CoralHz@創作論毎日更新

夫婦で活動するクリエイターユニット✨ 化学系研究開発を本業とする夫が、サイエ…

CoralHz@創作論毎日更新

夫婦で活動するクリエイターユニット✨ 化学系研究開発を本業とする夫が、サイエンスの話題をベースとした独自の創作論を展開☺️ オリジナル楽曲はこちら👉️ https://youtube.com/channel/UC2i-oEjhUpCI7qFbjC4ZOsQ

最近の記事

  • 固定された記事

『創作』が『社会』と交わるとき ーCoral Hzの決意ー

こんにちは。Coral Hzです。夫婦でクリエイターユニットとして活動しています。これまでにオリジナル曲をYouTubeに投稿したり、ラジオ配信をしたりして参りました。 コメントやいいねをいただき、大変ありがたく感じています。この場をお借りして御礼申し上げます。 さて、最近は表立って活動できておりませんでしたが、実は第一子を妊娠・出産し、目まぐるしい日々を過ごしております。満足な活動こそできませんでしたが、『創作』に対して真剣に向き合い、考えを新たにする契機となりました。

    • [創作論802] 皮膚がんの早期発見

      皮膚を透過して皮膚がんを早期発見するテラヘルツバイオセンサーが開発されました。 テラヘルツ波とは、電波と光の中間の周波数帯にある電磁波です。 X線などと比べてエネルギーが低いため人体に安全という特徴を持ちます。 生物学的センシングに有望ではあるものの、テラヘルツ波によるがん細胞識別法は、これまであまり研究されていません。 今回研究チームが開発したバイオセンサーは、テラヘルツ波を利用して細胞特性のわずかな変化を検出することで、非侵襲的に正常細胞とがん細胞を識別します。 感度向

      • [創作論801] 接着と剥離

        接着剤などの接着・剥離のメカニズムが解明されました。 接着現象を支配する因子は大きく化学的相互作用と機械的相互作用がありますが、これまで2つの相互作用と接着や剥離現象との関連は、根本的には理解されていませんでした。特に化学的相互作用の一種で、無機材料の表面化学状態が接着剤の分子構造や界面剥離挙動に及ぼす影響はほとんど解明されていませんでした。 今回の研究では、まず機械的相互作用の影響を除外するため、表面が平滑なシリコン基板にエポキシ樹脂を塗布して加熱硬化させた、化学的相互作

        • [創作論800] 表情を再現するアンドロイド

          操作者の表情を再現しながら対話できるアンドロイドアバターが開発されました。 これまで視覚情報や操作性に焦点を当てた遠隔操作型ロボットや、人に近い見た目やふるまいによって人とのコミュニケーションを円滑にするようなアンドロイドに関する研究が行われてきました。 しかし、操作性などの操作者側の利便性と、対面者とのコミュニケーションの双方を同時に向上させるような発想のシステム開発は行われてきませんでした。 今回の研究では、人に近い見た目を持つアンドロイドアバター「Yui」を開発しまし

        • 固定された記事

        『創作』が『社会』と交わるとき ーCoral Hzの決意ー

          [創作論799] 透明ディスプレイ

          透明ディスプレイ搭載ラップトップのコンセプトが発表されました。 Lenovoは、バルセロナで開催された展示会「MWC Barcelona 2024」にて透明ディスプレイを搭載したコンセプトモデル「ThinkBook Transparent Display Laptop Concept」を発表しました。 これは、17.3インチのマイクロLED透明ディスプレイを搭載したラップトップPCです。 透明ディスプレイは縁がなく、周囲の環境に無理なく自然に溶け込めます。 AIGC(人工知

          [創作論799] 透明ディスプレイ

          [創作論798] 光る植物

          キノコの遺伝子を利用して暗闇で緑色に光る植物が発売されます。 米Light Bio社が販売を予定している、自然発光するキノコの遺伝子を利用して光を放つペチュニアは、昼間は何の変哲もない美しい植物です。 しかし、夜になると生物発光によって、全く異なる様相を示します。 また、科学に対する子どもの興味を喚起し、バイオテクノロジーの世界にいざなう、入門的な教育ツールとしての期待もあります。 育成方法は簡単で、特別な条件や処理を必要とせず、鉢植えや庭で育てることができます。 同社は、

          [創作論798] 光る植物

          [創作論797] 触覚を伝える

          触覚を遠隔デバイスに伝える技術が開発されました。 触覚技術は既に、エンターテインメントとして盛んに利用されていますが、スマートフォンや家庭用ゲーム機などに搭載されている従来技術では、利用できる振動帯域が限られています。 また、「体感振動計測」でも、これまでの技術では運動によるノイズや心臓の鼓動音などによる振動が含まれ、振動信号が不明瞭になってしまうという課題がありました。 今回研究チームは、「人が感じられる全ての周波数帯域の振動を表現可能」で「伝えたい振動だけを強調できる」

          [創作論797] 触覚を伝える

          [創作論796] 超音波ステッカー

          臓器の硬さ変化をセンシングする超音波ステッカーが開発されました。 臓器移植後の患者モニターなどの臨床現場では、肝臓や腎臓の硬さを測定する方法として、超音波エラストグラフィが用いられています。 しかし、この方法は医療者がプローブを当てる必要があるため、臓器移植後に定期的な検査をしていたとしても、臓器が機能不全に陥っていることに気づくのが遅れる恐れがあります。 研究チームはこれまでに、体内深部の組織や臓器を画像化するための超音波ステッカーを開発しています。 この超音波ステッカー

