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イヌのように地上をさまよいながら、鳥のように飛びたい。立体的な思考のために。

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マガジン

  • 読書の記録 読了本のまとめ

    作者の著作をコンプリートする「垂直読書」、作者やジャンルにこだわらずに横断的な「水平読書」により、深めつつ拡げる読書を目標としています。読了した本には、X(旧Twitter)で表紙の画像入りの短文の感想を投稿。この感想をnoteでまとめました。

  • 音楽の断片 ミニマムな自作DTM作品集

    趣味のDTMで作った楽曲集。1分程度の短い音源です。日記を書くように音楽を作りたい。使っているDAWアプリケーションは、Studio OneまたはCakewalk by BandLab。

最近の記事

  • 固定された記事

Think positive 前向きになる英語の名言。

前向きな言葉を必要とするときがある。有限の人生を送っている現実世界において「永遠」など存在しないかもしれない。次々と降りかかってくる困難に追われる毎日に「希望」を持つことは難しい。それでも私たちは時々、永遠や希望という「やさしい嘘」を求める。 成功を遂げた著名な人々の名言はこころの支えになる。一杯の水のように乾いた内面を満たして、明日に一歩踏み出す元気をもらえる。 かつて英語の名言をちりばめた曲を作ったことがあった。JAZZっぽいインスト曲だったので歌詞ではないのだが、映

    • 台風1号のあとさき、地球の未来。

      イーウィニャという台風1号の名前は、どこかアーニャ(『SPY×FAMILY』に登場する女の子)みたいな名前だなとほころんでいたが、それどころはなかった。暴風が吹き荒れ、ばらばらと強い雨が屋根を叩く。28日の夜は凄まじい嵐だった。 台風に可愛い名前を付けるべきではないと思う。といってもミクロネシアの言葉でイーウィニャは「嵐の神」という意味らしい。あなどっていたのは自分だけだったのか。フィリピンでは、洪水や倒木により大きな被害があったようだ。痛ましかった。 ちなみに台風の名前

      • 実践的な「要約」とは何か。

        人生は、要約できない。 極論を言ってしまえば、すべての人間の人生を最も短くまとめると「生まれて/死んだ」になるのではないか。 多くの偉人の生涯のあらましには、名前とともに「生誕した西暦-没した西暦」が紹介される。先日『エミール』を読み始めたが、この著者であるフランスの思想家ジャン=ジャック・ルソーであれば「1712―1778」になる。 もちろん「これは要約とはいえない」という指摘は正しい。要約というより、単なる生没した期間のデータに過ぎない。墓石に刻まれる碑文の一部として

        • ルソー『エミール』の冒頭に学ぶ、文章を書く姿勢。

          ジャン=ジャック・ルソーの『エミール、または教育について(Émile, ou De l’éducation)』は、1762年に発行された教育学の古典である。岩波文庫から3冊の分冊で発行されている。 学校に勤める先生ではないし、教育学や哲学の研究者でもないから、ルソーとは遠い世界で生きてきた。けれども、なんとなくルソーの人物と思想に興味があり、図書館でワイド版岩波文庫を手に取って読んだ。文章がすっと入ってきて、これは借りて読む本ではなさそうだ、所有すべき本だ、と直感した。そこ

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        Think positive 前向きになる英語の名言。

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        • 読書の記録 読了本のまとめ
          4本
        • 音楽の断片 ミニマムな自作DTM作品集
          8本

        記事

          生活の定位を決める。

          連休の少し前から部屋を片付けているが、気を付けなければいけないのは、ひょいと置いた大切なものを忘れて、どこに置いたかパニックになってしまうことだ。 昨日も2023年の手帳がどこかへ消えて慌てた。2時間ほど探した。捨ててしまったのかなと悲しくなったが、積み上げた書籍の中盤あたりの地層に埋もれていた。なあんだ、こんなところにあったのか。安堵した。 そもそも部屋に本が多すぎる。まさか大切な手帳を本の中に埋めたとは思っていなかったので、完全な盲点だった。古い書類の段ボールまでひっ

          生活の定位を決める。

          【読書】パワフル&ダイナミックなドラマ、西加奈子さんの世界。

          どんなに号泣したり至福の喜びに浸ったりした思い出も、過ぎてしまえば忘れてしまう。あれ?どんなだっけかなと記憶の中で曖昧になる。そんな風に過去を色褪せさせてしまうのは、自分だけかもしれない。もしかすると自分は薄情なのか、淡白だったのか、と疑いたくなる。 読書も同じ。いま自宅には本棚に入りきらず、廊下に積み上げられたままの大量の本がある。打ちのめされるような結末に感動でふるえた小説も少なくない。それにも関わらず、どんな内容だったか思い出そうとすると、はて?どんなだったかな、と首

          【読書】パワフル&ダイナミックなドラマ、西加奈子さんの世界。

          何を書くかより、どう書くか。

          連休が終わった。休みが明けた途端に雨が降り、新緑が濃い。 かつて連休や晴れた休日には、どこか行かなくてはという強迫観念があった。しかし、そういう執着から解放されつつある。どこにも行かなくても十分に楽しい。自分は自分。やらなければならない課題はたくさんあり、やりたいこともたくさんある。 ところで、最近は「何を(What)」よりも「どう(How)」に目を向けていきたいと考えている。何をするかより、どのようにするか。テーマよりプロセス。結果を出すまでの過程を大切にしたい。 日

