泥辺五郎
消えることのない耳鳴りを打ち消すために紡いでいく文章。前日振り返り日記がメイン。500文字程度を目安に。
note内企画「シロクマ文芸部」参加記事のまとめです。
Xで一日一冊ポストしている、架空書籍紹介シリーズのまとめマガジンです。
様々な人の評伝「千人伝」シリーズのまとめマガジン
書いた小説などのまとめ。
脳脊髄液減少症(脳が浮かんでいる液が減る病気)により入院中。入院費の足しにするため投げ銭設定。本文は全部読めます。 ② ③ ④ ⑤ ⑥ 2月7(水)入院初日 ひどい頭痛の鎮痛薬を前日ロキソニンに変える。効果あったかに見えたが、夕方頭痛がひどくなった際に飲むも効果得られず。 帰宅後、近くにある脳神経外科医を調べ、向かうことにする。ルート案内では自転車で14分だが、20分ほどかけてたどり着く。院内は暖かく、頭痛がよりひどくなる。MRI検査を受けた後、「クモ膜下出血で緊急
鳴り続ける巨大な耳鳴りを潰すために書き始めたこの文章も40回目となる。ここのところ大半が息子とカナちゃんの遊びの記録になっている。カナちゃん初登場はいつだろうと読み返してみたら、初回から出ていた。同じ幼稚園の一つ下のエストニア人リカと出会った印象が強かった。その後ブランコで隣り合わせになった同じクラスのカナちゃんと息子はいつの間にか話し始めていた。 このところの体調不良は、これが本来の自分の姿なのではないかと思い始めた。妻がフルタイムで働くようになり、家で一人でいる時間
金魚鉢に残された金魚の抜け殻を見つけ、夏が近いことに気がついた。確か去年もそうだった。今年の夏は暑いのかな、と独り言を呟くと「そうみたいだね」と返事が返ってきた。でもそれはこの部屋を去っていった恋人の残したいくつかの「声がら」のうちの一つであって、私と会話が成立したわけではなかった。 買い物の途中で出会う野良犬も衣替えの季節か、脱皮したての自分の抜け殻をくわえて私に寄ってきた。一度懐かれてしまうと、彼の縄張り近くを通るたびに駆け寄ってくるようになってしまった。犬の抜け殻
このところ昼間に二時間ほど横になっていたのを短くするために、「横になるのは息子が学校から帰ってくる30分前」と決め、他のことを行う。とはいえ買い物もあり大したことはできず。 探偵物語第四話を観る。ヤクザの親分が自分の息子を射殺するシーンで胸が痛む。子どもがいない頃に同じシーンを観ても同じ感慨は湧かなかっただろう。 岡部えつ「夢に抱かれて見る闇は」読了。人の、女の人の、怖さがよく出ている。岡部えつ入門本としてもお勧め。 息子の「パパ! パパ!」という大声で起床。鍵
引き続き続いていく体調不良で横になりながら、岡部えつ「夢に抱かれてみる闇は」を読み進める。楢山孝介名義で、彼女と並んで「きらら携帯メール小説」の月間賞を受賞していた頃から15年以上が経つ。彼女はプロとなり、本を出し続けている。私は病に臥せって、家族がみんな外出した家で本を読み続けている。 AIに少し触れる。無料で短い動画も生成できる時代になっていた。ボロボロのギターがいい感じにできあがったので、我が家のボロボロのギターを押し入れから出して弾いてみる。何年かぶりに触れると
夜中に息子が足を痛がって何度も起こされたのであまり眠れず。湿布を貼って痛みは治まり、息子は無事遠足へ。つまりは学校からみんなでいつもの公園へ。暑くなってきたので水筒を二本持たせた。「暑かった! 二本あってよかった!」とのこと。 「疲れたから今日は公園行かない! カナちゃんもそう言ってた!」とのこと。 息子やカナちゃんの公園ホーム勢と、アウェイ勢の争いとか起きなかったのかも聞きたかったが、大勢でバタバタしてただろうし、怪我もしてないし何も愚痴ってはいないから問題はなかった
朝からどん底の体調のため、就労支援相談は来週に回してもらう。 とにかく休もうと思ったが、睡眠は十分のため、横になってもあまり休めず。松田優作主演の「探偵物語」を少しずつ観る。 ゆっくり動くことを選択し、昼食後に痛み止めを飲む。 創作で回復しようと、ニッポンお風呂バンドとのコラボ小説を書き進める。後に四ツ丸先生に下書きを確認してもらうと、作中で出した歌に曲をつけて返信が返ってきた。仕事が早い。 夕方少し体調が戻る。あまり動かないのもよくないので、立って読書と軽いト
8冊目「ダンゴムシ平和論」 子どもたちがダンゴムシ一匹で仲良くわいわいするのを見た著者が、様々なぎすぎすした場所にダンゴムシを放り込んだ実験記録。ダンゴムシのおかげでパワハラのなくなったブラック企業、荒れた高校がダンゴムシのおかげで県下有数の進学校に変わった話などを収録。 9冊目「癒しメタル最前線」 メタルメンタルクリニック先進国の北欧の現場レポートから始まり、アメリカで行われているメタルにより服役囚の鎮静化、かつての日本で行われていた、メタルによる誤った熱中症対策を教
