千田かやの

キャリア形成は若い人だけのもの?メンタル疾患を抱えつつ、休職したりパワハラにあったりリ…

千田かやの

キャリア形成は若い人だけのもの?メンタル疾患を抱えつつ、休職したりパワハラにあったりリストラされかかったり、それでも外資系メーカーで15年以上働き続けているアラフィフ管理職が日々キャリアについて考えます。

最近の記事

こんなキャリアの考え方 ~外国人上司に学ぶ新しい選択肢

今の部署で働いて5年目。1-2年で異動することの多い私としてはかなり長くなりました。昨年は相当背伸びした業務をやり切った感もあり、そろそろ次のキャリアについて考えたい。 …と、いうことを目標設定面談で上司に相談してみました。彼はシンガポール在住のシンガポール人です。 「今は欠員も多いですから(定員9人のうち5人しかいません)部署のことをちゃんとやりますが、今年の後半以降で考えてみてもいいかなって…」と恐る恐る申し出る私に、「おおそうかそうか、部署がどうなるかなんて構わない

    • 「うれしいお知らせ」いただきました!久しぶりに復活したnoteを多くの方に読んでいただけてありがたい限りです。 https://note.com/chida_kayano/n/nb4201b8a8615

      • 妹のようにかわいい部下たち

        かねてから「部下を持つプレッシャーには到底耐えられない」と思っていた私に部下ができたのは、復職から2年経った時でした。 まだ双極性障害と診断されていなかったものの、抑うつ状態で1年以上休職していた私に部下をつける?とんでもない話です。この部署に異動する時の面接で「休職明けなのであまり荷の重いことはしないよう主治医に言われている」と予防線を張っておいたのに。 「体調も万全ではないですし…」こんな時の言い方はとってもむずかしい。あまりに病気アピールをしてしまうとクビになりそう

        • メンタルが崩れそうになったときに出会った『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

          長い休職のそもそものきっかけは管理職への昇格でした。折悪しく課長が退職し、その分の仕事が「もう管理職なのだから」と部長からどんどん回ってきました。未経験で取り掛かり方が不明な仕事も山積み。人手が足りない分は外部ベンダーを使うよう言われましたが、その指示の仕方もわからず雪だるま式に仕事が増えていきました。 夜もよく眠れなくなり、日中仕事をしていても頭がチカチカして、思わず「私ちょっとおかしくなってしまいそうな気がします」と部長に漏らしたこともあります。これは限界だと、会社が契

        こんなキャリアの考え方 ~外国人上司に学ぶ新しい選択肢

        • 「うれしいお知らせ」いただきました!久しぶりに復活したnoteを多くの方に読んでいただけてありがたい限りです。 https://note.com/chida_kayano/n/nb4201b8a8615

        • 妹のようにかわいい部下たち

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          サバイブするための社内公募 ~パワハラもリストラも乗り越えて

          社内公募、最近増えていますよね。私も社内公募で2回異動したことがあります。でもそれは向上心に満ち溢れたものではなく、「なんとかして異動先を見つけないとヤバい」という差し迫ったものでした。見方を変えれば、ヤバい状況から脱出するときに活用できるのが社内公募です。 パワハラからの脱出 1回目はパワハラ休職→復職後、パワハラ上司からなんとしても逃れるための手段でした。 復職後、パワハラ的言動を慎む努力はしているけれど本質的に何が悪いのかまるで分っておらずNG行動が多い上司に困り

          サバイブするための社内公募 ~パワハラもリストラも乗り越えて

          先生、診断名をつけてください ~私が双極性障害になったとき

          主治医が許可してくれたからと言って、復職後2か月で海外に観光旅行へ行くのはちょっと元気がよすぎではないか。一般的なうつ状態の復職者としては活動的すぎる。 帰国後の私は与えられた課題に粛々と向かい合った。営業部門を縮小しても当局の規制要件に合う活動をするために業務手順や社内ルールを見直し、新しいフローを作成して当局に交渉していた。 私は「誰にもノウハウがないが誰かがやらなければならない」新しい業務をするのが割と得意だった。頭に色々なアイデアが浮かぶ。協力を仰ぐべき色々な部署

          先生、診断名をつけてください ~私が双極性障害になったとき

          ウィーン国立歌劇場の壁を眺めて考えたこと 〜挫折の多さは悪いこと?