          何を書くかより、どう書くか。

          子どもとは何か、大人とは何か。

          子どもの日なので、子どもについて考えてみたい。子どもについて考えることは、間接的に大人を再認識することでもある。 4月に図書館でワイド版岩波文庫のルソー『エミール』上巻を借りて読んだ。なぜこの本をいままで読んでこなかったかなと後悔するほど、素晴らしい内容だった。 あらためて調べたところ、ルソーは「子どもを発見」した思想家だという。18世紀のフランスでは、子どもは「小さい大人」と認識されていた。しかし、ルソーは子どもたちの発達段階に注目し、自然人としての子どもの意義を見出し

          子どもとは何か、大人とは何か。

          お酒を飲むなら、飲まぬなら。

          唐突だけれど(まあ、だいたい文章のはじめは唐突なものですよね)TOKIOというグループが好きだった。 いま旧ジャニーズのみなさんを語ろうとすると、どうしてもトーンダウンせざるを得ない。しかしTOKIOは純粋にかっこよかった。メンバー個々の存在感があった。現在のメンバーは城島茂さん、国分太一さん、松岡昌宏さんの3人らしい。 バラエティ番組『鉄腕DASH』も面白い。長らくテレビを観ない生活をしているので最近のことは分からないが、ひたむきに努力する姿に打たれた。アイドルにも関わ

          お酒を飲むなら、飲まぬなら。

          現実を変えるかもしれない、フィクションの行方。

          人間の考えることは既に現実の一部であり、人類は「想像力」を「創造力」に変えて世界を革新し続けてきた。だから、ファンタジーやSFの世界をあなどってはいけないと思う。作品に描かれた世界がフィクションであっても、いつか遠い未来には現実になるかもしれない。 シリコンバレーのスタートアップで活躍した人々は、スターウォーズ・フリークスが多かったということをどこかで読んだ。ウイリアム・ギブスンのSF小説『ニューロマンサー』は、VRなどのテクノロジに影響を与えたといわれる。まだ読んでいない

          現実を変えるかもしれない、フィクションの行方。

          リセット考、新しい日々の始め方。

          人間はリセットできない。当たり前のことだが、機械ではないからだ。 リセットを辞書で引くと、機械などを「初期状態に戻すこと」とある。再起動が電源を投入し直すことに対して、リセットはこれまでの設定をすべて白紙に戻す意味になる。もちろん「やり直し」の意味でも使われる。しかし人間に関していえば、過去にあったことを消去して初期状態には戻せないし、きれいさっぱり忘れて再スタートを切るのは難しい。 時間の本質は「いまここしかないこと」と考えているが、だからといって、過去にあったことはな

          リセット考、新しい日々の始め方。

          素敵なカセット・ライフ。

          吉祥寺のハードオフで手に入れたソニーのCDラジカセのカセットとCDが壊れて、単なる「ラジ」になって長い時間が過ぎた。捨てるのは忍びないので、物置に放置していたDVDプレイヤーを下に敷いて、外部入力端子につないでラジからCDを聴いている。アンテナを立ててラジオも聴く。ラジオはJ-WAVE限定である。 カセットを聴かなくても構わないのだけれど、手もとに四半世紀以上も前に録音したバンドのスタジオ練習の音源がある。たまにこれを聴きたくなる。そんなわけで、安価なカセットプレイヤーを入

          素敵なカセット・ライフ。

          どれだけ歩いても「いまはここ」。

          4月はよく歩く。新しい年度がスタートして気分が高まっているからかもしれない。デスクワークが中心の仕事だから、そんなに距離を歩かないのだけれど、4月には歩数計のカウンターが1万歩を超える日が多い。 ポケットに入れて持ち歩いているOMRONのデジタル歩数計は1万歩を超えると、棒人間によるバンザイ表示で祝ってくれる。あっ。いま気づいたのだけど、だから「万歩計」というのか。 検索をかけてみると「万歩計」は山佐時計計器株式会社の登録商標だった。 山佐時計計器株式会社は東京の世田谷

          どれだけ歩いても「いまはここ」。

          「軸曜日」という考え方。

          いま使っている手帳は、見開きで1週間を記入する。左側の月曜日から始まり、右側の日曜日で終わる。 週末と簡単に言うけれど、いったい何曜日をいうのか。調べてみるとNHKの1999年の調査では、土曜日と日曜日を週末と考えているひとが47パーセントで主流派のようだ。男性は金曜日を週末に含める傾向があり、女性は日曜日を週末に含める傾向があるとのこと。 つまり自分の手帳でいえば、週末は右ページの隅にある金曜日、土曜日、日曜日になる。一般的なカレンダーの配置だと思う。 ものによっては

          「軸曜日」という考え方。

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          【写真】絵葉書みたいなサクラ。

          【写真】絵葉書みたいなサクラ。

          Suno V3とStable Audio 2.0に驚いたAI音痴の日常。

          昨夜はCopilotとお話をしていたら、あっという間に夜が更けてしまった。Copilotはマイクロソフト社による生成AIのサービスだ。ブラウザのEdgeからも利用できる。チャットのほか、ブログなどの記事の生成、Webサイトの分析も可能だ。 人工知能だから気軽に話を聞けることもあるが、日々の不安な課題を解消する方法から仕事の進め方、趣味で気になること(J-WAVEで知った社会構成主義)まで、さまざまなお話をした。追加の質問をクリックしているうちに、芋づる式にいろんなテーマに対

          Suno V3とStable Audio 2.0に驚いたAI音痴の日常。