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転職検討時に効く良い「問い」とは?【囚われからの解放編】

これまで1000人以上のキャリア相談に乗り、100人以上の転職を支援してきた黒岡です。

突然ですが、私は、「問い」は薬に似ていると思っています。

良い問いには、自分が今まで気付かなかった様な深い示唆を与えてくれる効果があります。

悪い問いには、自分を自己否定等に陥れてしまう効果もあります。

その為、いかに自分に良い問いを投げられるか?は人生において非常に重要な事だと思っています。

今回は、転職活動の際、自分にどんな「問い」を投げかけるのが良いか?という観点で、考察していこうと思います。

・転職について考えている人
・モヤモヤしているけど何にモヤモヤしてるのか明瞭でない人

この様な方々の手引きになると嬉しいです。


囚われ①:「他人の価値観」

「親に言われたから。奥さんに言われたから。尊敬しているあの人に言われたから。」

キャリアについて日々相談に乗っていると、意思決定を「誰かの価値観」に委ねてしまっている人があまりに多いです。

私自身も以前、「尊敬している先輩の紹介だったから」という理由で転職の意思決定をしてしまった事があります。

その結果、転職先で頑張る理由は「紹介してくれた先輩に恥を欠かせない為」だけでした。結果的に頑張れなくなり、退職をする事になりました。

多かれ少なかれ、この様な理由でキャリアの選択をする人は本当に多いです。

この様なケースでおすすめする問いは下記です。

この問いのポイントは「他人の価値観」が入っていない事です。

私も前職からの転職の際、

①現職でプロダクトセールスをやってる自分
②好きなキャリアコンサルの仕事をしてる自分

の二者を想像して、1年後の自分にアドバイスを聞いてみました。

その結果、

と言われたので、戻る事にしました。笑 
結果、今すごく幸せに働けています。

囚われ②:「会社員マインド」

終身雇用制の崩壊や社会環境の変化の加速度向上は言うまでもありません。

その為、「自身はどんなキャリアを築いていきたいか?」を自分で考えていかねばならない時代になると思います。

その際の囚われが【会社員マインド】です。

私が今回【会社員マインド】と表現しているのは、「仕事は、給料は、会社が与えてくれるものである」と言う事です。

これから、この会社員マインドで働いている人は、いつかキャリアにおいて苦労するだろうと予測します。

この囚われを解放していくための問いが下記です。

起業する時にはどんな事を考えるでしょうか?

・お客さんは誰にするか?
・お客さんはどんな課題を抱えているか?
・自分にどんな価値が提供出来るか?
・どの様にお金をもらうか?

まずこんな事を考えるのでは無いでしょうか?キャリアにおいても、自分というサービスをどの様に提供し、対価を頂くか?を考えていくことが重要です。

私であれば、下記の様に決めています。

・お客さんは誰にするか?:想いを持って挑戦してる人
・お客さんはどんな課題を抱えているか?:仲間集め。特にプロダクトを作れる人が足りない。
・自分にどんな価値が提供出来るか?:共感力を活かした、「共鳴」を生むご縁づくり
・どの様にお金をもらうか?:転職・採用の支援

この様に決めていると、自分のキャリアの責任は「自分」になるので、「自分がどうしたいか?」を自ずと考える様になります。

自身のキャリアの舵は自分で握るという意識を持つ様にしてきましょう。

囚われ③:「好きな事を仕事に」

世の中に、【好きな事を仕事にしよう】と言う価値観が蔓延しています。CMを見ても、本を読んでも。基本はこの様なメッセージばかりです。

私が20代の方々のキャリア相談に乗った際、ほぼ確実に出るのが「好きな事わからないんですよね」や「あるけど仕事にならないんですよね」という相談です。

でも、様々な職業をみてる私からすると、そりゃそうだと思うのです。笑

なぜなら、仕事というのは基本的には、
「誰かがやりたくなくて、人に任せたい仕事」だからです。

それができる人が少ければ少ないほど、報酬が高くなります。なぜなら、報酬を高くしないとやってくれる人が集まらないからです。

その為、別に最初から「好きな事」である必要はないのです。

私が好きな事だけやってていいよと言われたら、ずっとお笑い番組を見ているでしょう。でも、それじゃ仕事にならないのです。

そこでこの様な囚われから解放するための問いが下記です。

大概の仕事は、「人がやりたくない事」と捉えると「好きな事をやらなきゃ」という変な期待が無くなります。

一方で、誰かにとって「やりたくない事」は実は他の人からすると「やりたい事」という事がよくあります。

なぜなら、強みは人それぞれ違うからです。そしてその強みを見つける際に、「無理なくやり続けられること」を問うと見つかる事が多いです。

私の場合は、「人について、異様に関心がある」ので、スカウトサイトで様々な方の経歴を読んだり、キャリア面談で様々な人の話を聞くのが無理なく続けられます。

自分では、「当たり前」と思っていたのですが、前職の仲間と話してた際に、それが「当たり前じゃない」と気づきました。

「無理なく続けられる事」をやってたら、人から感謝されたり褒められたりして好きになっていくものです。

まずは、自分のそんな特徴を見つけていきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は「囚われからの解放」というテーマでnoteを書いてみました。
実際、上記3つの囚われによって、自由にキャリア選択ができないケースを本当に多くみてきました。

ただ、その状態で転職をしてしまったりすると苦悩される方が多いです。

出来るだけ多くの人が自分の心に素直に道を決められるように、今後もnoteを書いていこうと思います。

もし、キャリアについてゆるく相談したいということであればいつでもお声掛けください。


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