Hirotomo.Ohba/生産性向上・利益率向上への道

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Hirotomo.Ohba/生産性向上・利益率向上への道

ライフワークを充実させるために、日々気づいたこと、感じたこと、考えたことなど、暗黙知を形式知としてスキル・ノウハウをコンテンツ化のかたちでストックしています。 主に、製造業向け業務改善による生産性向上、利益率向上にまつわるテーマで投稿しています。ご覧頂ければ幸いです。

最近の記事

経営は哲学なり

組織を構成する最小単位は、人でです。 しかし、個人と組織は、目的や行動原理が大きく異なります。 そのため、人が組織に加わる動機は、さまざまであり、複数の人が参加する組織を一体化して経営していくことは、なかなか難しいのが現状です。  これまで、企業の経営は、さまざまな側面から論じられ研究されてきたが、もっとも基本になるのは経営者の思想、哲学です。 現在のように『明日は、何がおこるかわからない』という不確実で流動性の高い時代において、企業の未来、おける『あるべき姿』を描き

    • 『本当の自分』とは何か!

      自己受容とは、自分をあるがままに受け入れることです。 自分に対して『良い悪い』の評価を下すのではなく、そのままの自分を、かけがえのない価値ある存在として受け入れることです。 自己受容をしていくことによって、揺るぎない『自尊心』が生まれます。 この『自尊心』は、真に自分らしい人生を実現する上での土台になるものです。 また、私たちは、自分を受け入れることができる度合いに比例して、他人のことを受け入れることができるようになります。 つまり、自分を大切にできるようになって、

      • 生産性が上がる:トヨタの自工程完結のメリット(9)

        工場では常に生産性向上の具体的な 目標があり、そこにこの考え方が 大きく寄与しました。 「プロセス/手順」を洗い出すことで、 実は必要のないプロセスに時間を かけていたことがわかり、工程数 そのものを減らしたケースも ありました。 この新しい考え方になってからは、 仕事をトータルに見ていくことで、 全体で生産性向上を図ろうという 空気に変わりました。 かつては課ごとに目標が与えられ、 生産能率を評価されて給料が 決められていたものが、今は全社 平均で判断されるようになっ

        • 失敗が減り、妥協がなくなる:トヨタの自工程完結のメリット(8)

          新しい考え方による仕事の進め方 で、最も大きなわかりやすい効果 は、失敗が減る。ミスが減る。 作り直しや、やり直しが減ることです。 「自工程完結」の考え方によって、 コミュニケーション・ミスが大きく 減るからです。 そして、正しい情報や「判断基準」の もとで意思決定ができ、仕事を 進められるからです。 さらに、私が強い関心を持ったのは、 失敗が減ったことで、仕事に 向かう姿勢が大きく前向きになります。 みんな、悪いものを作ったり、評価 されないものを出そうとは思って

          理不尽なところが見える:トヨタの自工程完結のメリット(7)

          「自工程完結」の考え方で仕事を 進めることは、つまるところ、 自分の仕事のやり方や、組織の仕事の やり方をゼロベースで見直すことです。 お客さまのためという前提で 「目的・ゴール」を設定し直し、 「最終的なアウトプットイメージ」を しっかりと持ち、「プロセス/手順」 を洗い出し、正しい意思決定をする ために「判断基準」や「必要なもの」 を定めていく。 この一連のポイントを通してやると、 気づくことがたくさんあります。 一つは、今までの仕事には理不尽な ことがたくさんあっ

          理不尽なところが見える:トヨタの自工程完結のメリット(7)

          会議が減る:トヨタの自工程完結のメリット(6)

          オフィスでは特にそうだと思いますが、 最も生産性を下げているのは、 もしかしたら会議かもしれません。 会議という名前を付ければ、仕事を やっているような気になりますが、 本当にこれは必要なのかと思える 会議が、たくさんあります。 実際に聞いてみると、 「調整のために必要だ」と言う。 こうした会議は、それこそ 「自工程完結」の考え方を用いる ことで一気になくなります。 なぜなら、部門内でも部門間でも 情報共有が進むからです。 「プロセス/手順」が部門間で共有 されてい

          会議が減る:トヨタの自工程完結のメリット(6)

          部門内の情報共有が進む:トヨタの自工程完結のメリット(5)

          部門間の情報共有に問題があると 思っていましたが、とりわけオフィス では、部門内の情報共有にも大きな 問題があります。 仕事を属人的にしてしまっている ケースが多々あります。 この人がやればうまくいく、という 仕事がたくさんある。 しかし、新しい人が来ると手間暇 ばかりかかって、どうにもならない。 結局、先輩の背中を見て仕事を覚えろ、 といったことになります。 昔は時間がありましたから、それでも よかったのかもしれませんが、 今そんな悠長なことを言っていたら、 あっ

          部門内の情報共有が進む:トヨタの自工程完結のメリット(5)

          得意より好き

          日々の生活で好きを大事にすることを忘れてきているような気がします。 特に学校で教育を受ける頃から、好きよりも得意が大事にされてしまいます。 学校では、好きの評価よりも他の人よりできるかどうかを比較に基づいて、得意という感覚が主役になって、人生を支配してくような感じです。 得意は相対的に創り出される感覚で、誰かと比較することで生まれるものです。 したがって、得意では他人に依存し、気分の安定を保つことが難しくなります。 どんな場合でももっと優れた、得意な人がいるからでし

