過日、妊娠中の家人と散歩をした。春を感じる陽氣で、思った以上に歩けたので、近所の喫茶店まで足を運んだ。Sサイズのアイス珈琲を飲みながら、家人は「おいしい」と涙を浮かべていた。申し訳ないが、なんら変哲もない珈琲である。たった一杯のふつうの珈琲を飲む。これだけでも有り難いことなのだ。