、父が帰宅。










「おっうまそうなのやってるじゃ〜ん!
サイコゥ〜〜〜〜!」

たこ焼きが好きな父は、珍しい光景にだいぶテンションが上がっている。母とは真逆である。
とはいえ、テンションの高い人が来れば、その場の雰囲気も変わる。身をもって体感した。

特段悪過ぎる雰囲気だったわけではないものの、明るくなり、不機嫌をも笑いに変えた。









よく "3人" は悪い人数とされる事が多いが、
(1人がハブになりがち)
円滑に仲良く続けるため、とか、そういう理由では、3人だと有難いこともあるのかもしれない。

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