          楽観主義の薦め

          「eternal optimism」(永遠の楽観主義) 失敗が多くなれば、普通、悲観的になりやすいが、何度失敗してもきっとうまくいくと楽観的に考えるプロセスが大事であると言われています。 心理学者セガストロームが「幸せを呼ぶ法則」という著書の中で幸せな人生をおくるには、物事を楽観的にとらえるが、幸福を感じ、身体的に健康をもたらすことを科学的に証明しています。 また、哲学者アランは、「悲観主義は、気分だが、楽観主義は、意思である」と説いています。 意思を働かせ、起こった

          各部署の固有の強みを最大限に 活かせる:トヨタ自工程完結のメリット(4)

          それぞれの部署には、そこだけが持って いる「固有技術」とも言える独特の強み のようなものがあります。 ところが、その部署固有の強みが本当に、 適正に活かされているか。 問題は、「プロセス/手順」にあるのだ と思います。 固有の強みが活かせるようなプロセスに なっていない。 新しい仕事の考え方を使うと、これが 変わります。 しっかりと仕事の「プロセス/手順」 を洗い出していけば、 固有の強みを 適正に活かせていないことに気づく からです。 気づいたら、「プロセス/手

          各部署の固有の強みを最大限に 活かせる:トヨタ自工程完結のメリット(4)

          上下左右のコミュニケーションが 深まる:トヨタの自工程完結のメリット(3)

          生産性が上がらない。 モチベーションが上がらない。 その要因の一つに間違いなくある のが、コミュニケーション不足だと 感じています。 上司と部下の関係もそうですし、 部門間もそうです。 しかし、新しい考え方で仕事を進めて いくことで、コミュニケーションを 深めることができます。 上司は部下に仕事をお願いする ときに、「目的/ゴール」を語る ようになる。 「最終的なアウトプットイメージ」を しっかり伝えるようになる。 「プロセス/手順」や「判断基準」 「必要なもの

          上下左右のコミュニケーションが 深まる:トヨタの自工程完結のメリット(3)

          上司が進捗確認できるタイミングを 作れる:トヨタの自工程完結のメリット(2)

          部下にお願いしていた仕事が思って いたように上がってこない。 これは上司にとって、最も大きな ストレスの一つです。 しかし、「自工程完結」の考え方で 仕事を進めていくと、これを大きく 減らすことができます。 「言わなかった」「聞かなかった」と いう行き違いも防ぐことができます。 上司はイメージどおりのものが 上がってくるし、部下は上司が求めて いる仕事をすることができます。 そしてもう一つ、上司が部下の仕事を 進捗確認するときに、一連のポイント が使えるのです。

          上司が進捗確認できるタイミングを 作れる:トヨタの自工程完結のメリット(2)

          部分最適がなくなる:トヨタの自工程完結のメリット(1)

          組織というのは、どうしても内向き、 内向きになっていってしまうもの です。 いつしか、自分たちの部門の利益の ためのアクションが増えていくよう になります。 しかし、それは仕事の本質では ありません。 まずは「目的・ゴール」をしっかり 理解することで、自分たちは何の ために仕事をするのか、この部門は 何のためにあるのか、ということが 理解できるようになります。 部門のために仕事があるわけでは ない、ということに気づけると いうことです。 結果として、部分最適のような

          部分最適がなくなる:トヨタの自工程完結のメリット(1)

          最適な生産の仕組みづくりのポイント

          ITや情報産業、エンタテイメントなどで世界に強い影響力を持つアメリカ。 12億人という巨大市場、「世界の工場」と急成長を遂げた技術力を持つ中国。 インダストリー4.0の発祥の地であり、自動車や産業機械の世界的企業とそれを支える中小企業が多数存在し、世界の産業領域のドイツ。 自国の強みが明らかな各国に対し、日本の強みとは何でしょうか。 現場力だという人もいるが、一人あたりの生産性で下位に沈む状態では説得力に欠けます。 自動車や家電製品、半導体など、かつて日本の製造業は

          最適な生産の仕組みづくりのポイント

          品質向上とコスト削減を両立させるための改善プロセス(その2)

          ・専用システムの導入も検討しよう 品質向上とコスト削減を両立させるためには、専用システムの導入を検討するのも手です。 現代はインターネットやテクノロジーが進化し、多くの業務をITに頼ることができるようになりました。 コンピューターが行った方が好ましい仕事はコンピューターに任せ、人間は人間にしかできないことに集中すれば生産性の向上が見込めます。 また、人間の目視より機械によるチェックの方が精度が高いのであれば、業務スピードと商品品質の向上の両立も期待できるでしょう。

          品質向上とコスト削減を両立させるための改善プロセス(その2)

          品質向上とコスト削減を両立させるための改善プロセス(その1)

          ・業務を見直し、「価値のあるもの」にリソースを集中させる まず一つ目のプロセスとしては、「業務を見直し、効果の高い部分にリソースを集約する」ことです。 会社の事業というのは多くのタスクから成り立っているものであり、その中には重要なものからそうでないもの、 緊急度が高いものからそうでないものまで多種多様に存在します。 また、尺度の一つとして「投資対効果」というものも挙げられます。 投資対効果とは、「投資したリソースに対して得られた効果」という意味であり、投資対効果の高

          品質向上とコスト削減を両立させるための改善プロセス(その1)