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書いたとたんに忘れていくエッセイ

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記事一覧

「鈍考」

「鈍考」

ブックディレクターの幅允孝氏が主催する私設図書室。
予約制で、定員6名の90分。
最寄り駅は京都の叡山鉄道の無人駅だと聞いていたので、どんな田舎なのかと思っていた。
叡山鉄道は1両編成の鈍行ではあるが、車窓から見える風景は郊外の住宅街だった。江ノ電に近いイメージなのかもしれない。
駅からは徒歩10分ほど。山が近いし田畑もあるのだが、高級住宅地(高級別荘地?)のようで、豪邸が立ち並んでいた。
鉄道が

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BRUTUSに毎号出ている人。

BRUTUSに毎号出ている人。

日本人で、雑誌「BRUTUS」を知らない人はほとんどいないだろう。
そのBRUTUSに毎号出ている人がいる。
連載を何十年も続けている、という人もいるかもしれないけれど、そういう人じゃなくて。
巻末に、毎号出ている。

ネットにも多少出ていて、この記事はおもしろかった。
https://nepenthes.co.jp/lifestyle/36/

それはともかく、BRUTUSはいつも読んでいる。デ

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勝手に考える企画

勝手に考える企画

企画って、理想と現実のギャップを埋めるという作業なのかもしれない。そうすると、やっぱり、理想のイメージを具体的にもっている必要があるんだろう。

たとえば、いい生活がしたい、というのは多くの人が望んでいることだと思う。
いい生活ってなんだろう。たとえば家族。妻がいて、子どもがいて、海に近い町で生活したい。自分でハンドリングできる仕事があって、ストレスも少ない。少なくとも質の悪いストレスに常にさらさ

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ドキュメント「シン・仮面ライダー」~ヒーローアクション 挑戦の舞台裏~』

ドキュメント「シン・仮面ライダー」~ヒーローアクション 挑戦の舞台裏~』

いいなと思ったところと、イマイチなところがあった。
この番組は「シン・仮面ライダー」のアクションシーンの撮影の話だけなので、ドラマシーンのことは全然やらなかった。それはそれでいい。

庵野秀明がアクションシーンで「殺陣じゃなくて、本気で殺すんだ、っていうところを見せてほしい」「段取り通りに動いたってしょうがない。全部アドリブでいいくらいだ」みたいなことをずっと言っていて、クリエイティブってそういう

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いきのこる

いきのこる

人生にはしんどい時期がある。
そういう時、偉人の言葉とか、はげまし系のブログを読んで、勇気づけられることがある。
いいことだ。
しかし、そこで終わってはいけない。
「今のままのあなたでいい」というたぐいのことが書いてあっても、そうじゃないのだ。
「今のままのあなた」でよかったら、うまくいっているはずなのだ。
でもうまくいっていない。
じゃあ、このままではいけないのだ。

今の状態はあなたの人格を否

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時代の空気をマインドフルネス

ぼんやり生きていてもなんとかなる時代ではない。
そりゃ、餓死するということはないかもしれないけれど、どんどん端におしやられるのは覚悟しなきゃならない。ん?そんな覚悟するくらいなら、ぼんやり生きないか。

ぼんやり生きない。ということは、きりっとすることか。と、あたりを睨んでみても、なにもかわらない。そりゃただの危ない人だ。
ぼくらは、時代の空気を読む必要がある。

世の中でなにが起きていて、それを

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説得しにくるやつら

説得しにくるやつら

坂道を登りながら、こう考えた。
お菓子食いてー。
しかし、ぼくはダイエット中である。
お菓子はだめだ。
そうとわかっていながらも、足はもよりのスーパーにはいっていく。ポテトチップス、ポリッピー、チョコレートもある。
どれを食べれば太らないだろうか……。
愚問である。
太るのだ。どれを食べたって太る。
でも食べたい。なぜって……、食べたいんだもん!
こんな経験はないだろうか。
だめだとわかっていても

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かくこと

かくこと

かくという行為は、紙にかくこともあるしパソコンでかくこともある。書く、描く。と両方ある。いずれも、誰かが自分の中にあるイメージをアウトプットする行為だ。それをみるのは、他者であったり、自分自身であったりする。

自分の中にあるものをアウトプットする。
イメージを表現する。これは、ただかけばいいというものではない。
もちろん、最初はただかくしかない。子どもの絵がなんだかよくわからないのと同じだ。繰り

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問いとは光である。

問いとは光である。

問いとは光である。
すべての問いは、疑問・観察からはじまる。
問いに似たものとして、疑いがある。疑いは否定的なニュアンスがある。問いはまっすぐだ。バイアスがかかっていない。
問いの反対は沈黙、無関心。興味がなければ問いも生まれない。
問いは対象への興味からはじまる。対象に光を当てる行為だ。
問いとは、対象の形を明確にするために使われる。
だから対象について調べて、疑問点を解決する。他者に問うことも

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仮面をつけて生きる

仮面は他の存在になる道具だ。
宗教的な儀式において、仮面をつけた人間は神や神に近い存在になる。それが「三丁目の山田さん」だったとしても、その空間、時間においては、本人は神的な存在だし、それをみている町内会の人たちも「山田さん」ではなく神である、神に遣わされた存在であるという認識になる。

人間は、自分がそうであると信じている存在になる。
会社でも、一般社員が係長になり、課長になり、部長になり、と昇

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問い続ける

問い続ける

問うことによって、問いが磨かれていく。
誰かに問えば答えが戻ってくるが、自分に対する問いはかならずしも回答が得られるとは限らない。答えを得るために問うというよりは、自分を深化させるために問うのだ。

他人に質問するときは、相手を見極めなければならない。真面目に答えてくれる人を選ぶこと。答えを持っている人を選ぶこと。ラーメン屋さんに「あなたにとって自転車とは?」などと問うても、「出前に使います」とか

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今日のマインドフルネス015

問いの立て方が大切だ。
物事に向き合う時に、事前に、なにを得たいのか、なにを得られるのか、調べておく。そして、そこから問いを立てる。講演会、読書、なんでもそうだ。
マインドフルネスも、自分の状態や今この瞬間への問いだ。
自分はどういう状態なのか、望ましい状態とどの程度乖離しているか。

問い続けることによって、問いのクオリティがあがっていく。
物事はなんでも、繰り返すことによって洗練されていく。た

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今日のマインドフルネス014

今日のマインドフルネス014

マインドワンダリングという言葉がある。
マインドフルネスの反対語で、思考が勝手にさまようことを言う。
気がつくと、昔のことを思い出してムカついていたり、お先真っ暗な未来を想像して絶望していたりする。それがマインドワンダリング。そういう状態に、早く気づいて、取り込まれないようにするのが大切だ。

しかし、意識的にマインドワンダリングするのはいいらしい。
想像するに、意識的なマインドワンダリングは新し

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今日のマインドフルネス013

味わい尽くす。
マインドフルネスのキーワード。

今この瞬間に意識を向ける。
歩いているときは、筋肉の調子や、空気、地面の凹凸などに意識をむける。
ごはんを食べているときは、食べ物の匂いや食感、味わい、のどごし。
映画を観ているときもそう。登場人物がどんな気持ちなのか、彼の目にはなにが見えているのか、なにを考えているのか。あの痛みはどんな痛みなのか。
読書も同じだ。作者はどんな気持ちでこの本を書い

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