          パワハラによる休職から復活して3年、私は再び休職しました。その間に2度異動し、昇格して部下ができ、DV夫と暮らす家を出て別居期間を経て調停をして離婚が成立しました。物事は前に進んでいるはずなのに、なぜか停滞すしたのです。主治医には昇格と離婚の心労が重なったと言われました。パワハラ上司から逃げれば、DV夫から逃げれば、普通はハッピーエンドではないでしょうか? どうも物事はそんなに簡単には進まないようでした。 3カ月程休んで職場復帰をしましたが、重い仕事は増える一方で同僚も意地

          ウィーン国立歌劇場の壁を眺めて考えたこと 〜挫折の多さは悪いこと?

          誰が署名活動をしてくれるのか 〜休職中に悟ったこと

          パワハラで休職していた10年前、職場にはセクハラなら配置転換ができるがパワハラによる休職の場合は「原則」元の部署に戻る、というルールがありました。 病み上がりの体で再びパワハラ上司と働けというのもなかなか酷な話です。職場復帰に向けたリワーク仲間に状況を話すとみな一様に同情の目を向けてくれました。彼らの職場にはだいたい閑職的なポジションがあって、休職明けの人はそこに引き取ってもらえるとのことでした。うらやましい。 でも、うらやましがっていても事態は変わりません。私は覚悟を決

          誰が署名活動をしてくれるのか 〜休職中に悟ったこと

          運命のパンには出会えなかった 〜私が復職した理由

          パワハラにあって休職していた時、図書館でライフスタイル系雑誌を読みあさっていた。『暮らしの手帖』とか『天然生活』とかリニューアル前の『クウネル』とか。巷には「心が疲れて休んだ時に運命のパンに巡り合えてパン屋さんで修行」、「故郷に帰ったときにお花に癒されて花屋さんに」、「満員の通勤電車に疑問を感じiターン。収入は減ったけれど心の豊かさアップ」といったストーリーがあふれていた。私も何かに出会わないかなと期待していた。 主治医からは「好きなことをしたり好きなものを食べたりしてよく

          運命のパンには出会えなかった 〜私が復職した理由

          人生の主役を変わってくれる人はいない 〜新卒危機一髪

          新社会人になって2週間、別れ話のこじれた彼氏が職場にやってきました。まだセキュリティがゆるゆるだった時代です。廊下で先輩から指導を仰いでいる私の視界に様子のおかしい彼氏の姿が映りました。目を疑うとはこのことです。 先輩が丁重に職場から出て行ってもらうよう促すと、彼はエレベーターホールに佇み、隣の部署からも「おかしな人がいる」と電話が入りました。私は彼に、今は勤務中で話せないから階下で待っていてほしいとお願いしました。エレベーターホールで私は土下座され、勘弁してくれと思いまし

          人生の主役を変わってくれる人はいない 〜新卒危機一髪

          【励まされた本】山口周『仕事選びのアートとサイエンス』後編

          双極性障害の人が働く時に必ずと言っていいほど話題になるのが「双極に向いている/向いていない仕事ってなに?」ではないでしょうか。 先生からなるべく変化の少ない仕事をするように言われた、クリエイティブな仕事には就けないのか、責任のある仕事は避けた方がいいのか、刺激を避けるために人と接しない方がいいのか、起業をしている双極の人が多いから起業した方がいいのか、フリーランスがいいのか… 個人的には躁を誘発するような夜勤シフト職は負担が大きいだろうなと考えますが、それ以外は「どの職種

          【励まされた本】山口周『仕事選びのアートとサイエンス』後編

          【励まされた本】山口周『仕事選びのアートとサイエンス』前編

          双極性障害の診断後、初めて海外出張に行った時に持参しました。英語が上達しないのにワークショップのファシリテーションをすることになり、不安で不安で押し潰されそうで、以前読んで心の支えになった本を選びました。双極性障害になってもなんとか働き続けられている理由の一つは意外と読書なのでは?と思っています。 著者はコンサルタントの山口周さん。私はこの方の本を読むと、気の合う友人と話しているように「そうそう、わかるわかる!」と打ち解けた心境になります(一方的な思い)。 基本的にキャリ

          【励まされた本】山口周『仕事選びのアートとサイエンス』前編

          自己紹介

          はじめまして、読んでいただきありがとうございます。アラフィフ会社員の千田かやのと申します。現在は比較的穏やかな日々を過ごしておりますが、これまでいろいろなサバイブをしてきて、メンタルヘルス的なものとのおつきあいも長くあります。 一時期noteを書いていましたがしばらくお休みしていました。今回久しぶりに復活しようと思うのですが、過去記事を読み返すと今とは考えが違っている部分もあるので校正して改めて投稿します。 どんな風に働いているのか10年前に職場のパワハラがきっかけで抑う

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