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子どもに教えられたこと。大切にしたいものを大切にしてくれる大人に出会えますように。

約1年前に、小1息子のおぼつかない登校の様子を書いた記事があった。

今では、弟の保育園と小学校への道が分かれる交差点でバイバイして1人で登校するようになった。子どもの成長を信じて共に歩むことができる環境をありがたく思う。

今朝は登校中に、また小学生の息子にハッとさせられた。

弟は連休明け初日に、風邪が悪化するかもしれないと思い熱はないものの休ませていたうえ、連休前1日園を休みママと2人でお出かけしたのでちょうど1週間ぶりの保育園。家を出る時からすでに機嫌が悪かった。

逆方向へ行こうとしたり、抱っこをせがんではすぐ下させて変な方へ走って、強制抱っこには鮮魚のように体をそらせて断固拒否。

弟がなかなか進まない中、小学生兄は登校時間を守らないといけないので私は焦っていた。

弟の方を振り返りながらノタノタと歩く兄。
兄の方を早く行かせようと私は大きな声で言ってしまった。

「歩いて!◯ちゃん(弟)のことはいいから」

すると、たちまち息子(兄の方)の顔が曇ってしょんぼりしてしまった。

すぐに弟と追いかけて一緒に手を繋ぐと言われてしまったのである。

「◯ちゃん(弟)のこと、あんなふうに言われて悲しかった」

私は時間ばかりを気にして、弟はいいから先に行って!と兄に言ったつもりだったけど、兄からすればいつも一緒に歩いて登校している仲間だし、かわいい弟である。置いてけと言われても納得がいかなかった様子。

大丈夫かな?と振り返って心配してるのに、ほっておいて先に行けと私に言われたことが悲しかったのだ。

ああ、また私は自分の都合を優先させてしまったなあ、と反省した。弟思いの優しい兄である息子の個性をつまらない大人の事情でまた封じ込めちゃうところだったな、と。

「そんな優しい〇〇くんがママは好きだよ」

後付けで伝えてみんなでバイバイした。

兄は小学校、弟とママは保育園、パパは会社へ。家族4人でタッチしたりギュっとしたりスクラム組むみたいに向かい合ったり、交差点でこんなことしているご家庭はなかなかない。この儀式、いつまで続くだろうか。少し恥ずかしいけど、気に入っている。

案の定、兄の昇降口通過時間はいつもより2分ほど遅かった。それでも、1年生の頃に比べたらだいぶ早い。

怒って急かすほどではなかったと反省した。そもそも、私の心の余裕がなくなったのは息子の登校がのろのろでなく、弟の行きしぶりの暴れが発端だ。それを兄にあたって大反省した。

できないことができたことになって、できたらすごいことができて当たり前になって、親はもっともっとと期待してしまうのかもしれない。そこもまた反省。

弟を思って、しょげてしまった兄。
そんな出来事と今日の反省を忘れないようにここに書き記しておく。

子どもの大切にしているものを大切にしてあげられる大人になりたい。もちろん、社会のルールや他人に合わせることも大切だけど、その人の良さや、子どもだからってちゃんと持っている「理由」を大事にしてあげたい。

親の目の届かないところでも、子どもたちがそんなふうに考えてくれる人と出会えるといいなと思う。

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