          [創作論796] 超音波ステッカー

          [創作論795] 睡眠と年齢

          睡眠不足が2日続くと人は何年も老けたように感じると示唆されました。 睡眠不足と眠気が主観的な年齢の変化に現れる影響を調べるため、研究チームは429人の被験者に対するアンケート調査と、186人の被験者に対する睡眠時間制限実験を行いました。 アンケート調査では「過去30日間で、十分な休息・睡眠が取れていないと感じた日は何日ありましたか?」という質問を実施したほか、「日によって年齢よりも老けていると感じたり、反対に若いと感じたりすることがあると思いますが、あなたは今何歳ぐらいに感

          [創作論795] 睡眠と年齢

          [創作論794] 電流による反応促進

          微小電流で触媒反応を加速する手法が開発されました。 ブドウ糖の分解やアルコール発酵など生体に関連した酸化還元反応には、多くの酵素が触媒機能を果たしており、これを活用してバイオセンサーやバイオ燃料電池などの開発が活発に進められています。 酸化還元反応においては酵素を介した電子のやりとりを伴うことから、触媒反応における電界の作用は非常に重要であり、電位の負荷によって桁違いの反応速度向上が得られることが知られています。 一方で、石油化学工業や医薬製造など化学工業界において主流とな

          [創作論794] 電流による反応促進

          [創作論793] AIの学習

          幼児に装着したヘッドカメラのデータだけで、AIが言語を学習したようです。 OpenAIのGPT-4のようなAIシステムは、人間のように言葉を使いこなすことで話題になっています。 これが可能なのは、インターネットから集められた天文学的な量のデータを学習しているためで、その量は、1人の人間が一生のうちに受け取るものの100万倍にもなるといいます。 一方、人間の幼児は、自分の環境にあるものを吸収するだけで、より少ないインプットで言語を学習します。 控えめに言っても、子供たちが自然

          [創作論793] AIの学習

          [創作論792] ナノダイヤモンド衣服

          ナノダイヤモンドをコーティングした涼しく過ごせる衣服が開発されました。 気候変動により気温が上昇する中、涼しく過ごすための技術は非常に重要になっています。 その技術のひとつが、人体をより効率的に冷却するための衣服の改良です。 今回研究チームは、優れた熱伝導特性を持つナノダイヤモンドに着目しました。 電界紡糸法を使ってナノダイヤモンドを含んだポリウレタンからなるナノファイバーを布地の肌側に塗布し、片面コーティング布地を作製しました。 非対称構造の同布地は、大気への熱放散を促進

          [創作論792] ナノダイヤモンド衣服

          [創作論791] 義肢で感温

          市販の義肢に組み込むと、装着者が触れたものの温度を感知できるようになるデバイスが開発されました。 感覚フィードバックは、腕や脚を切断した人が周囲の環境を探って関わり合うために重要なものです。 今回研究チームは、手術せずに市販の義肢に組み込めるデバイス「MiniTouch」を開発しました。 MiniTouchは、義手の指先から装着者の残存肢に熱情報を伝えることで、装着者が温度を感知して反応できるようにするものです。 研究チームは、37年前に前腕の切断手術を受けた57歳男性が使

          [創作論791] 義肢で感温

          [創作論790] 地熱を利用した二酸化炭素回収

          地熱を利用したクリーンで安価な二酸化炭素回収手法が開発されました。 温室効果ガスの大部分を占めるCO2の蓄積は、気候変動の主な原因の一つです。 そのため「Direct Air Capture(DAC)」と呼ばれる大気中からCO2を直接回収する技術の研究が進められているます。 しかし、既存のDAC技術は高価であるだけでなく、エネルギーを必要とするため大気中に温室効果ガスを排出する可能性があります。そこで今回研究チームは、DAC技術と地熱利用技術を組み合わせることで、大気中のC

          [創作論790] 地熱を利用した二酸化炭素回収

          [創作論789] 手書きとタイピング

          手書きの方がタイピングより学習効率が高いと判明しました。 今回の研究では36人の大学生に256個のセンサーを搭載した脳波測定用ネットを頭に装着してもらい、表示された文字をデジタルペンで画面に手書きする時とタイピングした時の脳波を比較しました。 手書きした場合はさまざまな脳の領域で接続性が増加しましたが、タイピングした場合は増加が見られませんでした。 ペンを使用する際の正確に制御された手の動きによって得られる視覚情報と運動情報が、脳の接続性を促進し、学習効果を高めると考えられ

          [創作論789] 手書きとタイピング

          [創作論788] 傷の治癒スピード

          時間の認識が傷の治癒スピードに影響する可能性が示唆されました。 今回研究チームは、プラシーボ効果に代表される「精神が体に、体が心に、同時かつ双方向の影響を与える」と仮定する心身統一理論に基づいて、「知覚時間」と「傷の治り」の影響を捉える実験を行いました。 実験では、33人の参加者の皮膚に熱したカップで吸引を行う「カッピング療法」の要領で観察可能な程度の小さなあざを作りました。このプロセスは3回行われ、それぞれ表示されているタイマーの速度を変更したり、参加者に気をそらすための

          [創作論788] 傷の治癒スピード