絶妙な立場
『再検査』の話をします。
高校3年生の主人公が、くすぐりイベントが気になって遠くから眺めていたら、同じくイベントに来ていた学校の先生にフェチバレして、次の日学校でくすぐられるお話です。
この話は、私が界隈を知ったばかりの頃の感情を書いたものです。私がこの界隈を知ったのが18才、高校3年生の時でした。
誕生日を迎えた高校3年生って、微妙な立場ですよね。成人しているけれど、高校生。私の高3当時は二十歳が成人だったのでまだ未成年でしたが、それでも、年齢と社会的立場のズレゆえに子どもになったり大人になったりする身分でした。
そして多くのくすぐりのイベントの年齢制限が「18歳以上高校生不可」。もちろん理解はできるけれど、絶妙に排除された自分の立場が悔しかった。
当時は受験真っ只中だったし（初めてくすぐり動画を見たのは模試の前日でした(笑)）、お金もないし足もないし、仮に入場できたとしても行っていなかったと思いますが、それでも、やっぱり悔しい。行くはずもないイベントに入場する権利がないと嘆き憤っていた当時の心情を書いてみました(笑)
「―――私も昨日のイベントに行きたかったのに、高校生はだめだって…。もう18歳なのに。『18歳以上高校生不可』なんて、私だけ行っちゃだめって言われてるみたいで悔しかった…」
「ちゃんと大きくなってから楽しみなさい」
予想通りの言葉が返ってきて落胆する。
「大人はそれしか言わない」
「じゃあこうも言っておくわ」
紗英が膨れると先生は続けた。
「この保健室は、あなたが高校生だから来られるのよ」
そう言って再び眼鏡を掛け、何事もなかったように仕事に戻る神崎先生を見て、18歳高校生も悪くないなと紗英は思った。
これはラストシーンですが、この後紗英ちゃんと神崎先生がどんな1年を過ごすかは、お察しの通りですね(笑)
どうでもいいですがこの先生、スイッチが入ると眼鏡を外します(笑)
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