見出し画像

⑥あるとき22歳年上の彼は、しれっと私を妊娠させた。彼の子を、20歳で出産した。でも、娘は・・・。

私は10代の頃、集団レ〇プされた。自殺未遂を繰り返していた。搬送先の病院はたいてい同じ。気づいたら救命救急の医師と交際していた。22歳も年上だった。私は、彼の愛で再生していく。彼は私の人生において、最大の恩人であり、最愛の人。私は彼のことが忘れられない。特に、彼との夜を。私にとってはリハビリだった。

彼は、子育てがリハビリ完了のきっかけになると考えたようだ。

22歳年上の彼は、ある時しれっと笑顔で私を妊娠させた。さすが医師だ。出産させたいタイミングから逆算して私を妊娠させた。それも、排卵検査薬を使って一発で決めた。当時、私は排卵検査薬を知らなかった。彼は、箱から出した中身のキットだけを大量に持ってきた。

「何これ?」
「これで毎朝、尿検査して。ここに線が出たら、すぐに教えて」
線が出たと連絡したら、その日の夜、彼は満面の笑みで私を抱いた。なぜか、いつも以上に大切にされている気がした。 なのに・・・
「えっ!! どうして?!」
「そろそろ、そういう時期かなって。Don't you want my baby?」
「・・・・・。そんなの無理だよ。」
「大丈夫。僕がついてる。愛は絶対にいいママになるよ。最高で最強のママになれるよ。」
「せめて、相談してほしかったよ。」
「相談したら反対するでしょ?」
「あたりまえだよ・・・。Oh my god」
彼は笑顔。私は泣きそう。 20歳の誕生日を過ぎたとき出産した。ちゃんと母親になれるか多いに不安もあった。でも愛してやまない彼の子だから、とても愛おしかった。お腹の中で赤ちゃんが動くと、本当に感動した。彼が
「大丈夫。愛は、最高で最強のママになれるよ」
と言い切るから、私はその言葉を信じることにした。

でも娘は…。

もし記事を気に入っていただけたら、サポートしていただけると嬉しいです。大切に活動費に使わせていただきます。