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経験者の曖昧

何につけても、
初心者の頃は、基本に忠実に、
マニュアルを確認しながら行う。

パン作りも、例外ではない。
それでも上手く出来なくて、
カチカチのパンが出来上がった頃が
私にもあった。

そこで諦めないで続けたものだけが、
経験として自分を支えてくれる。

初めは、
材料を絶対にレシピ通りに揃える。
もちろん計量も誤差なく行う。
工程も確認しながら、忠実に。

でも、上手く出来ない事が多々あった。
不思議だ。

パン作りを始めて、10年以上経った今は、

レシピは参考にはするけど、
材料も工程も経験に基づき、勝手に
アレンジする。

きっと、ピアノが弾ける人と同じ感覚。

好きな曲をそこまで練習しなくても
サラッと弾けるのって、
すごーく気持ちよさそうだけど、
そんな感じに近いと勝手に思っている。


生食パン

昨日焼いた生食パン。

最後までホームベーカリーにお任せのところ
型に入れて自分で焼く。
焼き時間とか、焼成温度は、
いつも自分の好みで決める。

このレシピを選んだのは、
ちょっと曖昧な材料だったから。


生クリーム(植物性)又は牛乳でもOK
卵と合わせて170g

この、作る人の都合に合わせた曖昧な
ところが、気に入った!

例によって、
使いかけ生クリームを消費したかったので、
助かった。足りない分は牛乳を足せば良い。

初心者の頃なら、
このようなレシピは選ばなかっただろう。

それにしても、リッチな生地で美味しかった。

こんな高カロリーのパンは普段用でなく
たいていは、差し入れることが多い。

普通の食パンだとあまり反応がなくても、
リッチで甘い食パンにすると、
すごく反応が良いから、分かりやすい。

多くの人は、
"甘さ"を"美味しさ"と感じるのだな。
とつくづく思う。

経験すればするほど、
勘とか、感覚とか、
人にうまく伝えられない、
曖昧な要素が増えていく。

そして、時々
アレンジが過ぎて、今でも大失敗もする。

それがまた経験になる。

ホテル食パン 覚書

1.5斤 210度で15分
   180度で15分

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