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ネーミングのこだわり

完全オリジナルで小説を書くとなると、設定やストーリーなどの他に決めなければならない大事なことが、登場人物の名前。創作する人たちがどうやってキャラに名前を付けているのか知らないけれど、私はわりとこだわって付けている。中々決まらないと少し憤るけれど、基本的にこの行程はすごく楽しい。実際、キャラにフィットする名前が決まるとかなりテンションが上がる。

私が自分の小説の登場人物の名前を考える時の手順は、ざっくりこんな感じだ。
①ファーストネームを決める。
②ファーストネームに合う苗字を決める。
③苗字と名前をセットで検索。実在したら変更。

それでは①や②の段階でどうやって決めるのか。
私はくすぐり小説を書き始める前から妄想癖はあって、自分の妄想に人を登場させ名前をつけ出す変態ぶりなので()、私のスマホには自分の好きな名前を集めた「名前リスト」なるものがある。日常で耳にしたり目にしたりする色々な名前の中で良いなと思うものをメモしてできたもので、性別や文字数に分けてたくさん羅列してある(スクショを載せようかとも思ったがなんか恥ずかしいのでやめた)。映画のエンドロールなんかは名前の宝庫だから大好物である(別の意味で変態)。キャラの名前を決める時は、まずこの「名前リスト」からキャラクターのイメージに合うものを探し、そこになかったらひたすらググっている。
結局「イメージにフィットするかどうか」、つまりフィーリングで決めている。あれ、そんなにこだわっていない…?

それではもう少し書いておくと、これまで私の小説には3人のぐり女性が登場している。「ジェシカ」「ライリー」「英理」、彼女たちの名前に共通するのは「知的であること」だ。言うまでもなく、私の嗜好である。

ジェシカのミドルネーム「メイ」については由来らしい由来がある。私は知的なぐり女性が好きであるが、もっと言うならば理想は自分のロールモデルだ。私はロールモデルがたくさんいるタイプの人間だが、そのうちの一人が世界的に有名な女優さんである。彼女が出演していた映画での役名が「メイ」だったのでそこから拝借した。あとは「ジェシカ」が知的でクールな感じなので、ミドルネームは少し可愛らしい感じにしたかった。


③について
ネーミングにあたって自分の中で遵守事項が一つあって、それは「完全一致の同性同名は避ける」ことだ。どういうことかというと、苗字と名前が決まったらその二つを合わせて検索して、実在したら却下。別の組合せを探してまた検索。これをヒットしなくなるまで続ける。
なぜなら自分の名前を検索した時に、よく分からないくすぐり小説が出てきたら申し訳ないと思うから。まぁ、検索結果はアクセス数の順に表示されるらしいから、私の零細小説を見つけることはまずないと思うけれど、私が気になるから念のためだ。
これがけっこう大変で、良い感じの姓名の組合せが見つかったと思って検索してもフェイスブックやツイッターのアカウントがわりと高い頻度で出てくる。この地球に人間の多いこと。名前も多様ですこと。
珍しい名前にすれば被ることも少ないだろうが、私はそれも避けている。あまりにも現実味の薄い名前だと、読んだ時に入り込めないのではないか。私は自分のためにくすぐり小説を書いているが、私が好きなのは「現実味のあるフィクション」だ。実在しないけれど、何となくどこかにいそうなラインを狙っている。だからファーストネームはわりと親しみのある名前にして、その分少し珍しい苗字を当てるのが相場である。



以上、ここまで読んでくださった方がどれだけいるのか分からないが、ネーミングに興味がある私は書いていてとても楽しかった。同じく創作している仲間がいたら、どんな風に名前を付けているのか教えてもらえるとうれしいです。

読んでくださりありがとうございました!

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