子どもは無限 大人は有限 それは〇〇
「子どもの体力は無限」というのは子育てをしているとよく耳にする。
そんなバカな、質量保存の法則というものを知らないのか。
そんなに無限なら「子ども体力発電所」でクリーンエネルギーを作れば世界は救われるだろ。
と思ったそこのあなた。
すこし甘い。
もちろん無限ではないが、大人なら休憩をはさむであろうタイミングを無視して稼働し続ける。
大人から見れば、もう無限なのだ。
「休憩しよう」という言葉は大人の為にある。
子どもでも、限界が来れば(一日程度ではこない)自然と休む。
帰る時間になり、遊びモードが解除された途端眠りにつく。
なんとシステマチックなのか。
でも普通に考えれば、大人の方が体のが大きいのだから体力は多いはずだ。
なのに、子どもと遊んでいると大人すぐに疲れる。
なぜだ。
燃費が悪いのか?
体が大きい分エネルギーの消費が激しい?
それもあるだろう。
でも体力的というよりは、精神的に疲れてくる。
子どもと遊んでいて、息切れしてしまう大人は少し運動したほうがいいだろう。
でも精神的に疲れるのはどうも避けられない。
なぜなら、大人は常にリスク管理をしているからだ。
子どもが怪我やトラブルに発展しそうなポイントを見極め、予防に努める。
地面から盛り上がった木の根、濡れている遊具、水たまり、絶対に降りられない段差、レベルの高いすべり台、落ちているゴミなどなど。
リスク管理は多岐にわたる。
そして周囲の子どもへの配慮も必要だ。
階段や、すべり台を逆走してくる小学生にはとくに要注意だ。
舌打ちしたい気持ちをグッと堪えないといけない。
しかし、一番はリスク度が高いのは、行動が予測できない我が子の動き。
それらを常に集中して考え、行動しながら一緒に遊ぶ。
そら疲れるよ。
子どもは好奇心の赴くまま、遊ぶだけでいい。
羨ましい。
そして親のリスク管理はやすやすと突破され、少しのデコボコで転倒する。
トホホだよ。
でもそうやって成長するのだ。
親は無意識にリスク管理をしてしまう生き物。
体力はまだまだいけても、精神力はゴリゴリ減っていく。
それに親は、帰る→ご飯の支度→食事(介助が必要)→後片付け→入浴(介助が必要)→歯磨き(介助が必要)→洗濯など家事諸々がこの後に控えているんだ。
精神力は温存しておきたい。
その心理がすぐに休憩しようとする大人の行動メカニズムだ。
これは仕方がない。
改善のしようがない。
子どもがひとりで遊べるようになるまで、耐え忍ぶほかない。
それが大人ってもんよ。
そして子どもも成長すると、体力も無限ではなくなる。
好奇心も穏やかになっていくから。
それまで待とう。
リスク管理をしながら。
子どもの無限体力を見ているとふと思った。
好奇心をもって仕事をすれば、子どもみたいな擬似無限体力を発揮できるかな、と。
「子ども流無限体力仕事術」がここに爆誕!
子どもの心を忘れるなかれ。
ではまた。
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