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人妻女子大生社長、ムサビ通信2年生に進級するの巻。

はじめに

こんにちは、人妻女子大生社長(アラサー)です。普段はデザインをしたり、デザインを教えたりしてお金を稼いでいます。2017年10月に入学した武蔵野美術大学の通信教育課程の1年度が年度末を迎え、4月から2年生になりますので、ここまでの振り返りなどを書きたいと思います。

制度など

・2017年10月から2019年3月までが1年生(1年半在籍している)。
・いわゆる「留年」は無い。1年生→2年生は自動進級。2年→3年について、必須単位が60単位必須科目の指定などがある。
・勝手に進級するので、2年生への進級は別に偉くない。
・1年間の学費は、スクーリング別で同世代のサラリーマンの月給くらい。

なぜ美術大学で学び直そうと思ったか

2016年にアドビさんのお仕事で、デザイナーがデザイナーにインタビューするというお仕事をしました(記事の一覧)。その中の「美大の先生に聞いてみよう!イマドキのデザイン教育〜早川克美氏にきく〜」という記事で動機づけをされ「動きのデザイン」の達人・奥田透也さんが決定打になった感じです。今読んでも良い記事だと思うので、ぜひご覧ください。この連載は、デザイナーとして自分に足りないものはなんだろう、という自問自答的な側面を含んでいたのですが、私に足りないのはコレだ!  という明確な気付きを得てしまったため、この連載はおしまいにしていただきました。

私は美大や専門学校などを出ているわけではないのですが、美術教育の盛んな学校を卒業していまして、在学中に武蔵野美術大学と縁のある先生方に教わったということもあり、ムサビを選びました。通信制と言えど試験やスクーリングがあるので、物理的な距離が近いのも魅力です。

1年半で得た単位・得られなかった単位

得られた単位......28単位
得られなかった単位......12単位
(4科目...4単位✕2教科、2単位✕2教科)
いわゆる「落とす」という仕組みではなく、私が望めば継続履修という形になるので、未取得の4科目については引き続き履修予定です。いずれもまったくノータッチではなく、最終課題についてリジェクトされたり、試験日に都合がつかなかったりといった事情によるものなので、完全にサボっていたわけではないものの、あと一歩二歩がんばれたら良かったかなとは思います。

できたこと

(1)レポートをめちゃくちゃ書きまして、レポートを要する科目はすべて単位をもらえました。第一次大学生時代の3倍は明瞭なレポートを書いていると思います。もう一歩進んで、在学中に参考文献:自著 を達成したいです。
(2)指定されたスクーリングにはすべて行くことができました。途中複数回に渡る通院や身内の不幸などもあり、心が折れそうになりましたが、なんとかやりくりできたのは(運が)よかったです。

スクーリング(に行くの)が大変

スクーリングが金・土・日の開催だったり課題の量を考えると、有給が取りづらいようなサラリーマンや、家庭と仕事を両立している方だとかなり厳しいと思います。一つの科目につき、スクーリングは何度か開講されますが、取りたい科目のスクーリングが同時に開講されることも多く、実際は年に1回のチャンス、なんてことも珍しくありませんでした。仕事はもちろんですが普通の主婦の方でも、たとえば法事などが入ったら”積み”な可能性が大です。スクーリングで2年生を何年もやっているという方に何度かお会いしましたが、決して怠惰からくるものではないことは想像に難くありませんでした。

要求されるレベルが高い・相談相手がいない

筆者はデザイナーをしており、科目もデザイン系を中心に履修しています。ところが、要求されるレベルが思った以上に高く評価基準も独特で戸惑いました。得意分野だと思っていただけに逆にどツボにハマって難儀しています。直接指導の機会が乏しいのも難儀さに拍車を掛けています。学生として自分のデザインのダメさを痛感しつつも、会社としては順調なので、デザイナーの売り上げと腕は比例しないんだなー、じゃあ、いいデザインってなんだ? そもそもデザインってなんだ? というのを改めて自問自答する日々です。会社の方は無事、消費税納税の対象になりましたので、それはそれ、これはこれで卑下せず頑張ってやっていきたいです。

お金の絡まない勉強は癒やし

筆者は仕事の一環で勉強することや調べ物をすることが多いのですが、これは正直苦痛です。苦痛なのになぜやれているかというと、お金を頂けるからというのと、なるべくなら恥をかきたくないからです。一方仕事が絡まない「勉強」をしてみると、なんと癒やし効果があるではないですか。これは発見でした。責任がないという点や成績という数字でフィードバックされるのも良いのかもしれません。

ブーメランが刺さる日々

筆者は先生をしておりまして、常時20〜40人くらいの方にウェブデザインやDTPの技術を教えています。授業中にいろいろと述べた苦言が全部ブーメランになって返ってくるのは辛いです。みんながんばれ、私もがんばる。

優先順位を見誤らない

いろいろなことをやっていると、優先順位の付け方に悩みます。単位よりも優先すべきことがあり、特に2019年年明け以降学習がおろそかになってしまいましたが、これはこれで良い選択だったと思うようにしています(まえむき!)。というわけで、課題をリジェクトされ、レポートを書きながら書いたデザインの書籍がもうすぐ発売になりますので、どこかで見かけたら「コイツ単位取れてないのに偉そうに」というお気持ちでお手にとって頂けると嬉しいです。

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