雨模様なので公園はお休み。身体を休めるためにも定期的に雨は降った方がいいのかもしれない。そういえばカナちゃんは「公園には毎日行きたいの」と言っていた。 子どもたちと洗濯物をたたむ際に、ずっとAdoを流していた。幼少期からAdoを聴ける幸福を想う。 家の中で、子どもはエネルギーを使うが私は省エネな遊びをした後、休む。少し横になるだけのつもりが、がっつり三時間眠っていた。週半ばからずっとこの状態。 起きてから息子とレゴやらぬいぐるみやらを使ったアナログ遊びが大半。私
いつもの公園午前の部。朝食後すぐの時間帯は空気が違った。カモがのんびり水辺を泳ぎ、様々な鳥の声が響き、虫の気配が濃かった。カメラを構えた老人たちが朝の風景を写真に収めていた。 こちらも写真と動画。 オオヒラタシデムシは二年前よく公園で遊んでいた時期にも出会っていたので覚えていた。大きい個体に驚いて「これなんやろ」というパパさんに「オオヒラタシデムシといって、死んだ小動物やミミズを食べる……」と解説していたら、その子どもに「誰この人? パパの知り合い?」とめっちゃ不審
夜中の三時に起きて眠れずそのまま起きていた。 ちんちん小説が一ヵ月続いたので、いろいろデータを見て分析してみた。 コンセプトこそちんちん縛りであるが、大真面目に書いているので成果がたくさんある。その一つに「アイデアに対する可否のスピード大幅アップ」である。思いついたアイデアに対して、それはどの程度の水準に達しているのか、書くべきなのか、といった判断が早くなった。 今週のシロクマ文芸部に参加した「靴になった骨」にもそれは活かされている。「白い靴」という書き出しのお題
白い靴のような骨が残った。祖父は日々歩き続けているうちに足が靴のようになった人だった。死因は「歩きすぎ」と診断された。骨が靴の形になるまで歩き続けたものの、足に身体がついていけなかったのだ。上半身と精神は足からどんどん離れていき、下半身は歩き続けながらも、上半身は寿命を迎えてしまった。お通夜は騒がしかった。バタバタ暴れる下半身を無理やり棺桶に納めるのに苦労したからだ。 祖父の死以来、飛び回るような忙しさで夫の死の後始末をしている祖母には羽根が生えてきた。あちこち移動する
この日も具合が悪い。昼食後少し休むつもりが二時間ほど眠っていた。起きてからも平行感覚が怪しい。脳脊髄液が偏っているような感覚。 今日も放課後活動から帰ってきた息子。学校でやってきた宿題を確認すると、算数の宿題が一問間違っていた。指摘すると自分ですぐに間違いに気付き、正解も答えていた。 短いながらも公園へ。特に約束をしていたわけでもないらしいが、先に到着していたカナちゃんが、息子に気付き笑顔で駆け寄ってくる。遊んでいる最中に「次あっち行こう」「うん」で二人並んで歩く姿
朝一から頭が重い。 昨日用事を重ね過ぎた? 意識して水分を多めに取るのを怠っていた? 目が覚めた時間に起きたのを二日続けたが寝不足だった? いくつか原因は考えられるものの、よくなっていると思っていたところに揺り戻しが来ると落ち込む。子どもたちを送り出した後三時間ほど横になる。 新型AIが話題になってたので、これまであまりAIに触れていなかったがちょっと触ってみる。 * 泥辺五郎(どろべ ごろう)は、日本の小説家で、独特の視点と作風で知られています。彼の作品は、日常
30回目となる。30日目となる。書き始めた当初と比べて耳鳴りがマシになっているなんてことはない。相変わらず気を抜けば爆音で響いていることに気付かされてしまう。ふと新種の耳鳴り音が響くことがある。これが新たに一生加わるのか、という恐怖に襲われるが、幸い一時的なものである。 所用があって妻とともに京橋を訪ねる。大阪の街のあちこちは、かつて訪ねた記憶があるものだが、京橋はたまたま抜け落ちているらしく、懐かしさは感じない。 大阪駅にあった看板「関西空港」の下に「関西機場」とあ
履歴書や職務経歴書を持参して就労支援員さんと会う。いくつかの修正指摘の後、ハローワークへ紹介状をもらいに行く。しかしハローワークから問い合わせしたところによると、既に決まった後だった。在宅ワーク可能な早朝の業務。職員さんの口ぶりでは、会社は女性を採りたがっているような感じだった。 待ち時間に就労支援員さんと話をする。三年前に脳梗塞になったが、現在は特に後遺症もないという。私はThe HUというモンゴルのフォーク・メタルバンドの話をする。 いや、してない。 Xで一