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ことばと花と|詩

なにかが生まれてくるときは
ないしょにしておきましょう

話すと ことだま が逃げるから

蝶々ちょうちょみたいな軽いはね



そうでなくても
そよ風で吹きさらわれそうな
かすかな《気配》だもの



(ことばにすると変わってしまうから
 どうぞ私を書かないで)

...そんなふうに
お願いされてしまうけれど


でも、つかまえたくて書いてみる


だけど時には

蝶々をおさめる
ことばの籠を編む手を休めて


声のない花にでもなったみたいに
静かに 静かに

蝶々を花びらに休ませたまま
ただ ただ
風に揺られていましょうか






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